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参院選特別企画
“女の敵”参院立候補者リスト! DV、不倫・隠し子、セクハラ暴言常習犯…改憲勢力は女性差別主義者だらけ
自由民主党HPより
本サイトでは、来る10日に行われる参院選の「金に汚い」立候補者リストを先日、発表したが、今回、お送りするのは、「女の敵」立候補者リストだ。
今回の選挙では自民党を筆頭に、改憲に賛成する「3分の2」勢力である野党も子育て支援や女性の活躍などを謳い文句にしているが、騙されてはいけない。
女性活躍を謳いながら女に対して一方的に子育てを強要したり、待機児童問題より愛国心を説く者。はたまた女性をモノのように扱う者や、モテ自慢の一方で貧困化に無関心の者……。そんな「女の敵」と言うべき立候補者が少なくないからだ。
ぜひ、以下のリストを投票の参考にしていただきたいと思う。
★「性教育は結婚後」と明言も、「東大生わいせつ事件」に親族が関与!
山谷えり子(自民党/比例代表)
第二次安倍改造内閣では国家公安委員長、拉致問題担当相などを務めた山谷えり子氏。以前も紹介したように、山谷氏といえば2007年、教育再生担当として内閣総理大臣補佐官を務めていた際、「子守歌を聞かせ、母乳で育児」「授乳中はテレビをつけない」などといったトンデモ教育理論「親学」に基づいた提言を出そうとしたことでも有名だが、彼女は何かにつけて「女性は女性らしく」「女性は母親という神聖な役割をになっている」と繰り返す。
それは待機児童の問題でも同じだ。雑誌の対談で待機児童問題が話題にのぼったとき、山谷氏はこう語っている。
「人口が減っていく中で女性が社会で活躍することは大切ですが、同時に母性の尊さを伝えていかないと、次世代が育たないと思うんです」「女性というのは母性そのものなのです」(「致知」14年11月号/致知出版社)
深刻な社会問題を前にしても「女性は母性」とは呆れるが、同様に山谷氏は、働く女性のみならず、結婚制度から外れた女性や望まない妊娠に対しても牙をむく。
「結婚もせずに母親になる女性を未婚の母ではなくシングルマザーと呼ぶ。あたかもおすすめするかのように(教科書で)書く。これは問題ではないか」(05年3月参院予算委員会での発言)
「教科書では中絶を女性の自己決定権、基本的人権という言葉で正当化するのです。なんという浅はかなエゴイズムなのだろうか」(「正論」14年8月号/産経新聞社)
だが、山谷氏の最大の“罪”は、彼女が繰り広げたジェンダフリーバッシングにあるだろう。
山谷氏は安倍晋三氏が座長の「過激な性教育・ジェンダーフリー教育実態調査プロジェクトチーム」の事務局長を務め、当時、一部の公立学校で行われていたオープンな性教育を徹底批判。その結果、現在は若年層の無知からくる望まない妊娠や性感染症が増加の一途をたどるという悲惨な状況におちいっているが、当の山谷氏は「(性教育は)結婚してから」と明言してきた。
しかし、その山谷氏の親族が、先日、女性への暴行容疑で逮捕された。東大サークルによる女性へのわいせつ事件の実行者のひとりこそ、山谷氏の“従兄弟の子”だったのだ。
この東大サークルわいせつ事件では、女性を泥酔させた上でわいせつ行為や殴る蹴るの暴行を働き、さらにはカップラーメンの汁をかけたり、女性の局部にドライヤーで熱風をかけるなどという異常な行動に出たとされている。女性の尊厳を無視し、もののように扱う──これは山谷氏が政治家として、性について深く考える教育の機会を奪ってきた、そのひとつの弊害ではないのか。選挙への立候補以前に、山谷氏はこの痛ましい事件について、きちんと自身の考えを語るべきだろう。
★子どもに「教育勅語」を暗唱させろ!? 改憲派の“戦前”教育思想
中山成彬(日本のこころを大切にする党/比例代表)
山谷氏と同様に、ジェンダーフリー教育に異を唱えていたのが中山成彬氏。中山氏は第二次小泉改造内閣で文科相を務めたが、その際も、十八番の日教組批判と絡めてジェンダーフリー教育をバッシング。そして、山谷氏と同じように、“子育ては母の務め”と主張していた。
たとえば、文科相として登場した「諸君!」(文藝春秋/廃刊)2005年5月号の細川珠生氏との対談では、細川氏から「どうしても働かなくてはいけない人のためには必要ですが、そうでもない親の都合のためだけに国が率先して保育園をどんどん作っているのは非常に疑問」と投げかけられ、こう返答している。
「いろんな研究で明らかなように、小さい頃はお母さんが赤ちゃんを抱っこしながら本を読み聞かせたり、いい音楽を聴かせたりするのがいいそうです。余裕のある人はできるだけ、いや、なくてもできるだけ時間を取って子供と接触することで、ちゃんとした子が育つのではないでしょうか」
質問も質問だが、この回答だと“保育園に行かせるより母親が家で読み聞かせをしたほうがいい”と答えているようなものではないか。
また、「五箇条の御誓文」の朗唱や伊勢神宮への参拝を行う“愛国”幼稚園として一部で有名な塚本幼稚園に、中山氏はこんな推薦のメッセージを贈っている。
〈子供たちが暗唱した教育勅語やその他の名文は子供たちの成長につれ、人生の祈り節に子供たちの良き同伴者として励まし続けていくことでしょう〉(幼稚園HPより)
国民を戦争に駆り立てる原動力となった「教育勅語」を暗唱させるのが素晴らしい教育……ですって!? このような人物が文科相だった事実にも唖然とするが、もちろん目下の中山氏の目標が「憲法改正」にあるということも、忘れてはいけないだろう。
★「保育園落ちた」に「親の責任」と断罪した議員の不倫&隠し子騒動
山田宏(自民党/比例代表)
待機児童問題への無関心さでいえば、この人も同じ。「保育園落ちた日本死ね」ブログ騒動で、「まあ落書きですね」「『生んだのはあなたでしょう』『親の責任でしょ、まずは』と言いたいところだ」などと述べたことでも問題となった、山田宏氏だ。
山田氏は、2005年に、現在厚生労働副大臣の要職にある自民党の渡嘉敷奈緒美衆議院議員との不倫が報じられ、また6年前には「週刊朝日」(朝日新聞出版)10年6月11日号で六本木のピアノバーで働いていた愛人の存在がスッパ抜かれたことがある“スキャンダル議員”だが、今年4月には“文春砲”を直撃。なんと、山田氏の妻本人が赤裸々な告白を行ったのだ。
妻によれば、山田氏は愛人との間に産まれた子どもを「知り合いの子供」だとウソをつき、それがバレると今度は子どもとの養子縁組を提案。結局、認知するというかたちで落ち着いたが、山田氏は妻とのあいだに産まれた3人の息子たちの子育てにも冷徹で、妻に丸投げしていたという。妻はこう話している。
「私たちの三人の息子も保育園でお世話になりました。(略)八〇年代当時も保育園に入れるのは難しかった。兄弟別々の保育園でしたけれど、選挙前の個別訪問の際は、お迎えの時間を融通してもらったり、すごく助けられました。夫にはそういう実体験がないから、違和感のある発言をするんでしょう」
山田氏と妻は離婚裁判中だというが、その裁判も山田氏側から一方的に提案されたもので、祐子さんの落ち度を強調するものだという。結局、自民党が声を大にする「伝統的家族」というのは、山田氏のような女性を都合のいいように振り回す男性本位の社会像を意味している、ということなのだ。
★離婚した妻に「釣ったらホオジロザメ」と暴言! DV疑惑も
石井浩郎(自民党/秋田選挙区)
読売ジャイアンツにも在籍した元プロ野球選手というウリだけで前回の参院選で国会議員となった石井浩郎氏。目立った議員活動は、昨年の安保法強行採決の際は“人間かまくら”のメンバーとして活躍したことくらいしか記憶にないが、そんな石井氏に目立つのも“女性スキャンダル”だ。しかも、過去にはDV疑惑がもち上がったこともある。
石井氏は、1997年に元「あみん」で、シンガーソングライターである岡村孝子氏と結婚したが、03年に離婚。06年に元レースクイーンの女性と2度目の結婚をしたが、彼女とも後に離婚したのだが、その際に元妻の知人や親戚関係者らが石井氏のDVを証言。石井氏は「結婚してから豹変」し、妻は「壁に突き飛ばされたり、首を絞められたり」したのだという(「FLASH」10年4月20日号/光文社)。
じつは石井氏、岡村氏との離婚の際も「人魚かと思って釣ったらホオジロザメだった」という“暴言”を残している。当時は岡村の実家の借金問題が離婚原因とされたが、他方、岡村氏は“赤ちゃんを風呂に入れて欲しいと言っても、石井は「腕が張るからだめだ」と断った”などとマスコミに語っていたという。また、芸能レポーターの梨元勝氏は、〈酒豪で合コン好き〉といった問題も離婚の背景にあったと見ている(「週刊実話」03年11月6日号/日本ジャーナル出版)。
DV疑惑の真偽は不明だが、子どもの入浴も手伝わず、その豪腕を強行採決のために振るうような議員が、果たして国会に必要なのだろうか。
★女性の貧困の“戦犯”はメディアで“モテ自慢”に大はしゃぎ
片山さつき(自民党/比例代表)
舛添要一・前東京都知事に対するマスコミ過熱報道に元妻として“便乗”し、舛添氏の愛人騒動やDV問題などを語り尽くし、いつの間にか“悪代官を斬る正義の味方”顔をしていた片山さつき氏。だが、政治家としては、片山氏は舛添氏をどうこう言えるような人間ではない。
それは片山氏が、現在の貧困の一因をつくり出した“戦犯”のひとりでもあるからだ。
片山氏といえば、次長課長・河本準一を「税金ドロボー」だとし、生活保護バッシングを展開した張本人。そのせいで、国が保護しなくてはいけないような人びとがさらに生活保護を受給しづらい環境をつくり上げてしまった。たとえば、ジャーナリストである安田浩一氏との対談で、片山氏はこんなふうに語っている。
「本当に困窮して三食食べられない人がどれくらいいると思う? ホームレスが糖尿病になる国ですよ」「ホームレスの血糖値を測ったら高かった、と言うのは有名な話でしょ」(「週刊朝日」2012年7月20日号/朝日新聞出版)
血糖値が高いのは、貧困によって野菜を口にできず安価で手に入る炭水化物に頼るせいだ、ということも片山氏にはわからないらしい。しかも、言うに事を欠いて、ホームレスの人びとと自分を比較して、「私は自力で大蔵省に入りましたよ」とさえ言ってのけるのだ。
貧困の問題はとくに女性たちに直撃している問題だ。生活保護を受けられるのに、片山氏が生み出した“生活保護を受けるのは恥”という世間の空気に臆して、身体を売ることでギリギリ生活している女性も少なくないことは、さまざまなレポートで明らかになっている。
一方、片山氏は、メディアにしゃしゃり出て生活保護バッシングに精を出す以外に、こんなアピールにも余念がない。それは自身の“モテ自慢”だ。
「父が学者という家庭環境もあり、私は懸命に勉強に励んできたと思います。(中略)予備校に通うとえらくもてるんですけど、模試で常に上位ランクの教育大附属の子だと知られると皆、引いちゃうんですよ(笑)」
「(東大時代は)とにかく食事やデートの誘いがたくさんあったので、通学定期券さえあればお財布を開かずにすむ時もありました」(「週刊文春」11年5月5日・12日合併号)
「正直とてもモテました。大蔵省に入省し、さらにモテて1週間日替わりで別の人とデートしたことが懐かしいわ」
「56歳になり、年齢には抗えないけど、美しさって武器でしょ?」(「美ST」15年12月号/光文社)
「最近、三十代前半くらいの男性にすっごくもててるんですよ!(中略)私くらい上なら甘えられるし、いろいろ教えてもらえるからですかね?」(同前「週刊文春」)
とほほ、とはまさにこのこと。裕福な家庭に生まれ、“才色兼備”を武器にキャリアアップしてきた片山氏には、政治家に必要な“市民が送る生活への想像力”が決定的に欠如しているのだろう。
★THEセクハラ王! 集団的自衛権は「強姦されてる女を男が助ける」
西村眞悟(日本のこころを大切にする党/比例代表)
ここまで紹介してきた候補者たちもすごいが、やはり「女性の敵」の真打ちといえば、この人をおいてほかにはいないだろう。稀代のセクハラ暴言王・西村眞悟氏だ。
「今は尖閣諸島に行くよりも、六本木の風俗店に行くほうが難しくなってきましたわ」
「核とは『抑止力』なんですよ。強姦してもなんにも罰せられんのやったら、オレらみんな強姦魔になってるやん」
「だからボク、社民党の(集団的自衛権に反対を唱える)女性議員に言うてやった。「オマエが強姦されとってもオレは絶対に救ったらんぞ」と」
「例えば、集団的自衛権は「強姦されてる女を男が助ける」という原理ですわ。同じように言えば、征服とは「その国の男を排除し、征服した国の女を強姦し、自分の子供を生ませる」ということです。逆に、国防とは「我々の愛すべき大和撫子が他国の男に強姦されることを防ぐこと」…」(「週刊プレイボーイ」1999年11月2日号、大川豊氏との対談で/集英社)
……もういちいちコメントする必要もないだろう。じつはこのなかに出てくる「集団的自衛権に反対を唱える女性議員」とは現在は民主党に所属する辻元清美氏のことなのだが、辻元氏は以前にも西村氏から「乳デカイなぁ」と言われたことがあったと言う。ちなみにこの人、元弁護士である。
しかも、こうした発言が問題視されて以降も、西村氏は相も変わらず、「選挙中、テレビで見てるだけやったら、ちょっとかわいい子もいるように見えたんやけど、実際議員会館で見かけたら、あれな、「お化け」ばっかりやで〜」「どこがマドンナやねん。あんなん」「日本にはもっと優秀で、きれいな女性はいくらでもおるでえ」(「WiLL」2005年12月号/ワック)などと語っている。
この人には、何がセクハラなのかがまったくわかっていない。いや、女は“性のはけ口”としか見えていないのだ。女性ならまず“政治家にさせてはいけない人物”だが、こんな人間がネトウヨには大人気という現実にも目を向けなくてはいけないだろう。
………………………………………………………………
いかがだっただろうか。「女性の活躍を支援」「子育て支援」と謳いながら、まるで支援されている実感をもてない理由のひとつは、こうした政治家たちが跋扈しているからだ。
そして、今回紹介した候補者の全員が憲法改正に賛成している。10日の参院選の争点は、「女性の活躍」「子育て支援」でもない。憲法改正なのだ。
そうした、参院選候補者の恐ろしい思想と改憲の思惑については、追ってまたリスト化してお伝えする予定だ。
(編集部)
最終更新:2016.08.05 06:40
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