つるの剛士が畑泥棒を「近くの工場で働いてる外国人」「あそこ怪しすぎる」とヘイト丸出しツイート

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つるのの“畑泥棒が「日本語わからない」の一点張り”は自分の体験でなく伝聞だった

 前掲のリプは、つるのがリツイートして以降のものだ。つるの自身のツイッターにも、つるのに賛同する形でこうした差別的なツイートが殺到したことはいうまでもない。

 ようするに、つるののツイートがきっかけで、またぞろグロテスクな外国人差別が巻き起こったのである。

 ネトウヨのヘイトリプはつるのの責任ではないと言う人もいるかもしれないが、それはちがう。つるのが発した〈「日本語わからない」の一点張り〉というツイートこそがおおいに問題なのだ。

 そもそも犯罪は個人の問題であり、国籍、外国人か日本人かは関係がない。事実であったとしても「犯人は外国人」とあげつらい、「外国人による犯罪」などと強調することは、それ自体がヘイトスピーチであり、ヘイトクライムを引き起こす要因となる。日本では外国人が事件の容疑者として逮捕されるたびに、「外国人の犯罪」であることを強調する報道が繰り広げられるが、表現にはもっと慎重であるべきなのだ。

 ところが、つるのはそういった配慮を見せるどころか、農水省の無関係な農作物盗難被害対策のツイートを引用しながら、わざわざ自分の畑で起きた窃盗事件の犯人が外国人であったことをほのめかして、こうした盗難被害がすべて外国人の犯罪であるかのように印象づけた。

 しかも、驚いたことに、つるのの畑でのエピソードは自分が体験したことではなく、伝聞でしかなかった。つるのがツイートに「現行犯」と書いていたため、当初はつるのが犯行現場に直面して、警察に通報、実際に外国人が現行犯で逮捕されたと解釈していた。だが、この少し後、ユーザーから警察への通報について質問を受けると、つるのは〈一応反省してたみたいなので。つぎは必ず。〉と返したのだ。

 つるの家の畑のパクチー窃盗事件は警察が犯人を特定するどころか、被害者が通報すらしていなかったのである。つるのは通報しなかった理由について〈反省してたみたいなので〉と説明していたが、これ、くだんのツイートで犯人が〈「日本語わからない」の一点張り〉だったと述べていたのと辻褄が合わない気がするのだが……。

 さらに、唖然としたのは、犯人と対峙するのは危なくなかったかという内容のユーザーの問いに、こう返したことだ。

〈見つけたのは義理の弟です〉

 そう、つるのは自身が犯人を見たわけではなかったのだ。義理の弟から聞いただけの、警察沙汰にもしていない話をクローズアップし、外国人の現行犯とほのめかしたのである。

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