逮捕された講談社社員“『進撃の巨人』生みの親”報道は間違いじゃない! 報道を非難するネット世論の歪み

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諫山創『進撃の巨人』第1巻(講談社)

 大きな衝撃を与えた妻殺害容疑での講談社社員逮捕。男性は「少年マガジン」副編集長、「別冊少年マガジン」編集長(肩書きは班長)などを歴任し、現在「モーニング」の編集次長。講談社の社長賞も受賞した経験をもつという。現役の大手出版社編集者が殺人容疑で逮捕されるというのは前代未聞のため、マスコミも大々的にその仕事内容を伝えた。

 ところが、これに思わぬ反応を見せたのがネットだった。多くのマスコミが容疑者について「『進撃の巨人』“生みの親”」と表現したことについて、こんな批判が殺到しているのだ。

〈容疑者と「進撃の巨人」とは全く無関係です。あなた方はよく調べもせず「生みの親」などというデマを堂々と報道するのですね。関係者ならびに作品のファンに強く謝罪を求めます。〉
〈容疑者は「進撃の巨人」の編集とは無関係なんでしょ?事件自体もそうだけど、マスコミ各社による「進撃の巨人」への印象操作についても報道してもらえません?〉
〈進撃の巨人には何の関係もないのに、マスゴミ内部のクソチョンがここぞとばかりに大嘘を……チョン死ね(直喩)〉
(註:容疑者の名称については引用者の判断で削除した)

 つまり、『進撃の巨人』の“生みの親”というのはデマであり、殺人事件で名前を出すのはおかしい、というのだ。これを受けて、一部ネットニュースもこの“報道への反応”を取り上げ、『進撃の巨人』が見出しなどに使われることに対して疑問を呈している。また現在、容疑者の男性が編集次長を務める「モーニング」も公式サイトで11日、〈一部メディアの報道には「『進撃の巨人』の立ち上げ担当」とありますが、これは事実ではありません。本人が『進撃の巨人』を担当したことはなく、正確には「掲載誌の創刊スタッフ」であったことをお知らせいたします〉と発表するに至った。

 だが、この流れにはかなり違和感がある。そもそも、容疑者を“『進撃の巨人』の生みの親”と表現することは、けっして間違いではないからだ。

 たしかに、容疑者の男性は『進撃の巨人』の直接の担当編集者ではない。しかし、『進撃の巨人』の掲載誌「別冊少年マガジン」を2009年に立ち上げ、同誌編集長を長らく務めた。そして『進撃の巨人』は、同雑誌創刊号から連載をスタートした生え抜きの看板作品で、著者・諫山創のデビュー作である。

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