メディア工作も? 幻冬舎・見城社長と安倍首相のただならぬ関係

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 この会合を見てもわかるように、見城氏は積極的に自分の人脈と安倍氏を引き合わせている。2012年11月には、安倍に三木谷浩史・楽天社長(経済団体『新経済連盟(新経連)』代表理事)を引き合わせ、ITベンチャー業界を中心とする新経連との橋渡し役を務めていた。また、2013年11月13日には石井直・電通社長と一緒に安倍首相を訪問して会食をしている。

「その見城氏が最近、積極的に安倍首相との間をとりもっているのがテレビ朝日の早河会長なんです。早河氏と見城氏は今回だけでなく、2013年3月22日にも会食しています」(前出・政治ジャーナリスト)

 こうした工作が効いているのか、テレビ朝日の一部の番組では、露骨な安倍擁護の論調の番組も放映されるようになっている。たとえば、2013年12月末の安倍首相の靖国参拝の翌日のこと。「ワイド!スクランブル」がこの問題を取り上げたのだが、靖国参拝は中韓だけでなくアメリカからも批判を受けていることから多角的に論じるのかと思いきや、石破茂幹事長が番組に出演。安倍応援番組のような様相を呈したのだ。安倍首相の行動に疑問を投げかけたコメンテイター・デーブ・スペクターが逆に集中砲火を浴びたほどだ。

 とくに番組の中で、「今の瞬間だけの算盤で、損か得かだけをやるんであればね、保守のリーダーとは言い難い訳ですよ」と、露骨な安倍擁護を展開したのが番組コメンテイターの末延吉正氏だった。末延氏は元テレビ朝日の政治部長で、番組での肩書は「中央大学特任教授 政治ジャーナリスト」とされているが、実は、末延氏の父親は地元・山口で岸信介の時代から安倍家の有力な後援者で、末延氏自身も「月刊現代」2007年11月号に、「わが友・安倍晋三の「苦悩の350日」」といった文章を寄稿したこともあるくらいの親しい関係だ。2013年11月13日の安倍首相と見城氏、石井直・電通社長との会食にはこの末延氏も同席している。

 前回の記事では、テレビ朝日ではこの「ワイド!スクランブル」と「モーニングバード」という2つのワイドショーが、見城氏と幻冬舎の影響下にあると指摘したが、これらの番組で安倍応援色が強まっていると感じるのは偶然だろうか。

「テレビ朝日といえば、もともと『ニュースステーション』時代から反自民党色が強かったメディアです。このメディアを抑えることは自民党の悲願ともいってもいいものだった。そのメディアを見城氏が手なずけてくれれば、安倍首相にとってはこれ以上ない貢献になるでしょう」(政治ジャーナリスト)

 それにしても、見城氏は安倍首相に接近することでいったい何をもくろんでいるのだろうか。このままいくと、“第二のナベツネ”になって政界フィクサーとして君臨している、なんてことありうるかもしれない。
(小石川シンイチ)

最終更新:2017.12.07 07:43

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