農水省元事務次官の「子ども殺害」正当化は橋下徹だけじゃない! 竹田恒泰、坂上忍、ヒロミも…「子は親の所有物」の価値観

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坂上忍「橋下さんのご意見にもあるとおり、お父さんの気持ちがわかる」

 さらに、ワイドショーでも、同様の“殺人肯定”とも受け取れるような主張をした番組があった。6月4日放送の『バイキング』(フジテレビ)だ。

 この日の『バイキング』はくだんの橋下氏のコメントをクローズアップ、MCの坂上忍が「僕は非常に、共感と言っていいかわからないですが、気持ちはよくわかります」と言い、甲斐よしひろも「この事件がだんだんこういうことだったんだって、いちばん最初の感触のときがあるじゃないですか。まったく僕、(橋下氏の意見と)同じ。共感とまでは言いませんけど、同じ感触でしたね」、ヒロミも「これを書く気にはならないけど、ただの思いとしては、もし同じ立場だったら、わかる」と同意。そして、坂上はこのように畳みかけたのだ。

「どんなことがあったって、他人様はもちろん自分の息子だって手をかけちゃいけないなんてわかっていることであって、ただ思いとしては、じゃあ自分の大切な人が何か危険な目に遭ったときに、許せないことがあったときに、そのときはもう全部取っ払って、『いや、もう自分、この先どうなったっていいですから。徹底的にやってやりますよ』って思いはね」
「橋下さんのご意見もあるとおり、風潮としては、お父さんの気持ちがわかるっていうふうに、気持ちが傾く方って結構いらっしゃると思うんですが」

 親として許せないことがあったときは、子どもを「徹底的にやってやる」という思いをもつことはある。……これは橋下氏の主張とまったく同じで、親は他人に迷惑をかける可能性のある子どもを止めるためには何をやったっていいと感情論で煽る、とてつもなく危険なものだ。

 しかも『バイキング』では、熊沢容疑者の殺人を擁護するだけでなく、親が連帯責任を負うことを強要するような主張までもが繰り広げられた。

 熊沢容疑者の供述をもとにして息子から受けてきた暴力や暴言などを取り上げた際、ヒロミは「うちの子どもが犯罪を犯すとかっていうのって、結局、親もそれに加担したようなっていう、『どういう育て方したんだ』とか」と発言。坂上も「共同責任みたいな」と、ひたすら“親の責任”を強調し始めたのだ。

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