フクシマの戦犯・班目春樹元原子力安全委員長が「原発事故は天罰」発言! 現体制にも引き継がれる御用学者の無責任体質

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 07年2月、静岡地裁で行われた浜岡原発運転差し止め裁判で中部電力側の証人に立った班目氏は、非常用発電機や制御棒など複数機器が同時に機能喪失した場合などの危険性を指摘した原告側質問に対し、「(非常用ディーゼルの破断などの)ちょっとの可能性があるというものについては、割り切らなければ原発なんて造れません」「(複数制御棒の同時落下が)起こるとは私には思えません」「地震で(再循環系が)破断することまで考える必要はない」などと答えていた。

 だが、福島第一原発は津波で全電源喪失し、班目元委員長が無視した「ちょっとの可能性」の大半が発生。班目氏はこうした安全性に対する懸念を散々指摘されておきながら、つまり知っていながら「割り切る」ことで、結果的にあの未曾有の原発事故を誘発したのである。これで“想定外”とはどの口がいうのか。

 しかも、他にも班目元委員長は、六ヶ所村核燃料再処理施設を巡るドキュメンタリー映画『六ヶ所村ラプソディー』(監督・鎌仲ひとみ、06年)のなかで、「最終処分地の話は最後は結局おカネでしょ?」などと、原子力ムラの本音を他人事のようにぶちまけたこともあったが、のちに鎌仲監督が週刊誌で撮影時のエピソードをこう語っている。

「映画には収録していませんが、(班目氏から)『そんなことを言っていると、あんたも反対派だと思われて損をするよ』『便利さを求めて、かつ安全だなんてことはあり得ないだろ』とも言われた」(「週刊文春」11年4月7日号/文藝春秋)

「安全だなんてことはあり得ない」──。完全な開き直りだが、ようするに、この御用学者は原発の脆弱性を承知しながら「割り切って」原発を推進、そうすることで、国民の血税から年間千数百万円もの給与が支払われる原子力安全委のトップにのしあがっていったのだ。

 こうした明らかな“人災”を“国民への天罰”などとすり替えるトンデモ発言が許されていいわけがない。しかも、班目元委員長の“責任転嫁”はこれだけではなく、自身のサイトで公開している震災当時の出来事を描いた四コマ漫画でもまた、菅政権やマスコミを茶化している。自分が事故の想定を無視してきたことなどに対する反省は一切感じられないのだ。

 もはや、人間としての品格すら疑われてしかるべき班目元委員長だが、しかし、この人を手放しで賞賛しているメディアがいる。産経新聞だ。産経は、ウェブ版の「産経ニュース」3月10日付で「原発事故「班目マンガ」の衝撃 拒絶反応から顔の描けない登場人物って… 当然あの人!?」なるタイトルのコラムを公開。筆者は第一次政権時代から安倍晋三首相とべったりの論説委員・阿比留瑠比記者だ。

 コラムのなかで阿比留記者は、班目氏の自作マンガについて、〈事故当時の菅直人首相をはじめ官邸政治家らの無責任で場当たり的な言動が、班目氏の目に映ったまま実に率直に描かれている〉と絶賛。そして、くどくどと菅首相の対応を批判し、〈マンガを通じ、当時の官邸の右往左往ぶりと、その後の自己正当化・美化のありようを改めて思い出した〉と締めている。

 だが「自己正当化」しているのは、どう見ても班目元委員長だろう。まともに原発事故の原因を検証しようともせず、民主党のネガティブキャンペーンにいそしむことで、安倍政権にしっぽを振る阿比留記者は恥ずかしくないのだろうか。だいたい、福島第一原発事故前から政府の原発政策を推進し、事故後も再稼働の旗振り役になっているのはどこの新聞だ。班目元委員長も無責任ならば、産経新聞も“原発メディア”として安全神話を振りまいた責任をまるで感じていないらしい。

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