小池百合子の選挙狙い「コミケを応援します」にオタクは騙されるな! マンガやアニメの規制を主張した過去が

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 いったい小池氏の言う「あまりにも目に余る」とは、誰にとって「目に余る」ものなのか、また、「何らかの対策が必要」なのかそうでないかの線引きは誰がするのか。そういった線引きをする権利は誰が有しているのか。そういったことを一切説明せずに、規制は必要、と主張しているのだ。

 漫画家の山本直樹氏は、マンガやアニメへの表現規制について、過去にこんな意見を述べている。

「時速60km制限の道路を誰も時速60kmで走っていないわけだけど、いざとなればいつでも捕まえられるわけです。そういう権力の自由裁量を増やそうとしているとしか思えません。日本の漫画にはいろんな種類の作品があって、その中には下品なものも下衆なものもあるから面白いんです。そして、何が下品で何が下衆かということは、お上が決めることではなく、読者が決めることです。また、『表現の自由』も黙っていて上から貰えるものではありません。その都度、確認していくことも大切でしょう」(「FRIDAY」11年8月5日号/講談社)

 確かに、あまりにも行き過ぎた表現が市場に出回ることに関しては、色々な意見があり、ある程度の基準を設けてゾーニングすることは必要かもしれない。ただ、それはもう現状すでに行われていることであり、これ以上の締め付けが必要なのかは議論が必要だ。

 それ以上に問題なのは、明確な基準も出さず、「あまりにも目に余る」と簡単に言ってのけてしまうその考えだ。その裏には、山本氏の言う通り、「権力の自由裁量を増やそうとしている」という側面が露骨に見え隠れする。

 それは小池氏に限ったことではない。彼女と考えを一にする者は往々にしてこういう考え方をする。「表現の自由」に関して運動を重ねてきた山田太郎元参議院議員による著書『「表現の自由」の守り方』(講談社)では、衆議院法務委員会で自民党の土屋正忠氏からこんな発言があったと書かれている(著書のなかでは名前は伏せられているが、ホームページで公開されている議事録によればこの発言は土屋氏のものとある)。

「私たちの年齢になると、例えば「鉄腕アトム」、手塚治虫。手塚治虫のシリーズは全部読みました、最後の「火の鳥」まで、復活の問題まで。それから、非常に温かい感じでは「サザエさん」。「ドラえもん」もありましたね。それから「ゴルゴ13」などは麻生副総理も愛読者ですが、私はその次ぐらいじゃなかろうかと思っております。それから、「まことちゃん」、「漂流教室」。ちばてつやさんが描いた「あしたのジョー」、最後に白くなって燃え尽きるというシーンは今でも覚えていますよ、全力を尽くした後。そのほか、「課長島耕作」、「沈黙の艦隊」、これは私の友人が描いた本であります。「ワンピース」。最近読んだ本の中には、「テルマエ・ロマエ」という、ローマ時代と現代とを行ったり来たりするとても楽しいあれがあります。
 私は、創作物というのは、まさに言論の自由とか表現の自由の中で出てくるものというのは、人々に勇気を与えたり希望を与えたり、それから失意の底に陥っている人を励ましたり、こういうことこそ創作活動の意味であって、先ほどの資料一に出てくるような、気持ち悪くて読む気にもならないような劣悪な表現をもってやっているものを保護する必要はない。
 よく自粛するという話がありますけれども、こういうのは自粛してもらわなければ困るんです。創作活動が萎縮するというけれども、豊かなところでどんどん創作活動をやってもらうと同時に、こういうことについては萎縮してもらいたい」

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