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山里亮太が“アイドルに飽きた”は本当だった! 吉田豪・小出祐介との鼎談で「あのときの熱はない」発言
吉本興業株式会社HP「南海キャンディーズ」芸人プロフィールより
南海キャンディーズの山里亮太といえば、芸能界の中でも、指折のアイドル好きとして知られているが、その山里がアイドル専門誌「B.L.T.」(東京ニュース通信社)3月号で行った鼎談がファンの間で話題を呼んでいる。
相手は、メジャーからインディーズまで数々のアイドルをインタビューし続けてきた吉田豪、アイドルへの楽曲提供も盛んに行いつつ、熱狂的アイドルファンを自認する小出祐介(Base Ball Bear)で、「2015年のアイドルシーンを振り返る」というものだった。
さぞかし、盛り上がっているのだろうと思って読んでみたら、山里のテンションがあまりにも低いのだ。のっけから彼はこんなことを語りだす。
「じつは、今日、お2人に会うのが怖かったんですよ。俺、なに語ればいいんだろう、って」
「たぶん豪さんも序盤から気づいてると思うけど、『こいつ、すげー昔の話しかしないな』って」
山里がアイドルに飽きているのではないかという疑惑は、かねてよりアイドルファンの間では囁かれていることではあったが、彼はここで遂にそれを認めてしまったのだ。かつては、あんなに熱くアイドルについて語っていたのに──。
実際、語るのは2015年の話でなく、昔話ばかりだ。
「AKB48も『スッキリ!!』で取り上げてもらおうと思って、小さいニュース原稿を自分で書いたりしていましたね。当時はそれくらい熱があったんですよ。もうみんなにバレてるから『熱があった』って言っちゃうけど」
「もう一度、自分の中にあのときの熱が戻らないかな?って思いながら、今に至るんです」
山里といえば、ブレイク前からAKB48を応援し、なかでも渡辺麻友のファンであることを公言、また、ハードコアなラジオリスナーで知られる松井咲子(昨年6月にAKB48 を卒業)を自身の冠ラジオ『山里亮太の不毛な議論』(TBSラジオ)に呼ぶなど関わりの深い芸人であった。10年から12年までは、毎年恒例のじゃんけん大会のレフェリーを務め、数々の番組でAKB48グループのメンバーと共演。ファンだからこそ分かる小ネタをまぶしたメンバーとの絡みは好評を博していたが、その一方で彼のことを疎ましく思う人たちもいたようで……。
「かつては鬼の子を見るような扱いを受けていましたからね」
「ライブへ行ったとき、うしろの席のファンの人に、『あんた、チケット買わずに見て楽しいっすか?』ってライブ中にずっと言われて。地獄だった……」
また、同じく共演機会の多かった、アイドリング!!!(昨年10月解散)のファンとはこんなひと悶着もあったようだ。
「ファンにタクシーの窓をガンガン叩かれて、『おい! 出てこいよ!』って言われて。で、タクシーの運転手がそっと窓を開けるっていう。それ、本当に開けちゃダメなやつだから!って」
こんな恐ろしい目にあっても、山里のアイドル熱は冷めることはなかった。彼がとりわけ熱くなったのは、ももいろクローバー(現・ももいろクローバーZ)であった。
「普通にファンとして石丸(電気)のイベントとか参加してて。当時はなりふり構わずに応援してたから、まわりも若干引いてて」
ももクロがブレイクするはるか前、山里は彼女たちと共演。ももクロが出演するイベントで司会を務めるなどする一方で、本物の「オタク」として、「現場」に足を運んでいた。そして、その熱がピークに達したのが、11年4月、中野サンプラザでのライブをもって早見あかりが卒業する時であった。その卒業公演が行われる数日前に放送された『山里亮太の不毛な議論』をまるまる早見あかりに捧げたのである。つくりこんだ感動のラジオドラマなど、すさまじい熱量が入ったこの回は、番組史上でも有数の人気回となっている。実は山里はこの放送を通じて、早見あかりの卒業を食い止めようとしていたのだという。
「本気でしたよ。ラジオで2時間まるまる早見あかりスペシャルをやって、もし、『あかりんがそれを聞いて『卒業を撤回する』って言ったら、中野サンプラザの2部(早見あかりの卒業公演)はプログラムを変えてくださいよ!』ってマネージャーの川上(アキラ)さんにお願いしたくらいですから。バカでしょ。絶対そんなことムリなのに」
ファンの脅迫にも耐え、冷めた目を送る周囲の視線も構わずに、公私混同させながらも、アイドルオタクへの道をすさまじい勢いで進み続けた山里亮太。しかし、あれから数年の時が経ち、今は完全に熱が冷めてしまったようだ。
昨年は、ももクロが紅白出場を逃したり、AKB48は昨年12月発売のシングルをもって21作連続で更新し続けてきた初週ミリオン突破の記録が途切れることになったりと、アイドル業界には何かと不景気なニュースが多かった。さすが、山里亮太は機に臨み変に応ずというか、トレンドでないところに熱は上がらないということなのだろうか。
とはいいつつも、前述の通り、山里は「もう一度、自分の中にあのときの熱が戻らないかな? って思いながら、今に至るんです」とも語っている。完全に「オタ卒」してしまったわけではなさそうだ。今年、もう一度山里のハートに火をつけるアイドルは果たして現れるのであろうか。
(新田 樹)
最終更新:2016.01.30 11:57
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