下村文科相の嘘を元後援会幹部が実名告発! 安倍首相にも同じ手口の不法な集金が…

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 これに対して、安倍氏は「有志の親睦会で後援会ではない」「小嶋氏は会員ではないし、面識もない」と否定したが、これは真っ赤な嘘だった。

 安倍氏が幹事長に就任した少し後の03年12月、大手町・パレスホテルのローズルームに800人もの招待客を集めて、「新進気鋭の経済人と政治家の明日の日本を考える会──安倍晋三君の自民党幹事長就任パーティ」が開催されたが、このパーティも安晋会が主催したものだった。

 実際、このパーティでは、主賓の安倍氏に続いて、二十数人の財界人が登壇し、「安倍幹事長の後援会・安晋会の役員」として紹介されている。

 ところが、その安晋会は下村文科相の博友会と同じく、政治団体としての届け出をしておらず、収支報告書を一度も提出していなかった。

 たとえば、同パーティの会費はひとり2万円で、単純計算でも1600万円の収入。ホテル代などの経費を差し引いても1000万円以上の金が手元に残ったはずだが、その使途はまったくわかっていない。

 この安晋会を事実上仕切っていたのは、代表幹事のS氏という元不動産会社経営者だった。S氏は元々は「竹中平蔵経済塾」という竹中平蔵の後援会なども運営しており、ベンチャー経営者に幅広い人脈をもっていた。安倍首相とは、安倍首相が当時、入れこんでいたオカルト経営コンサルタント・光永仁義氏(故人)の紹介といわれており、一時は「S氏に頼めば、どんな会合でも安倍さんを連れてきてくれる」といわれるほど、親しい関係にあったという。

 そのS氏は安晋会と同時期に、「21世紀政治研究会」という政治団体を立ち上げており、13年12月には、2回にわけて、安倍首相の政治団体に136万円の献金を行っている。

「ようするに、安晋会は安倍氏の裏の集金装置として機能していたというわけです。政治資金報告書の必要のない安晋会を使って会費やパーティ代を集めて、安倍氏に上納させるというシステムだった可能性が高い」(全国紙・社会部記者)

 しかも、この安晋会には、いわくつきの人脈が集まっていた。会長の吉村文吾・AIG会長(当時)はともかく、副会長はヒューザーと同じく耐震偽装マンションを販売したことで問題になったAPAグループの元谷外志雄代表。前述のパーティでは、今も安倍首相と親しいことで知られる澤田秀雄・HIS会長、さらには、ライブドア時代の堀江貴文氏の片腕でライブドア事件の渦中に沖縄で怪死した野口英昭氏などが、「理事」として紹介されている。

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