ブラ弁は見た!ブラック企業トンデモ事件簿100 第17号

壮絶なパワハラで心を壊された広告会社社員 「死にたい」と口にした夫に妻は…パワハラ被害者家族の手記

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「死にたい」と口にした夫 ホームから飛び降りたのではと心配する日々

 2014年3月ころから、寝室で眠っている主人が、深夜や明け方に、「ウウウ……」と苦しそうにうなされていたり、何か恐ろしいものから逃げるような、「アアー、アアー」というかすれ声で悲鳴をあげたりするようになりました。大声でわめいて飛び起きたりすることも、たびたびありました。目を覚ました主人に「どうしたの?大丈夫?」と聞くと、主人は「悪い夢を見た、会社の」と答えましたが、思い出すのも辛い様子でした。

 2014年6月下旬から、主人の様子はいよいよ異常に見えてきました。食欲はますます落ち、少しずつ衰弱している様子でした。また、「消えたい」「死にたい」という言葉が会話に出てくるようになっていました。毎日車で迎えに行っていた駅で、少しでも主人が駅から出てくるのが遅かったりすると、「死にたい」と言っていたことが脳裏をよぎり、ホームから飛び込んだりしたのではと胸騒ぎがして、何度もメールをしたり電話したりしました。

 毎朝、主人は駅で通勤電車から降りて会社まで歩く間、電話で私と話しながら歩いていたのですが、このころ、その電話で主人が、「このまま自分が会社に行かずに消えたら、どうなるかな。会社の人たちはどうするだろう?」と話しました。またある日、「自分が死ねば生命保険が降りるし、団体信用保険で家のローンが帳消しになって、資産を遺せるよね」という話も始めました。私は、主人が本当に自殺してしまうのではないかと思いました。

 2014年6月26日の晩、帰りの電車で眠ってしまい一駅乗り過ごした主人を、駅まで車で迎えに行きました。駅に着くと、主人は駅入口の階段に腰掛け、ぐったりとうなだれていました。主人を車に乗せ走り出すと、主人は車の中で突然大泣きし出しました。別に、私から何か責めたり問いただしたりした訳ではなく、突然大泣きしながら、主人は「ごめんなさい、ごめんなさい」と謝り始めたのです。私が「どうしたの?」と聞いても、主人は「本当にごめんなさい、ウウ…」と泣きながら5分間ほど謝り続けました。「何かあった?何かそんなに悪いことでもしたの?」と聞くと、「自分だけ外食をして帰ってきたことが申し訳ない」と言うだけでした。

 2014年7月に入ると、主人はいよいよ情緒不安定な状態になりました。家のリビングで座っていても、わけもなく突然泣き出したり、泣きながら頭を抱えて「もう駄目だ、もう駄目だ」と繰り返し取り乱すようになりました。私が「大丈夫だよ、大丈夫だよ」と何度もなだめても、主人は虚ろな目をして、私の声が聞こえていない様子でした。

 2014年7月11日金曜日、もう限界だと感じ、私は泣きながら「もう頑張らなくていいよ」と主人に告げ、7月12日に両親に相談に行きました。主人は自殺の一歩手前でした。

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