石原慎太郎が「やまゆり園事件犯の気持ちがわかる」と暴言、天皇には「スキューバで人生観変わる」と仰天アドバイス

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 実際、マスコミがありがたがって持ち上げ、作家としても重鎮扱いしてきたてきた石原だが、たいした思想をもっているわけではない。それこそ大学生レベルの浅くて幼稚で偏見に満ちた価値観をそのまま振り回しているにすぎない。しかも、社会の現実がどういうものであろうと、専門家がどういう分析をしようと、この男はまったく聞く耳をもたず、ひたすらその価値観を他人に「押し付ける。

「精神病理学者・安永浩がクレッチマーに依拠しながら提唱した「中心気質者」にあたると思います。のびのびと発達した五〜八歳ぐらいの子どもの天真爛漫さのまま大人になり、肉体的な快・不快にとても敏感——といったところでしょうか。」

 斎藤環はこの対談の中で、石原から性格分析を依頼され、ヨイショ気味にこう答えていたが、これはある意味、石原の本質を言い当てているとも言えるだろう。

 大学在学中に2作目の小説「太陽の季節」でいきなり芥川賞を受賞して時代の寵児になり、弟も国民的人気俳優になって、作家タブー・メディアタブーに守られて、生涯一切の批判にさらされることなく、好き放題やりたい放題60年やってきた結果、こんな怪物みたいな人間ができあがってしまったのだ。

 しかも、そんな人間が作家をやっているだけならまだしも、政治家になって権力をもってしまった。

 そういう意味では、今、発覚した豊洲の問題は、起こるべくして起きた問題と言えるだろう。そして、改めて繰り返しておくが、こんな人物を「はっきりした物言いが気持ちいい」と支持して都知事に選んだ有権者、タブーに祭り上げて、一切の批判を封印したマスコミの責任でもある。
(酒井まど)

最終更新:2017.11.24 07:07

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