欅坂46ナチス問題で秋元康の謝罪が酷すぎる! スタッフに責任押し付け、歌詞や振付でも差別を繰り返す体質に反省なし

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 さらに、これも指摘していたように、欅坂46の衣装は最初から軍服をコンセプトにしており、それはデビュー曲の「サイレントマジョリティー」や2枚目のシングル「世界には愛しかない」の衣装でも顕著だ。そうしたコンセプトのもとで“無自覚に”ナチスのデザインが取り入れられていたとしても不思議ではない。他のアイドルグループとの差異化や、アニメやゲームでの軍ものブームに便乗した結果、軍服をコンセプトにするという秋元の「おもしろければ何でもいい」というノリが、このような思慮のなさを生んでいるのだ。

 だいたい、「ナチスを想起させるものを作った訳ではない」というのは、何の回答にもなっていない。実際、SWCのHPに掲載された文書のなかで、同団体のアブラハム・クーパー副館長はこう批判していたからだ。

「仮に欅坂46に被害者を傷つける意図はなかったとしても、あのパフォーマンスは、ナチスによる犠牲者・被害者の記憶を軽んじるものであり、ドイツやその他の国々でネオナチ感情が高まっているなか、若者たちに間違ったメッセージを発信していることになる」

 国内でも「ただ似ているだけなのに」と問題を軽視する空気が流れていたが、クーパー副館長が指摘するようにネオナチが台頭するなどの情勢のなかでは見過ごせる問題ではなく、国際的に秋元的な“ノリ”は通用しない。それは歴史修正主義が跋扈し、ネオナチ団体が活動を行うこの国でも同様だ。

 しかし、秋元はコメント文で「大変申し訳なく思っています」「再発防止に向けて、すべて事前にチェックし、スタッフ教育も徹底して行いたいと思います」とただ謝るだけ。一体、何が問題になり、それに対してどう考えているのかは、まったく明らかにしていないのである。

 そして、今回の秋元による言い訳がましい謝罪コメントには、48グループや坂シリーズのファンのあいだからも「またか」と失笑が漏れている。

 というのも、以前、乃木坂46のセカンドシングル「おいでシャンプー」でスカートをたくし上げる振り付けが「下品だ」と批判が起こったときも、秋元はGoogle+上で「ソニーミュージックの今野!なっ?やっぱり、乃木坂46の新曲『おいでシャンプー』の振り付けのあの部分、不評だろ?だから、会議の時に言ったじゃないか!あれは、やりすぎだよ」などと“後出しジャンケン”で担当者にすべての責任を押し付けた。今回も結局、謝罪の冒頭から「ニュースで知りました」「事前報告がなかったので、チェックもできませんでした」とスタッフの責任を印象付けることに必死だったが、これが秋元のやり方なのだ。

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