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『27時間テレビ』さんま&中居トークがなくなったのは中居の「木村に聞けば」発言が原因…ジャニーズがフジに圧力
もうSMAP問題については誰も触れられないのか
9月9日に放送予定の毎年恒例『FNS27時間テレビ にほんのれきし』(フジテレビ)の名物コーナー「さんま・中居の今夜も眠れない」が、今年は放送されないことがわかった。明石家さんまと中居正広による生トークが繰り広げられる同コーナーは、2000年から毎年続いてきた大人気コーナー。さんまが1年間で気になった女性をランキングで発表するコーナー内企画「ラブメイト10」で、AV女優の紗倉まなが選ばれ、その後さんまと紗倉の密会がスクープされるなど、さまざまな話題も提供してきた。
近年視聴率低下が叫ばれる「27時間テレビ」にあって、深夜帯ながら高い人気をほこる同コーナーが、いったいなぜ終了してしまったのか。それは、昨年のふたりのトーク内容に原因がある。
ご記憶の方も多いと思うが、昨年の同コーナーでは、SMAP解散問題について、さんまが中居にツッコミまくって、大きな話題となった。昨年7月23日の放送は、翌月14日の解散発表の前で、年明けの独立分裂騒動以降、「SMAP×SMAP」でのメンバー間の不仲ぶりや、夏の大型音楽特番へのSMAP出演辞退などが、取り沙汰されていた時期のことだ。
さんまのツッコミは予想以上のもので、前年末の特番でSMAPと共演した際のメンバーのギクシャクぶりを暴露したのはもちろん、「なぜ歌番組に出ないのか」「なぜ新曲を出さないのか」とファンに代わって追及したかと思えば、ジャニーズ事務所内の派閥抗争や、飯島三智マネージャーの名前にも触れるなど、テレビではタブー化し、誰も口にできないがみんなが訊きたかったことを、中居にぶつけていた。
2016年1月の『SMAP×SMAP』(フジテレビ)での生謝罪以来、解散問題について公の場で一切発言していなかった中居も、さんまのツッコミにただタジタジになるだけではなく、答えられる範囲ではあったが誠実に答えていた。さんまに「歌番組に出ろ」「CD出せ」とどんなにしつこく迫られても、中居は「やる」と明言することはなく、実際、翌月SMAPは解散を発表することになる。
もちろんこのトークは大きな話題となり、スポーツ紙や女性週刊誌もこぞって記事にした。しかし、御用スポーツ紙や御用女性週刊誌には、このトークのある部分についてだけは「絶対に触れるな」とジャニーズ事務所側に厳命されていたという。
それは中居の「なんで僕……僕じゃなくて木村に聞けばいいじゃないですか」のひと言だった。
これからはSMAP解散に触れることがテレビでタブーに?
中居がこのさんまとのやりとりで、木村の名前を口にしたのは、このたった一回だけだ。これは明らかに、中居たちの立場からすれば解散の危機をつくり出したのはキムタクであって、自分が問われるのは違うという気持ちが出たものだった。
しかし、生謝罪で決定づけられたキムタク=裏切り者のイメージの払拭に躍起になっていたジャニーズ事務所にとって、この中居の発言は看過できるものではなかった。
「あのとき、ジャニーズは相当激怒して、フジテレビにねじこんできたようです。その意味では、もうその時点で、コーナーがなくなることは決まっていたようなものでした」(フジテレビ関係者)
さらに、ジャニーズが恐れたのは、今年も例年通り「さんま・中居の今夜も眠れない」があれば、SMAP解散や稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の退社独立、来年以降に延期されたといわれる中居自身の独立問題……といった話題について、当然さんまが中居に厳しく突っ込むだろうことだった。さんまは昨年から、このコーナーをやるなら、SMAP解散問題についても話す、話せないならコーナー自体やらないというスタンスだった。
しかしそれでは、ジャニーズ事務所にとって、キムタクの裏切りや、ジャニーズ事務所のブラック体質が、また蒸し返されることになる。ジャニーズにしてみれば、SMAP解散問題は、なかったことにしてもう一切触れさせたくない。
「とはいえ、いくらジャニーズでも大御所であるさんまの口をつぐむことまではできない。それで、フジに絶対にコーナーを潰せと言ってきたようです。しかも、コーナーがなくなることは中居にとっても好都合だったんじゃないでしょうか。中居は事務所に残留したものの、来年、独立して3人に合流する計画を進めているという話もある。いまの段階ではツッコまれてもなかなか発言できないでしょうからね」(前出・フジテレビ関係者)
いろんな意味で「さんま・中居の今夜も眠れない」を葬る以外の選択肢はなかったのだ。そもそも本来毎年7月に放送されていた「27時間テレビ」が今年は9月にずれこんだのも、「さんま・中居の今夜も眠れない」の存続がネックになっていたためとさえ言われている。
テレビでSMAP問題について踏み込めるのは、さんまくらいのもの。今回の「さんま・中居の今夜も眠れない」終了をきっかけに、テレビではSMAP解散をめぐるさまざまな問題は、永久に封印されてしまうかもしれない。
本サイトでは、昨年の『27時間テレビ』放送時に「さんま・中居の今夜も眠れない」での、SMAP問題をめぐるさんまと中居のトークについて詳細に報じている。当時はもちろん、解散発表以降もふくめて、テレビでSMAP解散問題について当事者であるメンバーにここまでツッコんだやりとりは、ほかにない。以下にあらためて再録するので、ぜひご一読いただきたい。
(編集部)
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さんま・中居のSMAP問題トークでマスコミが触れなかった最もヤバい部分とは? キムタクとの仲、SMAP復活が…
昨晩の『FNS27時間テレビフェスティバル!』(フジテレビ)で、明石家さんまが中居正広に「SMAP解散騒動」をツッコんだことが話題になっている。しかも、そのツッコミの鋭さは予想以上。たんに騒動を振り返って、当時のメンバーのギクシャクぶりを暴露しただけでなく、SMAPの不自然な現在の状態を指摘し、最後はあの飯島三智マネージャーの名前まで口にしていたのだ。
また、ツッコミを受けた中居正広の様子も興味深かった。答えに窮してタジタジになっただけと感じた人も多かったかもしれないが、注意深く見てみると、SMAPのこれからについて、中居は重要なメッセージを発していた。
もっとも、このテレビではめったにお目にかかれないタブーに踏み込んだやりとりも、芸能マスコミはジャニーズに遠慮してかほとんど報じなかった。テレビはもちろん、スポーツ新聞もウェブニュースにしたのはスポーツニッポンくらい。Yahoo!トピックスもなぜかこのニュースは取り上げなかった。他のネットニュースも、さんまのツッコミの様子を面白おかしくクローズアップしただけで、一番大事な部分を伝えていない。
ならば、リテラが2人のやりとりの問題部分をあらためて紹介しながら、それがどういう意味をもっていたのか、解説しよう。
「もう世間も、SMAP騒動のことここでちょっと、もうぶっちゃけた話するわ。もうぶっちゃけた話、ごめん。もう黙って聞け。俺もな、野暮じゃない」
こんな前置きをした後、さんまがまず切り込んだのは、SMAPが各民放の夏の音楽特番をすべて辞退したことだった。
「だからな、中居、俺もどうなってんねんとは訊かへん。ただ、ただな。中居、ファンのために、な、お前、歌番組になんで出えへんねん!」
たしかに、SMAPが今年、例年出演していた『音楽の日』(TBS)や『FNSうたの夏まつり2016 ~海の日スペシャル~』(フジテレビ)といった音楽特番を軒並み出演辞退したのは、不自然だった。とくに『音楽の日』は中居がMCにもかかわらず、SMAPの出演はなし。辞退理由は「新曲を出していないから」と発表されたが、昨年9月に発売された最新曲はこれらの番組ではまだ披露していないし、そもそも最新曲でなく「世界に一つだけの花」や「夜空ノムコウ」などの代表曲を歌うことも多いので、この理由が建前でしかないことは明らかだった。
もう、SMAP5人でいっしょに歌うつもりはないのか。その問題をさんまは、ファンに代わって追及しはじめたのだ。
これに対し、中居は「もうダメー!」とさんまの顔面をメガホンで叩いて止めようとするが、さんまは「俺は引き下がらへん! 俺はホンマに引き下がらへん!」と追及をやめない。
中居はしようがなく「調子が悪かった。体調。俺ちょっとそのとき声ちょっととばしちゃってて」と言い訳しはじめるのだが、さんまは「とばしちゃってて、FNS出れなかったの? 日テレの歌の番組のほうは?」「いやいや、そんなんで片づけられへん」とさらに追い込んでいく。
そして、「中居な、もうな、しつこいようやけどな。お前、俺がどんだけ迷惑こうむったか。知ってるよね? 去年の年末から、なあ?」と、今度は年末に番組収録で共演したときのことをもち出しはじめた。
これは、毎年、年末に放映される『さんま&SMAP!美女と野獣のクリスマススペシャル』(日本テレビ)のこと。昨年末、この番組の収録が行われたときは、SMAP独立、解散の動きはまだ報道されていなかったが、噂は業界に広まっており、さんまの耳にも入っていた。さんまは後に、ラジオで番組の収録のときの様子を「雰囲気が最悪で、1秒でも早く終われと思っていた」と語っていたが、中居に対してそのことを蒸し返したのだ。
「あの放送、俺、再放送でも見てほしくない。あんなおもしろくない俺初めてやわ」
「誰かがしゃべったらいつもならな、かぶせていくのにやな、誰がしゃべってもかぶせていかへん。俺がかぶせとこ思てやな、変なかぶせ方してやな、なんかトークへたくそみたいに見えたよね、俺が」
さらにさんまは、CM中の凍りついた空気まで暴露する。
「ほいで、CM中のあの空気。いやいや中居、俺はもう言う!」
「こうして1分間のCM待ってる。みんな顔も合わせず、まっすぐ見たまま。なあ」
中居がこれに「バタバタはしましたけど、いまもう全然円滑にいってますから」と反論すると、さんまはわざと「んー?」ととぼけて笑いを誘い、「この表情でウケるっておかしいやろ」とさらに混ぜ返す。そして、今度は「曲つくってないやん。お前25周年やろ、お前。わかってるか?」と、SMAPが25周年なのにグループとしてまったく活動していないことを責めはじめる。
「25周年やからコンサートをやると思って、それなりに期待してました。また観に行かしてもらおうと思ってました。そしたらコンサートもない。曲も出さない。書いたろか? 曲」
また、さんまはこんなことも言っていた。
「あのね、ディレクターもみんな一生懸命ネタ考えてやってはんねん。な? もう世間も知ってることやから言うわ。みんなもうフジテレビの社員なったはいいけど、SMAPと仕事できました。あー嬉しいな。それがここにきてや……」
これはおそらく『SMAP×SMAP』(フジテレビ)のことだろう。唯一5人が番組収録で揃うといわれる『スマスマ』だが、5人一緒なのは「BISTRO SMAP」と歌のコーナーだけで、それもギクシャクした雰囲気ややる気のなさが伝わってくる。さんまはそのことをチクリと言ったのだ。ただ、中居の反応を見てまずいと思ったのか、さんまは途中でギャグに話を変えていたが。
さらに、さんまは、みんなが見て見ぬふりをしている中居と木村拓哉の対立にまで踏み込んだ。最初は、さんまが12月くらいから騒動を聞いていたことを明かして、中居から「誰から聞いたんですか?」と質問されたときだった。「それは言えない。もう、知ってるくせに。いや、知ってるくせに、って、ちゃうちゃう。アイツからとは違う。アイツからとは違うホンマに」と、自分がキムタク派だと思われていることを逆手にとって、ノリツッコミで、キムタクのことをもちだした。
そして、自分とSMAPの付き合いが20年以上に及ぶと言ったうえで、いきなり「お前はなんか俺を木村派みたいな目で見てるやん?」「俺は木村派でもなんでもないねん。SMAP派!」とぶっこんだのである。
中居が慌てて「派なんかないですよ。考えたことないですし、僕ら5人も派閥もなんもないです」と弁明すると、さんまも「ないないない。俺が間違うてた」とフォローしたが、しかし、そこはさんまである。「でも、俺この件に関してはアイツからは一切聞いてないぞ。言うとくけど。怖いから、いろんなこと聞くの」と言い訳をするふりをして、中居と木村の溝を明らかにして、2人を和解させたいとギャグまじりに言いはじめた。
「なんか、なんかね。『さんまが大活躍!和解!』とかなんか、そういうの。なんかねー、そういうポジションでいたいな」
和解させたいというのがギャグか本気かはわからないが、いずれにしても、テレビというメディアで、木村と中居の対立にふれたのは、これが初めてだろう。
いや、木村のことだけじゃない。さんまは中居のつれない態度に「そんなこと言うたらお前、俺、嵐に乗り換えるよ」と言い出し、中居が「嵐も嵐で応援してくださいよ」と答えると、「嵐も嵐で……ややこしーな、お前んとこ」とつぶやいてもいた。これは明らかに、ジャニーズ内の派閥抗争を指したものだろう。
そして、きわめつきが、SMAP産みの親である飯島マネージャーとメリー喜多川副社長への言及だ。さんまは、「最後に一つだけ聞かしてくれ」と言って、こう語りはじめた。
「な? 中居もう、いい? いい? 飯島さんはどうしてはんの? それだけ言うてくれたら俺引き下がる。もうそれだけ。ともに歩んできた、まあ戦友みたいなもんや。俺からしても。せやろ? どうしてはるかだけ言うとけ。元気でやってますでもいいし」
そのうえで「俺はメリーさん派やからな、どっちかというたら。あの、ホンマに。俺イタリアンレストランでごちそうになったことあんねん」と混ぜ返した。
深夜とはいえ全国ネットで、騒動の根っこ、ジャニーズ事務所が公式に否定している飯島氏VSメリー副社長の派閥抗争があることを公言したのだ。
このように、さんまはすべてギャグにしつつも、SMAP解散騒動のもっとも本質の部分に踏み込み、ファンがいちばん知りたい疑問や求めていることを中居にぶつけた。まさに、さんましかできない芸当だと言えよう。
ただ、このさんまのツッコミは、SMAPファンにとってはちょっと残酷な現実を突きつけることになったかもしれない。というのも、さんまにツッコまれた中居の反応から、SMAP復活がほぼ絶望的であることが、明らかに読み取れたからだ。
中居はさんまから、「なんで歌番組出えへんねん」「歌なんで歌わへんねん」「ファンのために、歌だけは歌ってやってくれ」「いついつレコード出すって言うまで(言い続けるぞ)」と執拗に迫られ続けたが、結局、中居は歌番組も、コンサートも、新曲も、「やる」とは一度たりとも明言しなかった。いつとは言えないけれどいつかは、とすら言わなかった。「大丈夫です」「僕らで相談して決めます」とだけ。ウソでもいいからファンを安心させろと言われても、何一つ先のことを語らなかった。
中居と木村の対立の深刻さも浮き彫りになった。実は、中居はこのさんまとのやりとりで、たった一回だけ、木村の名前を口にしている。それはこんなセリフだった
「なんで僕……僕じゃなくて木村に聞けばいいじゃないですか」
これは、中居たちの立場からすれば解散の危機をつくり出したのはキムタクであって、自分が問われるのは違うという気持ちが出たものではないだろうか。
中居は明らかに、SMAPに対して後ろ向きだった。騒動の際、ファンや国民の反発で事務所はSMAPを解散させられなくなったが、実際はもうSMAPは死んでいること、もとには戻れないことを中居がいちばんわかっているのではないか。そして、本音ではジャニーズに残る意味ももてず、けれども解散しないでほしいというファンの気持ちのためだけに、身動きとれなくなっている、ということではないか。
そして、もっとも気になったのは、飯島マネージャーに話が及んだときのことだ。さんまから「最後に一つだけ聞かせてくれ、飯島さんはどうしてはんの?」と聞かれた中居は、この夜いちばん困ったような顔を見せ、慎重に言葉を選びながら、こう答えた。
「うーん、えー、いま見てるでしょ」
ジャニーズ事務所の手前、はっきりとは言えなかったが、これはいまも「連絡をとっている」ということだろう。これをもって、中居独立の可能性はまだ消えていない、と考えるのは穿ちすぎだろうか。
(時田章広)
最終更新:2017.12.06 06:21
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