C.R.A.C.野間易通「ネット右翼の15年〜『自由』が民主主義を壊していく」第1回

もはや首相自体が「ネトウヨ」である──安倍“ヘイト”政権が誕生した日

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 第2次安倍内閣が衆議院解散を決断し、来年に予定していた消費税の10%への引き上げを延期、国民に信を問うという。野党は争点も大義もない選挙だというが、本当にそうだろうか。

 安倍晋三は11月18日夜のニュース番組で「自民と公明で過半数を割れば退陣する」と明言した。が、これは裏を返せば、たとえ議席を減らしても過半数を維持すれば安倍内閣が信任されたとみなす、という宣言でもある。

 安倍内閣への批判はおもにアベノミクスの失敗、つまり経済政策に集中しているが、もうひとつ忘れてはならないことがある。それは、安倍内閣が持っていたヘイト体質だ。

 安倍晋三のフェイスブックがいわゆるネット右翼のヘイトコメントで溢れかえっていることは有名だが、これはたまたまこうなっているわけではない。第1次安倍内閣が成立したのは2006年9月。この年の年末、在特会が結成される。そして福田内閣、麻生内閣、さらに民主党政権の3年を挟んで再び首相に返り咲いた安倍の改造内閣は、在特会やネオナチ勢力と閣僚や安倍自身の関係が取り沙汰されるなかで、国民に信を問わざるをえない局面に追い込まれた。

 第1次安倍政権から第2次安倍政権にいたるこの8年間は、日本で排外主義とヘイト・スピーチが過去最大限に伸長した時期とぴったり符合している。

 在特会によって火がついたヘイトの嵐は、自民党の麻生太郎から民主党の鳩山由紀夫に首相が代わるなかで、ネット右翼にとっては「反日」「親韓・親朝鮮勢力」である民主党という明確な敵を得て、自民党が下野している3年の間にモンスターのように成長した。そのエネルギーを十分に吸収する形で成立したのが、第2次安倍内閣だった。

 2012年の12月15日、衆院選投票日前夜に安倍が、麻生とともに最後の選挙演説の場に選んだのは秋葉原駅前だった。その光景には、いまだに身の毛がよだつ思いがする。

 林立する日章旗、マスコミに対して「売国奴!」「帰れ!」と罵倒する支持者たち、「大日本帝国万歳!」を連呼する老婆、「ぶっつぶせ朝日!」「朝鮮人を追放しろー」といった罵声。そこに展開していたのは、子供の頃から古いニュース映像で何度も見た、ナチスや大日本帝国そのままの光景だった。絵に描いたようなファシズムの姿である。

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