年末特別企画 リテラの2017年振り返り

詩織さんからはあちゅうまで、セクハラ被害者、働く母親へのバッシングが頻発した“男尊女卑”の1年を総まくり

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【その2】小出恵介淫行事件で起きた被害少女への誹謗中傷に松本人志が賛意!「相手の未成年の女にも罰則を」

 今年6月、未成年淫行が発覚し芸能活動無期停止になった俳優の小出恵介だが、小出以上に批判に晒されたのが被害者である17歳の少女だった。
 ネットでは「小出は悪いが女も未成年で飲酒してる」「悪い女に引っかかっただけでしょ」などといった少女批判が溢れ、芸能マスコミも一般人である少女のプライバシーまで晒して「ハニートラップ」「美人局」呼ばわり、また『とくダネ!』(フジテレビ)司会の小倉智昭は明らかに少女が金銭目的との前提で、批判を口にしていた。
 なかでも悪質だったのが『ワイドナショー』(フジテレビ)の松本人志だ。「未成年の女のほうにも罰則を作るべき」と暴言を吐き、さらに被害者少女がバッシングされている状況を「SNSとかがまんざら悪くない」「我々タレントにしたらいい時代になってきた」とまでコメントしたのだ。
 そもそも淫行条例は身体や精神が成長途上にある18歳未満の少年少女を保護するのが目的だが、松本はそんなことすら理解せず、単に「男ばっかりずるい!女のほうもしょっぴけ!」とばかりに執拗に少女に対する攻撃を繰り返した。
 松本は、その後もさまざまな事件で、強者の論理を丸出しにし続け、12月には安倍首相と嬉々として会食までおこなった。
 そういう意味では、まさに成功者にありがちな「マッチョ男権オヤジ」の典型になってしまった、ということだろう。


【その3】斉藤由貴ら女性芸能人の不倫は厳しく糾弾される一方で、宮迫博之ら男性の不倫は笑い話に

 日本社会の男尊女卑、不平等を語る上で、はずせないのが不倫問題だ。今年も、芸能界では斉藤由貴、上原多香子、江角マキコ、藤吉久美子、政界では今井絵理子、山尾志桜里と、女性の不倫が大々的に取り上げられ、激しいバッシングが浴びせられた。
 斉藤由貴、上原多香子は活動自粛、江角マキコは引退、山尾志桜里も離党に追い込まれている。
 しかし、一方、男性の不倫は全く厳しく追及されない。その例が8月に発覚した雨上がり決死隊の宮迫博之の二股不倫だ。不倫が報じられたのは宮迫がスペシャルサポーターを務める“感動テレビ”『24時間テレビ「愛は地球を救う」』(日本テレビ)の直前。これまでベッキーや矢口真里など不倫騒動を起こした女性タレントたちが番組降板に追い込まれてきたことを考えれば、宮迫降板の可能性も取り沙汰された。
 しかし実際はそんな事態にはならなかった。むしろ、他レギュラー番組もほぼ休むことなく現状が維持されている。それどころか、報道翌日に生出演したレギュラー番組『バイキング』(フジテレビ)で釈明した際も、他出演者から“いじられる”だけで、“一線を超えていない”という言い訳に対する厳しい批判や矛盾を指摘するツッコミは皆無だった。
 たとえば日テレだけを考えても、宮迫の『24時間テレビ』出演続行を美談に仕立てた一方で、2016年に不倫が報じられたベッキーは『世界の果てまでイッテQ!』を、さらにその前年に不倫が発覚した矢口真里は『ヒルナンデス!』のレギュラーを降板したままいまだ復帰できていない。あまりにちがいすぎる 。
 この差はいったい何なのか。本サイトで度々指摘している大手事務所タブーももちろんある。しかしもうひとつ別の理由がある。それが、宮迫が男だったからだ。
 これまで、多くの男性芸能人の不倫が発覚してきたが、芸能活動を休業するまで追い込まれたケースはほとんどない。しかし、女性に関しては、芸能マスコミも世間も大糾弾し、ほとんど犯罪者扱いでどこまでも追いかけ回してきたのは、矢口のケースでも明らかだろう。
 これは社会が女性にだけ強い貞操を求め、男性の不倫は“芸の肥やし”“誰でもする”という肯定論、寛容論が根強く存在するからだ。さらに、日本では男性の不倫を許容する妻が良き妻として称賛される。
 まさしく女性蔑視以外のなにものでもないが、これはメディアの問題だけでなく、女性の性に不寛容な日本社会全体の問題だろう。

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