太田光が「僕は今も護憲派」と言い訳しつつ「安保法成立で憲法改正は遠のいた」と安倍首相に甘すぎる発言

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「僕は、テロに参加している人のことを別に否定はしないけれども(ここですかさず田中裕二が「デモね」と訂正)、あ、デモに参加していることを別に否定はしないけれども、全部、結果的に、自分の思いとは別に、安倍さんのやりたいことに協力するかたちになっちゃっているのは、俺は有効性はないと思うよ」

 太田は以前にも、国会前デモに参加した瀬戸内寂聴に対し、「そのやり方は通用しないんじゃないかなと。むしろ同じ席に行って話すほうが効果があるんじゃないかと、もどかしさを感じる」と苦言を呈している。こうした一連の発言をまとめると、太田には解釈改憲への危機感がまったくなかったのだろう。

 実際、昨日の放送では、「憲法改正はうんと遠のいた」と言った後、太田はこう語っている。
 
「ていうのは、安倍さんは2度とこれ(憲法改正)できないですよ。この大騒ぎになったことは2度とできないし、そうすると、(安倍が今後やるのは)いままで通りの解釈変更なんですよ。これは安倍さんがいちばん嫌ってた戦後レジームなんです。安倍さんは戦後レジームの脱却って言って出てきたんだけど、戦後レジームを継続しちゃったと僕は思うんですね。そうすると、安倍さんを支持した人たちに安倍さんはなんて説明するのか。僕は安倍総理にはその説明責任があると思うんですね」

 まさに脱力。この人は、なんておめでたいのだろう。すでに安倍首相は「憲法改正に取り組むのは来夏の参院選後」(毎日新聞、9月12日付)と考えを明確にしているし、改憲こそが安倍首相の“悲願”だ。今回、これほどまでに反対の声があがり、世論調査でも3分の2以上の人が今国会での成立に反対するなか、法案を押し切ったことで、安倍首相はむしろ勢いづいていると考えるべきだろう。

 そして、教育への介入でいまの憲法が押し付け憲法であることを子どもたちに刷り込みつつ、御用メディアと連動しながら改憲への世論誘導、地ならしを着々と進めていくはずだ。

 いや、それ以前に、今回の集団的自衛権容認と安保法は、事実上の改憲ではないか。太田がいまも護憲派というなら、なぜそれを批判せずに、素人丸出しの解説などしているのか。

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