〈#ミサイルよりクーラーを〉の批判は正しかった! 歴代自民党政権が避難所指定体育館へのエアコン設置を遅らせてきた客観的事実

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〈#ミサイルよりクーラーを〉など批判の広がりで、高市首相も慌ててエアコン設置前倒し

 自民党政権が、学校のエアコン設置、そして災害対策にここまで消極的なのは、戦前教育を信奉する保守思想から「子どもを甘やかすな」などと考えている政治家が多いことに加え、道路工事などと違って、エアコン設置が利権や票につながらないからだろう。

 とくに安倍政権は、支持基盤である大企業や富裕層、軍事産業、アメリカに利益をもたらす軍備増強に金を使いまくる一方で、教育や災害対策には予算をけちり、国民に「自助の精神」「自己責任」による復興を押し付けてきた。

 その結果が、日本のお粗末な災害支援の状況なのだ。問題はエアコンだけではない。国際基準では、1人あたり最低3.5㎡でプライバシーの確保された生活空間、十分なトイレや入浴施設、エアコンやベッドの整備などが、避難所の最低基準として示されており、イタリアなどではそれらが災害発生から48時間でほぼ達成されているうえ温かい食事も提供されている。しかし日本ではトイレもお風呂も足りず、体育館で雑魚寝状態という状況が続いている。

 そういう意味では、いま、SNSで広がっている〈#ミサイルよりクーラーを〉は、冒頭でも述べたように、弱者や子どもの生命を軽視する自民党政治の本質を言い当てたフレーズであると同時に、大規模災害の際の支援の充実を求める当然の声と言っていい

 実際、その声は政治を動かしている。高市首相は、7月31日に開かれた熱中症対策に関する関係閣僚会議で、2035年度までに学校体育館へのエアコン設置率100%にするという目標を前倒しするよう指示したが、これもまさに〈#ミサイルよりクーラーを〉といった国民の批判の広がりによって、官邸が、慌てて取り繕った結果だろう(しかも補助を増やすなどの具体策ではなく目標の前倒しに過ぎないのだが)。
 
 ところが、こうした国民の生命を守るための当然の声に対して、ここまで指摘してきたように、高市応援団と見られるネットの右派はヒステリックなまでの言いがかりやいちゃもんをつけ続けている。これはいったいなぜなのか。

 その背景には、ネットに生息する右派が自民党や維新の政治家以上に、災害支援や福祉に公的資源を割くことを忌み嫌っているという問題がある。

 実際、前の熊本地震や能登半島地震、数々の豪雨災害などでも、日本の政府の救援の遅さ、支援の乏しさを批判する声が上がると、ネットでは右派が「左翼が政権批判に利用しているだけ」「必死で災害対策に取り組んでいる政権の足を引っ張るな」「政府や自衛隊は頑張っているんだから感謝しろ」などといった調子で、災害対応批判を封じ込めてきた。

 その結果、この国の災害支援は10年前とほとんど変わらない、被災者に雑魚寝やトイレへの行列、車中泊を強いる状況が続いているのだ。

 改めて言っておくが、弱者切り捨てに何の痛痒も感じない政治家や、エアコンの効いた安全な部屋で勇ましい言葉を叫んでいるだけの右派連中の圧力に怯んではならない。国民はむしろより徹底的に先進国並みの充実した災害支援を求めていく必要がある。

最終更新:2026.08.01 11:28

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