伊勢谷友介が対テロ戦争を真っ向批判! 子供が殺されたら黙っていられないのは相手も同じ、正義の武力はない

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 だが、この伊勢谷の投稿には、“理想論では?”“武力でナチスの非道を止めた歴史もある”などの意見が寄せられた。しかし、伊勢谷はそれらの声に対しても、冷静にこう返した。

〈時代が変わるとは、人間が変わるということです。〉
〈何故彼らは戦うのか、それを知ってごらん。彼らは命を捨ててまでテロを起こす。エゴではない。平和の創造の為に、国家で攻撃を加える事で成しえないのは、歴史を見れば明らか。それを一人一人が考えるから、世の中が変わる。〉

 そして、“テロによって親や子ども、恋人が殺されたら、負の連鎖だとわかっていても報復に出るものでは?”という意見には、〈それが普通〉と同意を示した上で、このように続けた。

〈つまり、それが普通だから、戦争は無くならないんだ。平和を創るには普通じゃない人が増えなくてはいけない。〉

 負の連鎖を止めるためには、どこかでそれを断ち切る必要がある。ほかでもない、私たちが平和を求めるのならば──。いつの時代も戦争は「普通のこと」「当然の行為」と肯定されて繰り返されてきたが、その「普通」こそを変える必要がある、と伊勢谷は述べるのだ。

 こうした伊勢谷の言葉からは、彼がいかにただの理想論ではなく「戦争」を見つめ、ひとりひとりの意識の変革を訴えていることがよくわかる。実際、伊勢谷は俳優業と同時に「人類が地球に生き残るためにはどうするべきか?」を考え、実践する「リバースプロジェクト」という社会運動を始動させ、つねに“考え、実行することが大事”だと主張している。

〈無理だとしたら諦めるしかない。それが生きる事ならば、即刻やめたい。違うんだよ。諦めない人が世の中を変える。〉
〈人生は苦しい。社会も不具合だらけ。受け入れ難い事実もある。でも現在はそれが人間というものであり、事実そのもの。見つめることで、できることを見つける。人間が作る不具合は、今を生きる人が改善する。その行動が「志事」となり、社会を支え、未来を創る。〉

 社会を変えるにはどうすればいいか。それを考えてきた伊勢谷にとって、今回のテロ問題に反応したのも、“対テロ戦争は仕方ないこと”だと思考停止する人びとに“諦めるな”と警鐘を鳴らしたかったのかもしれない。

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