独裁国家・北朝鮮のアウトローたち…放射性物質や世界遺産を盗み出し闇経済で売買!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
kitachousen_01_150403.jpg
『北朝鮮・絶対秘密文書 体制を脅かす「悪党」たち』(新潮新書)

 北朝鮮といえば、国外からの情報を遮断された独裁国家であり、経済活動も厳しく制限された社会主義国家であると認識している人が多いだろう。たしかに、体制的にはそれで間違いないのだが、その内部は崩壊に向かっているという。

 毎日新聞社・外信部記者で北京特派員時代に中朝国境地帯から北朝鮮をウォッチしていた米村耕一氏の著書『北朝鮮・絶対秘密文書 体制を脅かす「悪党」たち』(新潮新書)では、知られざる北朝鮮内部の真実が記されている。

 米村氏は、北朝鮮の検察機関が捜査記録などをまとめた文書(以下、検察文書)を入手。そこには、社会主義国家としてはあり得ないような、北朝鮮国内での犯罪の数々が記録されており、同書でそれらが紹介されている。

 社会主義国である北朝鮮では、土地や農具、工場やその設備など、生産手段となるものを私有することは認められていない。農作物も生産物も国家に回収されたうえで、国民に配分される。しかし実際には、個人で農地や工場を所有し、作物や生産した生活必需品をこっそり売る国民は多く、擬似的な市場経済が形成されているというのだ。

 そんな“ヤミ経済”に身を置く犯罪者の例として、同書では「鉱石を細かく砕いて比重の違いを利用して鉱石から有用な金属を取り出す機械」である「磨鉱機」を所有していた「孔」という名の元農場員が紹介されている。

 本来、北朝鮮では職業選択の自由はなく、政府によって配置された職業から、転職することはできない。しかし、もともと農場員だった孔は、自身が住む開豊(ケプン)郡が開豊市に編入され「開豊洞」になるどさくさに紛れて軍の所属になっている。軍を後ろ盾にして、違法に入手した「磨鉱機」で商売をしていたのだ。

 もちろん、軍への移籍はただの農場員がひとりでできることではない。実は、開豊郡人民委員会の前委員長がその手続を行っていたという。

「群の人民委員会委員長とは、日本で言えば町長のようなポストだが、前委員長が現職の郡人民委員会労働部長に指示して、労働省と農業省の承認なしに農場から軍部隊に移籍できるように『仮派遣状』を出させていたのだ」(『北朝鮮・絶対秘密文書』より、以下同じ)

 つまり、体制側の人間もグルだったということだ。この前委員長が賄賂をもらっていたのか、あるいは孔の売り上げの何パーセントかを受け取っていたかは不明だが、何らかの金銭の授与があったことは想像に難くない。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

北朝鮮・絶対秘密文書: 体制を脅かす「悪党」たち (新潮新書)

新着芸能・エンタメスキャンダルマンガ・アニメビジネス社会カルチャーくらし教養

独裁国家・北朝鮮のアウトローたち…放射性物質や世界遺産を盗み出し闇経済で売買!のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。ドラッグ北朝鮮検察田中ヒロナ社会主義の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
いいね! 数
1 羽生結弦パレードに和田政宗ら右派勢力が
2 長尾敬、杉田水脈…安倍チルがセクハラ暴言
3 財務省の矢野官房長がテレ朝に圧力
4 柳瀬秘書官が「安倍命の官邸についていけない」
5 「安倍はトランプに捨てられた」と海外で酷評
6 セクハラ被害のテレ朝記者に卑劣個人攻撃
7 元家族会の蓮池透が「安倍は嘘つき」
8 AKB48「Teacher Teacher」に批判の声 
9 セクハラかばう麻生財相の女性蔑視発言
10 恵俊彰が田崎史郎を「政権の代弁者」と
11 加計獣医学部講義で小川榮太郎のデマ本が
12 安倍首相が大阪でやらせ応援プラカード
13 葵つかさが「松潤とは終わった」と
14 コムアイが明かした社会的発信への葛藤
15 松本人志『ドキュメンタル』のセクハラ
16 麻生太郎が愛人の店に2360万円
17 安倍の嘘つきは小学生時代からだった
18 杉田水脈議員が「保育所はコミンテルンの陰謀」
19 首相案件文書に安倍首相と加計理事長の相談が
20 自衛官「国民の敵」暴言を生んだのは安倍政権
1セクハラかばう麻生財相の女性蔑視発言
2首相秘書官「本件は首相案件」
3首相案件文書に安倍首相と加計理事長の相談が
4森友「口裏合わせ」「身を隠せ」指示判明
5安倍首相が大阪でやらせ応援プラカード
6村田諒太が安倍政権の国民栄誉賞に異論
7 安倍が「こんな人たち」につづき「左翼は人権侵害が平気
8柳瀬秘書官が「安倍命の官邸についていけない」
9「安倍はやめろ」抗議デモが国会前を埋め尽くした
10羽生結弦パレードに和田政宗ら右派勢力が
11加計獣医学部講義で小川榮太郎のデマ本が
12柳瀬秘書官、安倍、加計が一緒にゴルフ
13財務省の矢野官房長がテレ朝に圧力
14財務省・福田次官のセクハラ否定がヒドい
15柳家小三治「総理いつまでやってんだ」
16田崎史郎が「僕“でさえ”会ってると思う」
17上念司もケントと同様、加計の客員教授
18長尾敬、杉田水脈…安倍チルがセクハラ暴言
19セクハラ被害のテレ朝記者に卑劣個人攻撃
20高畑勲監督が「日本の侵略戦争」を問うた幻の映画企画