吉村知事がまたまた後手! 第3波、第4波でも要請遅れ、全国ワーストのコロナ死者を出したのに反省なし

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大阪ではすでに発熱外来に患者殺到、保健所も逼迫しているのに吉村知事は…

 無論、こうした後手後手の対応のツケがすでに出始めている。19日付のNHKニュースによると「大阪市内の発熱外来では発熱などの症状を訴える人が殺到し受診を断らざるをえないケースも相次いでいる」とし、発熱外来の医師は「感染が疑わしくても受診できずに確認できない人がたくさんいるのではないか」と指摘。また、同じく19日放送の『報道ランナー』(関西テレビ)の報道によると、BMI30以上で高血圧などの基礎疾患がある大阪市の45歳男性は、11日に陽性が判明し、病院でも入院を勧められたにもかかわらず、大阪市保健所から連絡があったのは陽性判明から3日目のことで、ホテル療養となったのはさらに2日後の15日からだったという。

 さらに、大阪では陽性率も高くなっている。実際、本日20日の大阪の陽性率は20.4%で、18日には43.8%にも達した。つまり、新規感染者が6000人と過去最多を更新しつつも、検査が追いついていないだけで実際にはさらに感染が拡大していると考えられるのだ。

 吉村知事はこれまでコロナで大阪が東京を上回る死者を出していることについて「とくに大阪は高齢化が進んでいる」「大阪は3世代同居率が高く、高齢者施設も多い」などとデタラメ強弁してきたが、そう言うのであれば、東京以上に感染拡大の防止に注力し、高齢者施設に限らず検査数を増やして捕捉率を高める必要がある。ところが、吉村知事は「検査したい人ができないという状態ではないと思う。3万件検査をしてますから」「実際の陽性者数はもっと多いだろうとは思うが、『検査したいのに検査でけへんやんか』っていう環境ではない。それって検査が足りてないという意味ではないと思いますが」などと言うのである。

 挙げ句、19日の会見では「20代、30代に当たっては自宅で見ていただく」と言い出した上、SOSセンターや外来をおこなっている医療機関を公表していることを挙げて「(これは)自宅放置ではない」と主張したのだ。「自分でどうにかしろ」というのは、どこからどうみても「放置」ではないか。

 これまでコロナ対策で失敗を繰り返し、全国最悪の死者数を叩き出しながら、いまだに危機感がまるでない吉村知事──。吉村知事は「オミクロン株の感染力は驚異的」などと発言してきたが、それも「驚異的な感染力だから感染拡大は仕方がない」という言い訳のための台詞だとしか思えないだろう。

 そして、本サイトでは繰り返し指摘してきたように、吉村知事のこの反省がまったくない舐めきった態度は、メディアが吉村知事のコロナ失策を検証・追及することもなく礼賛報道にかまけ、「コロナ対策で手腕を発揮!」「「大阪モデル」などで被害を最小化」などとヨイショを繰り広げてきた結果だ。昨日お伝えしたように、毎日放送は元旦に放送した吉村知事と松井一郎・大阪市長、橋下徹・元大阪市長の3人が出演した『東野&吉田のほっとけない人』について、「政治的公平性を欠くのでは」「偏向報道にあたるのでは」と指摘を受けたことから番組放送の経緯などを調査するチームを立ち上げたと公表したが、毎日放送のみならず、他のメディアも、吉村知事を増長させてきたことによって大阪を危険に陥れてきたことの責任を問い直すべきだと言っておきたい。

最終更新:2022.01.20 11:06

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