椎名林檎のウヨ化が止まらない! 自民党“日本会議の巣窟”会合で講演、山谷えり子、片山さつきと仲良く

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷

 ただ、こうした椎名の表現は、デビュー時からの“懐古趣味”の延長線上にあるもので、ナショナリズムの危険性など大して深く考えることもなく、なんとなく作品に落としこんできただけではないか、と考えてきた。しかし、今回の「文化伝統調査会」への出席は、椎名にとってかなり危険な問題を孕んでいると言わざるを得ない。

 一体、何が危険なのか。それはこの「文化伝統調査会」の歴代の会長の顔ぶれを見ればあきらかだ。

 そもそも、この「文化伝統調査会」というのは、自民党が06年11月に「文化伝統創造調査会」として発足させたもので、07年10月に現在の名称に改称。末松信介国交副大臣が過去にHP上で寄せた文章では、同調査会についてこう説明がなされている。

〈これまで文部科学部会・文教制度調査会の下に置かれていた文化政策特別委員会を調査会として独立させ、安倍総理が掲げる「美しい国」創り推進の中核を担う〉

 つまり、「文化伝統調査会」は、安倍首相が第一安倍内閣発足時に掲げたスローガン「美しい国」のために立ち上げられたものであり、事実、現在の同会会長である山谷参院議員は、今回、椎名が参加した会議の模様を28日の自身の公式Facebookで報告し、そのなかでこう綴っている。

〈「文化」は私たち日本人の遺伝子の中に豊に組み込まれていて、ご先祖さまが多様で奥深い文化をつなげてくださって今日の私たちがあります〉

 文化発信の必要性を語るのに、なぜか飛び出す「日本人の遺伝子」「ご先祖さま」というワード。さすがは先の参院選でも日本会議に大々的な推薦を受けていた極右議員なだけはあると思うが、これは山谷氏に限ったものではない。山谷の前に「文化伝統調査会」の会長を務めた中曽根弘文参院議員は、07年の日本会議10周年のメッセージにおいて、このように綴っているからだ。

〈私も日本会議国会議員懇談会の一員として、また自民党の文化伝統調査会の会長として日本会議の皆様とともに、良き日本の伝統を守り、日本の心を青少年に伝えていくために引き続き全力で取り組んでまいりたいと思います〉

 日本会議の皆様とともに──。この言葉が象徴するように、「文化伝統調査会」とは、排外思想を露わにする極右団体と結びついた自文化中心主義の議員がトップに君臨してきた組織なのだ。

 国際的に自国文化をアピールする上では、まず異なる文化への深い理解と多様性の尊重が求められる。しかし、むしろ山谷や中曽根から感じられるのは頑迷な国粋主義である。

 そんななかで、純血思想や帰属意識を歌う椎名が同会の会議に出席したという事実は、“無自覚な懐古趣味”がいよいよホンモノの国粋主義に利用されはじめたことを意味するだろう。しかも、当の本人も乗り気だという末恐ろしい展開で、だ。

 ミュージシャンが国威発揚に加担する。今年の夏には「音楽に政治をもち込むな」という議論が巻き起こったが、椎名の場合は「政治に音楽がもち込まれた」と言うべきで、こっちのほうこそ大問題だと思うのだが、なぜか大きな論争にはならない。そう考えると、すでにこの国は安倍首相主導のプロパガンダに慣れきってしまっているのかもしれない。
(編集部)

最終更新:2016.12.01 01:28

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

椎名林檎のウヨ化が止まらない! 自民党“日本会議の巣窟”会合で講演、山谷えり子、片山さつきと仲良くのページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。編集部の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
ツイート数
1 「拝謁記」昭和天皇は「反省」していたか 改憲再軍備、沖縄切り捨ても
2 安倍政権・厚労政務官が外国人在留申請で口利き「100人で200万円」
3 『モーニングショー』で「暑さに耐えるのが教育」元高校野球監督は右派論客
4 橋下徹に恫喝された女子高生が告白!
5 玉川徹がGSOMIA破棄で加熱するテレビの嫌韓煽動を批判
6 くりぃむ上田晋也が“政権批判NG”に敢然と反論
7 葵つかさが「松潤とは終わった」と
8 山本太郎が安倍の対韓国強硬姿勢を「小学生並み」と批判した理由
9 嫌韓批判で炎上も…石田純一はブレない
10 GSOMIA破棄!八代・有本ら安倍応援団は「嫌なら来るな」
11 『なつぞら』が宮崎駿・高畑勲も闘った「東映動画・労使紛争」を矮小化
12 久米宏が「テレビが反韓国キャンペーンをやってる」と真っ向批判
13 自衛隊スパイ事件、官邸が解禁の理由
14 「あおり運転」警察の過剰捜査とワイドショーの異常報道
15 古市憲寿の芥川賞候補作「参考文献問題」に選考委員が猛批判
16 池上彰が朝日叩きとネトウヨを大批判
17 ウーマン村本がよしもと社長からの圧力を激白!
18 吉川晃司が「俺は現政権がでえっ嫌い」
19 秋元康の東京五輪に椎名林檎が危機感
20 マツコ「安倍首相は馬鹿」にネトウヨが
1安倍首相と省庁幹部の面談記録が一切作成されなくなった!
2くりぃむ上田晋也が“政権批判NG”に敢然と反論
3金融庁報告書で厚労省年金局課長の驚愕無責任発言
4産経新聞コラムが「引きこもりは自衛隊に入隊させて鍛え直せ」
5安倍首相が「老後2000万円」追及に逆ギレ!
6菅官房長官が望月衣塑子記者への“質問妨害”を復活
7金融庁「年金下がるから資産運用」報告書で麻生太郎が開き直り!
8F35捜索打ち切りと大量購入続行でNHKが「背景に政治性」と報道
9金融庁炎上の裏で安倍政権が「年金」の“不都合な事実”を隠蔽!
10防衛省イージス・アショア失態 、玉川徹が原因を喝破!
11長谷川豊が部落差別発言「謝罪文は馬場幹事長が作った」
12講談社「ViVi」の自民党広告は公選法違反か!
13映画『主戦場』上映中止要求の右派論客に監督が徹底反論!
14渡辺謙が語った『ゴジラ』出演と震災、原発、戦争
15マンガ『スシローと不愉快な仲間たち』第1話
16田崎史郎「65歳から年金もらってます」
17川崎殺傷事件「不良品」発言こそ松本人志の本質だ!
18 香港市民はデモの力示したが、日本は…
19松本人志が「不良品」発言問題で謝罪も説明もなし!
20農水元次官子ども殺害正当化は、橋下徹、竹田恒泰、坂上忍も

カテゴリ別ランキング


人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄