>  >  > 『とと姉ちゃん』戦争反対の思い

NHKは『とと姉ちゃん』のモデル・大橋鎭子の戦争反対の思いを描くことができるのか?

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NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』番組サイトより


 4月からスタートしたNHK連続ドラマ小説『とと姉ちゃん』が絶好調だ。視聴率はスタートから20%台をキープし、最高24.6%をマーク(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。平均視聴率23.5%を記録した前作『あさが来た』超えも期待されている。

 このドラマの主人公・小橋常子のモデルとなっているのは、戦後、雑誌「暮しの手帖」を創刊した大橋鎭子氏。「暮しの手帖」といえば伝説の編集長・花森安治氏(ドラマでは唐沢寿明が演じる)が有名だが、女性に向けた生活雑誌をつくろうと最初に提案したのは、この大橋氏だった。

『とと姉ちゃん』でも描かれているように、大橋氏は早くに父を亡くし、それからは母と2人の妹との生活を守るために奮闘。親交のあった作家・柴田錬三郎はそんな大橋氏のことを〈仕事はもちろん、日常茶飯事にこれほど重宝な人間は、またとあるまいと、おもわれるオール・マイテイの女だつた〉と評している。

 ファッションページでは自らモデルをつとめ、着物から直線裁ちでつくることができる普段着を提案。「誰にでも必ず出来る」料理記事や、「暮しの手帖」の代名詞ともいえる消費者目線の「商品テスト」企画、そして戦後、市井の人びとの生活に寄り添う雑誌をつくってきた大橋氏。じつは、この雑誌の誕生には、花森氏と大橋氏の確固たる思いがあった。

 それは、「戦争に反対しなくてはいけない」というものだ。

 まず、大橋氏が女性のための出版物を、というアイデアをもったのは、終戦直前のことだった。

〈戦時中の青春期、彼女は防空壕に身を潜め、平和な時代が訪れたなら、何をして生きようかと考えました。男の人に使われる仕事では、家族みんなを養えない。わたしは自分で事業を起こして、家族を幸せにしよう。そうだ、女性のために、暮らしの知恵が詰まった本を作るのはどうだろう〉(暮しの手帖社『暮しの手帖別冊 しずこさん』より。以下同)

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