都構想否決、政界引退で橋下と安倍官邸の“改憲密約”はどうなる? 民間閣僚起用説も

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会見で政界からの引退を宣言した橋下徹大阪市長(YouTube「ANNnewsCH」より)


「大阪都構想」の住民投票は結局、反対が賛成を約1万票差で上回り、否決された。これで大阪を壊滅的な状況に追い込むデタラメな計画は回避されることになったのはもちろん、首謀者の橋下徹は逆ギレでもしたのか、即日、政界からの引退を表明した。

「政治家を続けることは100%ないのか」「10年後、20年後も復帰はないのか」という問いにも、橋下は「また2万%と言わせたいんですか」と笑いつつ、「ありません」「僕の人生で政治家は終わり」と言い切った。

 まあ、橋下のこと、この台詞をそのまま鵜呑みにすることはできないが、少なくとも、いますぐの国政進出はなさそうだ。

 しかし、一方で、その橋下と結託し、都構想に加担しながら、否決された途端に知らんぷりを決め込んで逃げ切ろうとしている連中がいる。ほかでもない、首相の安倍晋三と官房長官の菅義偉だ。

 安倍、菅の官邸コンビは、橋下と維新の党の連立への合流、憲法改正への協力という密約を結び、その見返りに裏で、自民党大阪府連が反対している都構想への支援を行っていた。

 これは永田町では常識になっている話だ。密約がかわされたのは昨年末の衆院選直前。あの衆院選で、橋下は当初、都構想に反対する公明党候補者の選挙区に維新の対立候補を立てると宣言していたが、結局、直前になってとりやめた。

「このとき、橋下に矛を収めさせるべく動いたのが菅官房長官だった。菅さんは親しい創価学会の佐藤浩副会長と橋下市長を引き合わせ、学会が自主投票するかわりに、維新は対立候補を立てないという裏取引をさせた。その流れで、橋下市長は安倍首相とも会い、憲法改正への協力密約ができあがったというわけです。シナリオは、参院選前に橋下さんが維新を割って自公連立に合流し、自らも出馬。圧勝して両院で憲法改正の3分の2を確保し、一気に国民投票まで持っていくというものだったと思います」(官邸担当記者)

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