五輪マラソン札幌開催で宮根誠司、恵俊彰、小倉智昭が「なんにもない」「美しくない」と札幌ディス、北海道民から怒りの声

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札幌バッシングの裏に潜むメディアの大都市中心主義と地方蔑視

なぜここまで理不尽な札幌バッシングが起きるのか。この背景には、延期になった英語民間試験問題にも共通する、大都市基準でしか物事を考えず地方のことなどどうでもいいという、露骨な大都市中心主義と地方蔑視があるのは間違いない。

 しかも、それ以上に看過できないのは、今、札幌を理不尽にディスりまくっているメディアがそもそも今回の事態を招いた共犯者であることだ。

今回の五輪マラソンの開催地を札幌に変更するという事態は、人命に関わるほどの東京の猛暑を「温暖」「理想的な気候」などと大ウソをついて、五輪を招致したことに端を発する。招致決定後も、猛暑について正面から問題視しまともに議論せず、「打ち水」「朝顔」「氷風呂」など文字通り“焼け石に水”や効果が疑問視される「遮熱性舗装」など、場当たり的な策を弄するばかりで、開催1年を切った現在にいたるまで、なんら根本的な解決をはかってこなかった組織委員会や東京都の責任はもちろん大きい。

 しかし、招致決定直後から指摘されてきた酷暑問題をまともに追及することなく放置し、五輪礼賛報道ばかりを繰り返してきた国内マスコミも、はっきり言って同罪だ。もし、もっと前から、マスコミがこの問題をきちんと検証・追及していれば、開催1年を切った段階でIOCが強権的に札幌開催を決めるというドタバタ劇は起きていなかっただろう。

「札幌だって暑い」「何もない」「宿泊のキャパシティが……」などとワイドショーは難癖をつけまくっているが、こうした不安点もマスコミがもっと早くから東京の酷暑問題をきちんと追及していれば、東京でのマラソン開催はあり得ないという結論にすぐたどり着いていたはずだ。

「札幌だって暑い」なら札幌よりももっと気温の低い地域を検討することもできたし、「何もない」「景色が変わらない」とワイドショーが難癖をつけるコースだってより魅力的なコースを検討することも可能だっただろう。

 真夏の東京でマラソンなどというあり得ない事態を何年も見て見ぬふりをしてスルーしてきた自分たちの責任を棚に上げて、急に五輪マラソン開催を押し付けられ負担を強いられることになった札幌に、地方差別丸出しで文句をつけまくるなど、言語道断だろう。

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