自民党がAKB国会招致を断念した本当の理由 安倍首相と真逆の憲法思想の持ち主だったから?

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 また、本の出版後に内山は、あの「しんぶん赤旗」にも登場。ここでも解釈改憲について、「内閣がしていることを国民が知らないということが、一番問題なのではないかと思います」と言い、国民へ満足な説明も行わないまま改憲を押し進める安倍政権の批判ともとれる発言を繰り出している。

 さらにダメ押しは、憲法記念日前の5月1日に出演した『NEWS23』(TBS系)でのコメントだろう。憲法特集に若者のひとりとしてVTR出演した内山は、南野の憲法講義でもっとも興味深かった点は?という質問に、こう答えた。

「いちばん衝撃を受けたのは、日本国憲法は国民が守らなければいけないものではなくて、国家権力が守らなければいけないものだった、ということですね」
「日本国民は日本国憲法に逆に守ってもらっている。国民の権利を守るために日本国憲法があるということを知って、ステキだなって思いました」

 憲法とは、権力者が守るべきものであり、国民が権力者に権力を濫用させないために「憲法を守れ」と命ずるもの。──安倍首相がまったく理解しない、そして憲法改正によって否定しようとしているこの「立憲主義」の精神に、内山は「ステキ」と最大の賛辞を贈っている、というわけだ。

 内山は護憲派・改憲派という立場表明は行っていないが、これだけを読んでも、安倍首相などよりもずっと憲法について重要な知識と理解をもっていることがわかる。若い人に興味をもってもらうためにも、内山を国会に呼ぶのはおもしろい試みだとも思うが、逆にいえば、自民党にとっては内山のこうした主張はおもしろくないはずだ。

 きっと自民党の人間たちは、内山をたんなる“AKBの憲法キャラ”くらいにしか認識していなかったのだろう。憲法を暗唱できる、かわいらしい慶應大生アイドル。そんなふうにナメてかかっていたら、よくよく調べると自分たちに都合の悪い発言がボロボロと出てきた。そして一気に青ざめて、国会招致を取りやめた。──舞台裏はこんなところだろう。

 この自民党のマヌケさは笑えるが、それにしても内山が国会に呼ばれなかったのは少し残念である。ぜひ、内山には国会で「みなさんは立憲主義を理解していますか?」と投げかけてほしかったものだ。
(水井多賀子)

最終更新:2015.05.28 09:46

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