うさぎが木っ端みじんに…きゃりー効果でバカ売れ中の本がグロい!?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷

 むしろこの絵本がおもしろいのは、うさぎが自殺行為に対してアグレッシブすぎる点。あるときはロケットの噴射口で発射を待ちわびたり、あるときは重量挙げをしているマッチョな男の腋に羽根を近づけ、自分の下にバーベルを落下させようと画策したり、ビシッと敬礼する軍人たちの列に混ざり、ただひとり(一匹?)Vサインを裏返すというイギリス式の“Fuck off”を決め、挑発的な態度をとったり……。このうさぎ、発想力という才能の無駄遣いが過ぎるのである。

 絵本を見た『おしゃれイズム』MCのくりーむしちゅー・上田は、「なんでそこまでして死にたいんだコイツ!」とツッコんでいたが、それこそが本書の中毒的な魅力。一目見ただけではよくわからない自殺方法も多いので洞察力をみがくこともできそうだが、何より自殺を考えている人が読めば死ぬことに心を砕く行為そのものが笑えてきて、何気に抑止力になるかもしれない。

 きゃりーはこの絵本について「PVとかもグロテスクなものを取り入れたりするので、こういうところからアイデア(が浮かぶ)というか」と語っていたが、実際、新曲の「きらきらキラー」のPVは死後の世界を描いたダークファンタジー。きゃりーのこうした“カワイイ”だけに傾かないところも人気の秘密なのだろうが、この絵本にも同じ魅力があふれている。

 癒やし系にドロップキックを入れるような、シニカルな笑い──鬱屈とした気分の人は爽快になること間違いなしなので、ぜひ手にとってみてほしい絵本だ。
(サニーうどん)

最終更新:2014.07.10 11:04

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

たぶん最期の自殺うさぎの本

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

うさぎが木っ端みじんに…きゃりー効果でバカ売れ中の本がグロい!?のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。きゃりーぱみゅぱみゅ絵本自殺の記事ならリテラへ。

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄