イスラム国の人質殺害画像を見せてはいけないのか? 戦争の「死体」が持つ意味を考える

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YouTube「ANNnewsCH」より


 イスラム国人質事件に関する“画像と動画”が教育の場で「問題化」している。

 今月はじめ、愛知県名古屋市内の公立小学校で、担任教諭が児童に、湯川遥菜さんの遺体画像を教材として見せた。5年生の社会科の授業中のことで、テレビ画面に映し出された画像は無修正だったという。三重県大紀町の中学校でも1月26日に同様の事案が発生していた。一方、栃木県さくら市の中学校では、後藤健二さんが殺害されたとされる動画を、教諭が生徒に見せていたことがわかった。

 名古屋市の小学校の校長によると、授業のテーマは「情報化が進むことによる利点と問題点」で、「どこまで真実を報道することがよいか」を議論させるための行動だったという。画像を示す際に、教諭は「気分が悪くなるかもしれないから、見たくない人は見なくていい」と話し、現在のところ体調を崩した児童はいないと報道されている。

 同じく、さくら市の中学校教諭も「日ごろからさまざまなニュースを取り上げており、今回は非人道的な行為をしないでほしいと思った」と、平和や人命の尊さを伝える目的で動画を公開したという。

 だが、この「教育的指導」に対して異論が噴出している。テレビなどマスメディアが、いっせいにこの教師たちをバッシングしたのだ。

「軽卒すぎる! 子どもたちのトラウマになったらどうするのか」
「明らかに教育者として配慮を欠いた行為。信じられない」
「PTSDが懸念されます。今すぐカウンセラーを派遣すべきです」

 このように、PTSDの懸念を理由に「遺体画像」を見ることが悪影響を及ぼすという論は多い。また、現場の教員のあいだでも“PTSD以前に子供に残酷な画像を見せるのは軽卒”という慎重論が大勢を占めているという。

 たしかに、義務教育で扱う教材の選別には慎重を期すべきで、児童の心のケアが大切というのももっともな話ではある。だが、殺害現場や遺体を「見せない」ことのほうがむしろ「教育的」であるとは一概に言えないのではあるまいか。

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