やっぱり差別主義者? 三浦瑠麗が黒人差別描いた『デトロイト』映画評でトランプそっくりのどっちもどっち論

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宇多丸「『デトロイト』は“暴力による統治システム”の危うさを問題提起」

『デトロイト』はまさに、秩序維持という目的と特定の人々に対する偏見が合体したときに、どんな恐ろしいことが起きるのかということを伝えている映画だ。

 前出の宇多丸氏は前述ラジオ番組での評論のなかで『デトロイト』という作品をこのようにまとめている。

「人種差別だけではなく、“暴力による統治システム”というものが普遍的、本質的に抱えている危うさというものを問題提起した作品です。本当に他人事ではないです。要は、『治安維持のためでしょ』『秩序のためでしょ』という『ためには』という言い草がどれだけ非人間的な行為を許容していくかということ。(関東)大震災のときになにが起こったかとかね、色々なことを考えればまったく他人事ではない」

 ところが、三浦氏はよりにもよって、デトロイトが警鐘を鳴らした、治安維持を大義名分にした差別の正当化を、あろうことかテレビで拡散させたのである。

『デトロイト』は2時間30分近くの尺をもつ比較的長い映画だが、それだけの時間をかけて鑑賞しても、三浦氏は映画からなにも学んでいないということだ。いったいこの国際政治学者の理解力はどうなっているのだろうか。

最終更新:2018.03.16 02:48

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