太田光が「僕は今も護憲派」と言い訳しつつ「安保法成立で憲法改正は遠のいた」と安倍首相に甘すぎる発言

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
sundayjapon_01_150921.jpg
TBS『サンデージャポン』番組サイトより


 また、この人か──。昨日、爆笑問題・太田光が『サンデージャポン』(TBS)で“珍説”をぶった。それは、こんなものだ。

「安保法案ってのが通ったことによって、僕は9条護憲派ですけど、憲法改正はうんと遠のいたと思ってるんです」

 先週、参院本会議で可決・成立してしまった安保法案。多くの憲法学者や司法関係者が揃って「違憲」だとジャッジしたこの法案が通ったことによって、もはや憲法9条は骨抜きになった。しかし、この“憲法に対するクーデター”と言うべき事態を目の当たりにしてもなお、太田は“憲法改正したわけじゃないし”と言っているのだ。

 よく知られているように、太田は2006年に『憲法九条を世界遺産に』(集英社新書/中沢新一との共著)という本を出版し、そのなかで憲法改正の動きを牽制、9条のすばらしさを語っている。なのに、一体なぜ?……と首をひねらざるを得ない。

 しかも太田は、「安保法案は憲法違反」だと反対するデモ運動に対しても、「(本を書いたときから)デモに関しては当時から懐疑的だった」と言い、このように持論を展開した。

「というのは、安倍さんは世界情勢が変わったからっていうけど、僕はそうじゃないと思う。安倍さんはこれ(新たな安保法制)をやるために政治家になったというところがあって。あの人は“戦う政治家”になるんだって宣言して出てきた人なんですよ。戦う相手っていうのは国民なんですよ。反対世論ですね」

 つづけて太田は、安倍首相の祖父・岸信介が60年安保の際、反対派に屈することなく政治信条を通したことが「安倍さんが目指す姿」とし、いま、このタイミングで反対デモが起こったことを「安倍さんにとっては、自分がやりたいことの舞台装置がどんどん整っちゃうことになるのね」と解説した。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

憲法九条は私たちの安全保障です。 (岩波ブックレット)

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

太田光が「僕は今も護憲派」と言い訳しつつ「安保法成立で憲法改正は遠のいた」と安倍首相に甘すぎる発言のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。サンデージャポン太田光憲法水井多賀子の記事ならリテラへ。

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄