安倍首相が被災者より真っ先に「わが軍」自衛隊を激励! 小泉首相の中越地震視察でもなかった露骨行動に唖然

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 しかも、この「わが軍」発言が散々問題視されたにもかかわらず、安倍首相はまったく反省の色がなく、今年に入っても同様の発言を行っている。先月3月21日、幹部自衛官を養成する防衛大学校の卒業式に出席した安倍首相は恍惚な面持ちで訓示。わずか十数分の話の間に4回も自らを「最高指揮官」だと胸を張り、こんなことまで述べていた。

「将来、諸君の中から、最高指揮官たる内閣総理大臣の片腕となって、その重要な意思決定を支える人材が出てきてくれることを、切に願います」
「『事に臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に努め、もって国民の負託に応える』。この宣誓の重さを、私は、最高指揮官として、常に、心に刻んでいます。(中略)諸君は、この困難な任務に就く道へと、自らの意志で進んでくれました。諸君は、私の誇りであり、日本の誇りであります」

 ようするに、国のために血を流す自衛隊は、安倍首相のマッチョイズムを満たすうってつけの“道具”であり、それを鼓舞することが何より、うれしくてしようがないのだ。だから、大震災が起きても自分が守るべき国民が大きな災難に見舞われているということへの悲嘆よりも、自分のイデオロギー、軍隊趣味を発露したいという欲望が先に来てしまう。

 実際、安倍首相は下野していた2011年、『WiLL』(ワック、2011/7月号)に登場し、東日本大震災について語っているのだが、このときも、被災者のことにはほとんどふれず、こう陶酔的に自衛隊礼賛をしている。

〈自衛隊は人命救助もさることながら、福島原発において被曝覚悟でヘリから放水した。警察も消防ももちろん力を尽くしていたし、効果で言えば、消防のほうが大きかったもしれませんが、自衛隊が真っ先に命がけの姿を見せたことがその後の各組織の頑張りを牽引したのではないでしょうか。
 自衛隊の姿は、損得を価値基準においてきた戦後において、損得を超える価値があるということ、命をかけてでも守るべきもの—家族であり、地域であり、そして国−−があるということを示したのだと思います。〉

 おそらく、今回の自衛隊激励も全く同じ構図だ。大事なのは、被災者より「命をかけるわが軍」であり、その「最高指揮官」たる自分に陶酔したかったのだろう。

 自衛隊および警察・消防関係各所には被災者の日常生活を一日でも早く取り戻すために頑張ってもらいたいが、しかし、それとこれとはまったく違う。

 何度でも繰り返すが、現地視察した一国の首相が一番、最初にするべきは、被災者のもとにかけつけ、彼らが何に困っているかに耳を傾けることだ。決して、“イデオロギー”や個人的な“好み”を押し付ける機会ではない。
(宮島みつや)

最終更新:2016.04.24 09:12

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