平成ノブシコブシ・徳井が家族への復讐目的で小説を発表! 父親の不倫、母親のアルコール依存まで暴露

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平成ノブシコブシ徳井健太が小説を通して明かす家庭環境

 舞台は千葉県君津市。実際に徳井が中学時代を過ごした場所である。サラリーマンの父・孝、専業主婦・優子、徳井自身をモデルにしていると思われる謙の3人を中心に物語は進行していく。母はおでんであろうとシチューであろうとすべての料理をワンプレートに混ぜ込んで済ませようとし、父は仕事とギャンブルで家庭を顧みない人物として描かれる。

 そんな綱渡りの家庭環境は、父が神戸に単身赴任することになって決定的に崩れることになる。まず、母がキッチンドリンカーとなった。昼間から4リットルペットボトルの大五郎をひとりで飲み干すほど酒量が増えた果てに、ついには被害妄想に取り憑かれ始める。謙を呼んで「ほら、あそこ。あそこの向かいの団地に人がいるだろ? あいつがな、いつも私の悪口を言ってくるんだ!」と叫んだり、また、君津駅前の階段裏にヤンキーがスプレーで書いた「ケンカ上等!」「テンジョウテンゲユイガドクソン」といった落書きを指差して「これ書いたのお前だろ!」と謂れのない難癖をつけたりし始める。こんな状況ではもちろん家事などできるわけはなく、謙は母に代わって掃除、洗濯、炊事すべての家事を行うことになる。

 学校があるうちは逃げ場所があるからまだいい。しかし、家以外に行くところのなくなる夏休みは地獄だった。そしてある事件を機に、謙はついに音を上げることになった。

 無理やり用事を見つけて外に出かけ家に帰ると事件は起きていた。家中の電化製品のコンセントが抜かれ、すべてのコンセントの穴にケチャップがべったりと塗り付けられていたのだ。そして謙は神戸に単身赴任した父にSOSを出す。

 しかし、父は神戸で不倫に溺れており、「人間酔っ払うと色々おかしなことになるんだ」などと軽くあしらってなかなか帰って来ない。そして、久々に父が千葉の家に帰ってきた日、母は大五郎がなみなみと注がれたコップを父の頭に振り下ろした。鮮血と焼酎が飛び散るなか、家族は一つの決断を……。

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