安倍応援団だった林真理子までが安倍政権に危機感!「いつのまに改憲まで」「ほんとにちょっとまずい」

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 こんなふうに林真理子が直接的に安倍政権の批判を行ったのは、おそらくはじめてのはず。前述したように安倍家とは距離も近く、安倍首相管轄の有識者委員会メンバーであることを考えると、安倍首相にとっては梯子を外されたようなものだが、この林の態度が意外だったのは、高橋にとっても同じだったらしい。林が「年末年始もテレビはバラエティー番組ばかりで、ちゃんとした報道番組が少なくなってきましたよ。NHKでさえ昔に比べたら骨の通った番組をやらなくなりましたし」と言うと、「林さんでさえ心配してるんだから(笑)。そんな心配、しないほうだったでしょう」と尋ねている。

 この高橋の問いかけに対して、林の答えはこうだ。

「しないほうでしたよ。でも、ほんとにちょっとまずいんじゃないかと思う」

 林真理子でさえ心配し、「ちょっとまずい」と言い出す。当然、高橋の思いも同じだ。

「「改憲を考えている人たちと、3分の2を構成していきたい」って、堂々と言ってるからね。ひと昔前ならそんなこと言ったら政権飛んじゃったのに、この5年でこの国の雰囲気がガラッと変わってしまった」
「僕たちは長い間平和を享受してきたけど、今年は戦後70年で、いちばん戦争に近づいてる年かもしれませんね」

 作家から次々とあがる安倍政治に対するNOの声──。高橋はもちろんのこと、島田雅彦に赤川次郎、中村文則などが安倍政権への批判を展開しているが、なかでも林と高橋も慕う御年90歳の瀬戸内寂聴は国会前のデモにも参加。先日はSEALDsの女子メンバーと座談会を開き、「あなたたちは未来を作らなきゃいけない。だから戦ってください。恋と革命に殉じてください」(朝日新聞記事より)と、じつに寂聴らしい言葉を若者たちに贈っていた。

 だが、それでももっと多くの作家が、いま声をあげるべきだろう。作家は戦前・戦中に自由な表現を封じられ、戦争に加担した者も少なくない。作家こそ想像力と知見をもってこの全体主義のムードや独裁政治に警鐘を鳴らし、社会に知らしめるという役割があるはずなのだ。高橋もこの対談で「本当は僕なんかより声を上げるのにふさわしい人がいるはずなんだけど」と嘆いているが、ここで林は、こんなことを切り出す。

「いま、作家はあまりものを言わないですね。若い方では室井(佑月)さんが頑張ってらして、偉いなと思いますよ」

 言わずもがな、室井は高橋と離婚した前妻。思わぬかたちで前妻の話題を振られた高橋は「そうそう。元気だよね(笑)」と短く答えているが、なんとも林らしい対談の盛り上げ方だ。

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