マイルドヤンキーの次は「リア充オタク」…おしゃれで恋人もいるのに「オタク」と名乗りたがる若者が急増中?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷

 さらに「リア充オタク」が従来のオタクと大きく違うのは「オタク」を周囲にアピールするようになったことだと著者はいう。つまりオタクとしての「態度」は対象そのものだけでなく他人にも向いているわけだ。

〈それを普段持ち歩くものに装着するのも大事な態度表明。自分の抱く愛を他人に見えるように「可視化」してはじめて、愛が完成するのです。かつてのオタクが自分のオタク性を隠し、一目を忍んでいたのとは隔世の感があるのがお分かりいただけるでしょう〉

 たしかにショルダーバッグに刀剣男士の缶バッジを大量につけた若い女性オタクを街で頻繁にみかけるようになったが、そういう理由だったのか……。

 ちなみに「リア充オタク」が自分のオタク性をアピールするのはオタク同士の間だけではないらしい。むしろそうした趣味をもたない一般人との交流でこそ威力を発揮する。先に述べたように「リア充オタク」はオタク属性をコミュニケーションツールとして利用するが、いまや市民権を得た「オタク」は一般人にとって非常に「わかりやすいキャラ」であり、そう振る舞うことで円滑に相互のコミュニケーションがはかれるということのようだ。

 しかし、読み進めているうちに疑問に感じ始めたのだが、そもそも、これを「オタク」の新しいトレンドと考えていいのだろうか。

 たとえば、「リア充オタク」は著者の観察によれば「ガチオタク」と「エセオタク」のふたつに分類されるという。「ガチ」なのはウィキペディアや海外動画サイトの違法視聴などで情報を得て一般人がオタクになったケース。「エセ」は本来オタクコンテンツにほとんど興味がないのにオタクキャラを便利に使いたいがためにオタクを自称する。つまり「昔からマンガが好きで、かなりマニアックなマンガも読みます。とくに好きなのは『ワンピース』です!」というような人らしい。著者によれば「ガチ」と「エセ」の線引は「一定水準以上のオタク知識・経験」があることらしいが、ウィキペディアで「ガチ」って……それはもはや「オタク」ではなく「一般人」だろう。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

新・オタク経済 3兆円市場の地殻大変動

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

マイルドヤンキーの次は「リア充オタク」…おしゃれで恋人もいるのに「オタク」と名乗りたがる若者が急増中?のページです。LITERAは政治・マスコミ・ジャーナリズム・オピニオン・社会問題や芸能(エンタメ)・スキャンダル・カルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。マーケティング、松本 滋の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

1 くりぃむ上田晋也が“政権批判NG”に敢然と反論
2 安倍イラン訪問でNHK岩田明子記者がまた安倍フェイクPR
3 ユースケ・サンタマリアが語るうつ体験
4 「アジア大会」運営を大阪万博の工費未払いトラブル会社が受注
5 吉高由里子が元カレに言った一言
6 結婚した綿矢りさの大失恋体験
7 古代史研究者が「神武天皇から続く伝統」に抗議声明 読売テレビも
8 タイマーズ再び!清志郎のメッセージ
9 読売テレビが子ども相手に竹田恒泰の「フェイク皇室史」刷り込み放送
10 ヴェネツィア映画祭で反響 元米兵・ネルソンさんが語った戦争
11 田宮二郎自殺の真相を夫人が告白!
12 日本刀ブームとネトウヨの因果関係は
13 安室、上田、芸能人よく言った大賞前編
14 葵つかさが「松潤とは終わった」と
15 すぎやまこういち死去報道で封印された歴史修正主義と性差別肯定発言
16 高市早苗が「戦争をしたがっている」ことを証明するトンデモ発言集!
17 大統領選不正デマを拡散した日本のトランプ応援団の妄言総まくり!
18 上田晋也が安倍政権とメディアの“沖縄県民投票無視”を痛烈批判
19 産経新聞の総帥が「軍の慰安所作り」を下劣自慢!靖国神社に裏付け資料が
20 小泉防衛相ら靖国参拝 靖国のグロテスクな戦争礼賛の本質

カテゴリ別ランキング

マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄