ただの下ネタ『ドキュメンタル』を「本物の笑い」という松本人志、宮迫博之、フジモンの勘違いぶり

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷

松本人志は「あれは下ネタではない、アートですよ」と

 また、これは能町みね子氏が指摘していたことだが、出演した女芸人を常軌を逸した下ネタに巻き込むことで、セクハラになってしまっているという問題もある。

 たとえば、シーズン4では、黒沢かずこ(森三中)が他の芸人たちのノリについていけず「男社会だなぁって…」と泣き出すという一幕もあった。しかも、その黒沢に藤本敏史がすかさず、他の芸人が「やった?」というセクハラ丸出しのストレートなツッコミをし、そこから、黒沢と藤本がシックスナインの格好をする即興コントが始まってしまう。

 この後も、宮迫博之が局部を出したり、井戸田潤(スピードワゴン)が陰茎を出したうえその場で放尿したり、千鳥は大悟とノブの二人が全裸になって漫才を披露する下ネタが連続。そして、ゲーム終了寸前には黒沢も空気入れを肛門に入れようとする流れになってしまう。

 黒沢に訊けば「セクハラではない」と言うかもしれないが、どう見ても女性に下ネタを強要するセクハラとしか思えないものだった。

 実際、この過剰な『ドキュメンタル』の下ネタには、視聴者からも〈ドキュメンタル次回は流石にもう下ネタ自粛して欲しい。シーズン4はライン超えすぎ。笑いよりもただただ下品さが勝ってきてるから〉といった批判が出てきている。

 地上派放送でなく有料ストリーミングサービスだけの番組のことをいちいちポリコレ的にチェックするつもりはないが、少なくともこれが「本物のお笑いを追求する場」とはとても思えない。

 しかし、当の松本はまったく反省している様子はない。シーズン4エピソード1では「よく下ネタがこの番組はひどいって言いますけど、僕はいっさい下ネタなんてないと思ってますからね、この番組に関しては。あれは下ネタではないですよ。アートですよ。芸術をもうちょっと理解してもらわないと」と半ば開き直った発言をしていた。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

ただの下ネタ『ドキュメンタル』を「本物の笑い」という松本人志、宮迫博之、フジモンの勘違いぶりのページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。ドキュメンタル宮迫博之松本人志編集部藤本敏史の記事ならリテラへ。

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄