朝日新聞が誤報問題のトラウマで権力批判を放棄し“読売新聞”化?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
asahiianhu_01_140814.jpg
朝日新聞も権力に屈してしまうのか……?(イメージ画像は『朝日新聞』8月5日朝刊より)


 社長が謝罪会見を開いても朝日バッシングはまだまだやみそうにない。長年の仇敵を追いつめて調子に乗っている安倍首相からは「朝日新聞は世界に向けて(強制連行)取り消しを周知せよ」などとプレッシャーをかけられ、「週刊文春」(文藝春秋)には新たに任天堂社長のインタビュー捏造を暴かれた。この機に朝日の購読者を奪い取ろうともくろむ読売、産経もまだまだ追及の手をゆるめる気配はない。

 もっとも残念ながら、朝日がこのままつぶれてしまうといった、ネトウヨ諸氏が期待するような事態は当面の間は起こらなさそうだ。他紙の幹部がこう語る。

「期待していたんだが、今のところ、そこまで購読者が減っているわけではないらしいよ。むしろ読売のほうが押し紙を整理したことで急激に部数を減らしている。だから、朝日の中傷ビラをまいて読者をとりにいっているんだが、なかなか効果があらわれないらしい(笑)。それと、これから先、仮に朝日の部数がもっと低下しても、あの会社は不動産など相当の資産をもっているからね。つぶれるところまではいかないだろう」

 ただ、朝日に関しては、つぶれるよりもっとひどい事態は起きる可能性がある。ただでさえ萎縮気味だった報道現場の姿勢がさらに腰が引けたものになって、今後、政権批判や先の戦争を否定するような検証報道ができなくなるのでは、という懸念が強まっているのだ。

 いや、その兆候はすでにじわじわとでてきているといっていいだろう。朝日新聞は8月27日付朝刊で、安倍首相がA級、BC級戦犯として処刑された元日本軍人の追悼法要に自民党総裁名で哀悼メッセージを送っていたことをスクープした。この法要は、連合国による裁判を「報復」と位置づけ、処刑された全員を「昭和殉難者」として慰霊するもので、この中には東条英機元首相らA級戦犯14人も含まれている。

 そんな法要に首相は「自らの魂を賭して祖国の礎となられた」と伝えていたのである。つまり、安倍首相は東京裁判史観そのものを否定し、むしろ日本軍の兵士達の大半を餓死させた戦争責任者をこそ積極的に称えたいと考えていることを証明する報道だった。ところが、こんな重要な記事が、紙面ではなぜか、第二社会面でひっそり報道されただけだったのである。

「少し前なら間違いなく一面トップで扱っていたはずです。すでに従軍慰安婦問題で批判が強まっていたところだったので、明らかに目立たないようにおさえたんでしょう。記事のタイミングも妙でした。法要は4月ですし、終戦記念日からもずれている。木村伊量社長の謝罪会見後には出せなくなるとふんで、このタイミングで出したのはないかといわれています」(朝日関係者)

 朝日らしいなんとも腰の引けたやり口だが、しかし、今後はこうした歴史修正主義を批判するような報道そのものができなくなるのではないか、とささやかれているのだ。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

権力と支配 (講談社学術文庫)

新着芸能・エンタメスキャンダルマンガ・アニメビジネス社会カルチャーくらし教養

朝日新聞が誤報問題のトラウマで権力批判を放棄し“読売新聞”化?のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。朝日新聞田部祥太の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
いいね! 数
1 テレ朝元社長が安倍と癒着する現幹部を批判!
2 稲田がまた…安倍のともちんラブを検証
3 今井絵理子「批判なき政治」の危険性
4 NHK国会中継は政治部=官邸が判断
5 『ハクソー・リッジ』沖縄隠しの理由
6 獣医学部の全国展開で安倍と菅がさらに
7 葵つかさが「松潤とは終わった」と
8 中居ジャニーズ残留とキスマイ
9 前川前次官が田崎スシローを批判!
10 恵俊彰が田崎史郎を「政権の代弁者」と
11 稲田朋美「子ども手当を軍事費に回せ」
12 北ミサイル対策CMに茂木健一郎が批判
13 オードリー若林が新自由主義に違和感
14 百田尚樹の韓国ヘイト本がヒドい!
15 安倍「獣医学部の全国展開」で大混乱が
16 『朝生』で百田尚樹が徹底論破され大恥
17 田崎史郎に自民党が政党交付金から金
18 前次官会見で田崎スシローが失笑発言
19 NHKクロ現スクープの裏事情
20 SMAP3人テレビ追い出し作戦の手口
PR
PR 飲むだけで白髪改善と髪のボリュームを取り戻せる!?
1NHK『クロ現』が総理圧力の証拠報道
2前川前次官が田崎スシローを批判!
3北ミサイル対策CMに茂木健一郎が批判
4文科省天下り問題の裏には官邸が
5安倍首相は「反省」などしていない!
6安倍首相はこれだけウソをついてきた!
7安倍「獣医学部の全国展開」で大混乱が
8萩生田の答弁は嘘、安倍、加計とBBQ
9クロ現報道、文書への官邸の反論が酷い
10追悼…野際陽子が語った戦争の悲惨
11共謀罪強行成立に著名人たちが怒りの声
12安倍官邸VS文科省が全面戦争に突入
13NHK国会中継は政治部=官邸が判断
14林真理子が文春で山口敬之問題に言及!
15文科省女性官僚にネトウヨがデマ攻撃
16安倍側近・萩生田が「加計ありき」の指示!
17共謀罪強行成立をテレビがスルー!
18NHKクロ現スクープの裏事情
19SKY-HIが共謀罪批判ラップを発表
20森友強制捜査で検察が国有地問題スルー
PR
PR 飲むだけで女性のカラダの悩みを解消!?

人気連載

アベを倒したい!

室井佑月

室井佑月が斎藤貴男と「共謀罪」を徹底批判!「安倍政権に逆らう人が片っ端から逮捕される」

アベを倒したい!

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄

"体育会系相田みつを"松岡修造は本当に「ブレない男」なのか? 年を追うごとに変わっていく修造語録を読み解く

「売れてる本」の取扱説明書

ネット右翼の15年

野間易通

高市早苗はいかにして"ネオナチ"と出会ったか

ネット右翼の15年

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

戦争を放棄せよ! 軍事力がなくても侵略と闘う方法はある、自由のために闘える!

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」