「子供が片輪になっても原発つくれ!」“下着ドロボー”高木毅を大臣にした父親の汚すぎる原発利権

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 カネのためには毒まで喰らうという姿勢を隠しもしない高木市長。たしかにここまで、原発利権にズブズブに漬かっている人物なら、息子の事件もみ消しに、原発関連会社を動かすことなどわけないだろう。

 いや、事件もみ消しだけではない。息子の高木毅氏が国政に進出できたのも、この原発利権のおかげだった。高木市長が露骨な講演で誘致に全面協力した志賀原発は、当時、地元で熾烈な反対運動が起きていた。それを札束攻勢や暴力団を使って封じ込め、建設にこぎつけさせたのが、当時、根上町町長の森茂喜氏、そしてその息子で、当時は衆院議員、今も安倍首相の親分として政界に暗躍する森喜朗だった。

「つまり、原発利権が結びつける形で、高木市長と森さんの間にパイプができた。それで、森さんが全面バックアップして、息子の毅さんに1996年の衆院選で初出馬させ、2000年に初当選させるわけです。今回の大臣抜擢も、細田派とそのバックにいる森さんの猛プッシュがあったといわれています」(政界関係者)

 ようするに、高木毅氏が破廉恥事件を起こしたにもかかわらず、国政進出、大臣にまでのぼりつめたのは、原発ムラのおかげなのである。そして、毅氏は今も選挙では、電力会社、原発関連企業の全面支援を受け、原発ムラとはズブズブの関係にある。

 そう考えると、今回の問題は、たんに安倍首相が、“下着ドロボー”の過去をもつ破廉恥政治家を閣僚にしたというだけではない。「金が儲かれば子供が片輪になってもかまわない」などという発言を平気でする父親の原発利権をそっくり引き継ぎ、その原発利権に犯罪をもみ消してもらった、原発利権ズブズブの人物をあろうことか、原発業界にもっとも厳しい監視の目を向けねばならない原発事故担当・復興大臣に据えたということだ。

 国民をなめているとしか思えない、情実と利権の人事。この国の国民はいつまで、こんな政権を放置しておくのか。
(野尻民夫)

最終更新:2015.10.23 07:49

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