今度は障がい者差別? ホリエモンは「冷淡な新自由主義者」ではなくたんに頭が悪いだけなのかもしれない

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 しかも、ホリエモンは「仕事の機会を奪われた人たちが何をして食べていけばいいのか」というユーザーの問いにこう答えている。

「生活保護もらって呑気に生きればいい」「だから生活保護の拡張でベーシックインカムだよ」

 生活保護を拡充するのは賛成だが、しかし、だからといって、人が金さえもらえれば、働く機会、社会に参加する機会を奪われても「呑気に生きられる」とこの男は本気で思っているのだろうか。だとしたら、他者への想像力が決定的に欠けているとしか思えない。

 実は、この他者への想像力の欠如という問題はホリエモンのこれまでの言動にもしばしば見られてきた。

 たとえば、作家で尼僧の瀬戸内寂聴との対談本『死ぬってどういうことですか? 今を生きるため9の対論』(角川学芸出版)でも、ホリエモンは、戦争の危機を訴える瀬戸内に対して、「戦争なんて起きないですよ」と言いつつこううそぶいた。

「僕は、(中略)戦争が起こったら、真っ先に逃げますよ。当たり前ですよ」

 これに驚いた寂聴は「どこに逃げられる? 逃げる場所がある?」と聞くが、ホリエモンは「逃げる場所あるでしょ。第三国に逃げればいいじゃないですか」と、淡々と返す。

 そして、寂聴から「行かれない人はどうするのよ」と突っ込まれると、ホリエモンはこう言い放った。

「行かれない人はしょうがないんじゃないですか?」

 つまり、ホリエモンは戦争が起きても海外で生活する能力のない弱者、災害が起きても土地を離れることのできない老人や貧困層がいるということにまったく想像が及んでいなかったのだ。

 今回も同じだ。いかに効率の悪い働き方しかできなくても、機械で代行できる単純労働であっても、自分の出来る範囲で仕事をし続けることで、社会や他者とつながり、小さな自信と生き甲斐を得ている人がいることを、ホリエモンはまったくわかっていない。そして、そういう人が“クズ”の烙印を押されて働く機会を奪われたら、いったいどんな絶望に陥るかも、一切考慮していない。

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