『殉愛』訴訟で「委員会」が特集中止!大阪のテレビ局関係者に責任波及

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DVD『たかじんのそこまで言って委員会 SPECIAL EDITION III』(東宝)より

 とうとう、やしきたかじんの娘から出版差し止めと損害賠償訴訟を起こされてしまった『殉愛』(幻冬舎)。百田尚樹センセイもかなり動揺しているようで、先日はツイッターに〈裁判は面白いことになると思う。虚偽と言われては、本には敢えて書かなかった資料その他を法廷に出すことになる。傍聴人がびっくりするやろうな。〉と脅しのようなつぶやきをアップしながら、なぜかすぐに削除するというドタバタを演じた。

 だが、この問題では、百田センセイ以上に動揺している人たちがいる。それは、たかじん利権に群がってきた関西のテレビ局関係者だ。

 11月23日、それを象徴するようなできごとがあった。この日、『たかじんのそこまで言って委員会』(読売テレビ)では、『殉愛』の特集が放映されることになっていた。この日の放映では、その部分がすべてカットされていたのだ。

「2週間ほど前に収録をすませ、さくら夫人の結婚歴が暴かれた後も、放映予定を変えていなかったようですが、訴訟を起こされたことで、カットせざるをえなくなったらしい。テレビの場合、放送法の関係での訴訟案件の主張を一方的に取り上げると、問題になる可能性がある。今後は『殉愛』をテレビでPRするのはむつかしいやろう」(読売テレビ関係者)

 これまで、ネットでどれだけ疑惑が暴かれようと無視を決め込み、さくら未亡人擁護と『殉愛』称賛を続けていた彼らだが、さすがにそうもいかなくなったらしい。

 だが、テレビ局の問題はヨイショ番組の放映をやめればすむ話でもなさそうだ。というのも、娘から「内容が一方的」と訴訟を起こされた『殉愛』には、『たかじんのそこまで言って委員会』『たかじんNOマネー』『たかじん胸いっぱい』という3つのレギュラー番組のスタッフが実名で登場し、さくら夫人を称賛しつつ、その主張がいかに正しいかを証言しているからだ。

 登場しているのは『委員会』の読売テレビから、制作局長の山西敏之とプロデューサーの相島良樹、『NOマネー』のテレビ大阪から、プロデューサーの田中威至、徳岡敦朗、『胸いっぱい』の関西テレビから、中澤健吾。

 また、『委員会』『NOマネー』を制作しているプロダクション「ボーイズ」代表の相原康司、「AZITO」代表の井関猛親、『胸いっぱい』を制作している「レジスタエックスワン」の日置圭信、橘庸介など、制作プロダクションの幹部も登場している。

 しかも、彼らはさくら未亡人を褒めたたえるだけでなく、今回、訴訟を起こした娘やさくら未亡人と対立していたマネージャーの批判を実名で行っている。

 たとえば、テレビ大阪の徳岡プロデューサーは娘について、『殉愛』の中でこんなことをしゃべっている。

「たかじんさんが、『この前、娘に五千万円やって縁を切った』と言っていたのを聞いたことがあります」

 また、マネージャーのKについては、ほとんどの局関係者、制作会社プロデューサーが悪口をしゃべりまくっている。

〈「仕事の話をした記憶はほとんどないですね。大事な話は直接、たかじんさんとしていました」(「たかじんのそこまで言って委員会」プロデューサー相原良樹)
「こんな言い方をして申し訳ないけど、ぼくらは彼を運転手としてしか見ていませんでした」(「たかじんNOマネー」プロデューサー徳岡敦朗)
「たかじん胸いっぱい」のプロデューサー中澤健吾、日置圭信も同じようなことを言っている。〉

〈一月十五日、日本から山西敏之、日置圭信、橘庸介がやってきた。山西は読売テレビの制作局長であり、「たかじんのそこまで言って委員会」の担当デスクである。日置と橘は「たかじん胸いっぱい」の制作会社「レジスタエックスワン」の役員だ。
(中略)
 会話の途中、たかじんを呆れさせた話が出た。それはKが番組収録のスタジオにほとんど顔を出していなかったというものだ。Kはたかじんには、毎回収録に立ち会っていると言っていた。そのためにたかじんは「これで差し入れを持っていってくれ」と金も渡していたのだ。
 私の取材に対して、三局のプロデューサーたちは言った。
「たかじんさんの休養中の二年間に、Kさんの顔を見たのは一回か二回くらいです」〉

〈これまでにもKからは何度も非協力的な態度をとられていたが、さくらにはその理由がわからなかった。師匠のためになぜ働いてくれないのか。
 これに関して、たかじんの親友である松本哲朗をはじめ、読売テレビの相島、関西テレビの中澤、テレビ大阪の田中、徳岡、制作プロダクションの相原、日置らは「男のやきもちですね」とこともなげに言った。〉

 今回の訴訟を起こした際、たかじんの娘の代理人はマスコミ取材に「1人の遺族の話を根拠に、他の親族の取材をせずに一方的に攻撃するもの」「たびたび金の無心をしていたかのように書かれた部分などは虚偽だ」と主張している。テレビ局員がこうした証言をしているとすれば、当然、法廷で証人出廷を要求されるだろうし、かりに証言が虚偽であることがわかったら、その責任が追及されることになるだろう。

「訴えられているわけではないので、法的責任は発生しませんが、テレビ局員としての倫理責任は確実に問われるでしょう。元マネージャーについての批判も、今後、訴訟など、問題になる可能性がありますし、『金スマ』はじめ、『殉愛』を持ち上げた番組は、紛争している一方の当事者の言い分だけを取り上げた訳ですから、BPOなどの審議対象になる可能性があります」(放送問題に詳しいジャーナリスト)

 それにしても、なぜ、テレビ局員や制作会社のスタッフたちは今回、百田に丸乗りして、さくら夫人の主張をそのままトレースするような発言をしたのか。

 実は、テレビ局員や制作会社幹部たちはさくら夫人や百田に利用された被害者ではなく、彼らこそが一連の騒動の首謀者だという見方がある。

「世間では、さくら未亡人が遺産狙いでたかじんを囲い込んだ悪妻のようにいわれていますが、そんな単純な話じゃない。むしろ、『そこまで言って委員会』と『NOマネー』を制作しているテレビ関係者が深く関与している。彼らがたかじんの死後もその利権をすいつくそうと、さくら夫人を利用して、娘と元マネージャーを排除した可能性が高い」(関西のテレビ局関係者)

 この問題については、もう少し取材をしたうえで、改めて詳細をお伝えしよう。
(田部祥太)


【リテラが追う!百田尚樹『殉愛』騒動シリーズはこちらから→(リンク)】

最終更新:2015.01.19 04:05

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