高市首相G7欠席めぐり今度は茂木外相の嘘答弁が発覚! “飲酒でドタキャン”を隠すために嘘に嘘を重ねる高市政権の迷走

2026.11.01 07:45
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高市首相G7欠席めぐり今度は茂木外相の嘘答弁が発覚! 飲酒でドタキャンを隠すために嘘に嘘を重ねる高市政権の迷走の画像1
茂木としみつオフィシャルウエブサイトより


 前後の状況から見て「会食で酔っ払ってドタキャン」が確実視されている高市早苗首相のG7欠席問題。高市首相や政府、外務省はその後もなんとか真相をごまかそうと躍起になってさまざまな弁明をしているが、言い訳をすればするほど、新たな矛盾や嘘が次々と噴き出し、収拾のつかない状況になっている。

 先週には、リテラのXでの指摘を発端に、茂木敏充外相の答弁の嘘が明るみに出た。

 問題の答弁が飛び出したのは27日の国会。辻元清美参院議員から、高市首相に代わってなぜ外相が代理出席しなかったのかを問われた場面だった。

 前回の記事でも指摘したとおり、G7のような重要な首脳会議に首相が欠席する場合(そもそも、よほどやむを得ない事情がない限り、首脳の欠席などありえないのだが)、日本を含む参加国は外相を代理出席させてきた。

 実際、外務省の記録をたどっても、2020年4月に英国のジョンソン首相が新型コロナに感染・重症化し療養中だった際にはラーブ外相が、2021年8月に東京パラリンピック開会式に出席していた菅首相の到着が遅れた際には茂木外相が、そして今回、英国のバーナム首相が父親の葬儀で欠席した際にはミリバンド外相が、それぞれ代理出席している。

 ところが、問題の10月2日のG7オンライン首脳会議に茂木外相の姿はなく、代わりに出席したのは一官僚にすぎない遠藤和也外務審議官だった。

 その理由を辻元議員が27日の参院外交防衛委員会でただすと、茂木外相は「今回の会議は30分という極めて短時間で、日本の発言も1回数分程度と見込まれたため、遠藤外務審議官が出席することが適切だと判断した」と答弁した。

 これに対し辻元議員は、2021年8月のケースでは、菅首相がパラリンピック開会式で遅れただけにもかかわらず、茂木外相自身が代理出席していたという事実を突きつけた。

 すると茂木外相は、こう答えたのである。

「委員がおっしゃっているのは、コロナのときに世界的に資金を集めるため、日本が呼びかけた会議でありまして、2時間以上にわたる会議の司会進行をするということで私はその会議に出席をしておりました。そして、パラリンピックの行事が終わった後に菅総理も駆け付けて出席をしたと、そのように考えております。私は、そのときは、ですから、ある意味、議長、進行役でありますから、次誰に発言をしてもらう、またそれに対するコメントをするということが求められておりましたから、外務大臣として出席をさせていただいたと。今回の会議とはかなり性格が違うものだと思っております。」

 ようするに茂木外相は、2021年は日本が呼びかけたコロナ対策の会議で自らが議長役を務めていたから出席したのであって、日本の呼びかけでもない今回は官僚で十分だった、と反論したわけだ。

 だが、これは真っ赤な嘘だった。菅首相の遅刻を受けて茂木外相が代理出席した2021年8月のG7オンライン首脳会議は、イギリスのジョンソン首相の呼びかけで開かれ、コロナ対策ではなくアフガニスタン情勢がテーマ。議長国もイギリス。日本は開催を呼びかけてもいなければ、茂木外相が司会進行を務めたわけでもない。

 リテラのXは28日夜にこの事実を指摘したうえ、こう分析している。

〈日本から呼びかけて開催したなら、首相のパラリンピック開会式出席とわざわざダブルブッキングするわけないだろう。自分が進行した別の国際会議と勘違いしてるか、わざと混同させごまかしたか知らないが。今回“代理出席”した遠藤外務審議官はもともと同席予定だったことも明らかになっている。茂木外相は「ドタキャンだったから間に合わなかった」と言えないだけでは? “高市ドタキャン”の責任を外務省に押し付けられ、茂木外相もブチ切れ寸前か〉

 これに反応したのが、茂木外相の答弁を引き出した辻元議員だった。辻元議員はリポストし〈リテラさん、これすごい指摘です! 私も急ぎ検証中です。もし茂木外相が勘違いしていたなら、茂木外相は誤った根拠をもとに判断して、今回のG7会議を官僚にまかせてしまったことになります。〉と投稿。翌29日には早速、外務省からヒアリングを行ったのである。

 ところが、そこで外務省が見せた対応は、呆れるほかないものだった。

茂木外相の虚偽答弁をめぐる外務省の不可解対応!担当者がいったん虚偽を認めながら、幹部が態度を一変

 辻元議員が29日に行った外務省ヒアリングで、いったいどんなやりとりがあったのか。

 当初、外務省側は、茂木外相の答弁が誤りであることを認めていた。まず、辻元議員は同日の正午過ぎ、外務省の担当者を議員事務所に呼んで説明を求めたのだが、その際、外務省の担当者は、2021年6月3日の「COVAXワクチン・サミット」と、同年8月25日の「アフガニスタン情勢に関するG7首脳テレビ会議」の2つの資料を持参していた。つまり外務省自身が、茂木答弁が別々の2つの会議を混同したものだと裏付ける資料を提示したのだ。

 しかも、応対した若手職員は辻元議員が「(茂木答弁は)間違いということですね」と問うと、素直にそれを認めたという。

 そこで辻元議員は、同日15時からの立憲民主党の外交・安全保障部会でも同じ説明をするよう外務省に依頼した。ところが、若手に代わって幹部クラスが出てきた部会では、態度が一変する。大臣答弁の「間違い」を認めなくなってしまったのだ。

 辻元議員のXによると、幹部は、こう説明したという。

「新型コロナ禍が始まってから、首脳レベルのオンライン会合としていろいろな会議があるという趣旨を大臣の方からご答弁されたものと考えます」

「急なご質問であったということもあるかと思います。私の記憶では、大臣も『おそらく』というふうにおっしゃっていたかと思いますし、いずれにしても大臣の方からは首脳レベル、当時、新型コロナ禍が始まって以降、様々なオンライン会議が行われていたということをご答弁されたと考えております」

 しかし、茂木外相は答弁で「いろいろな会議がある」などと一般論を述べたわけではない。2021年8月のG7は日本が呼びかけ、自らが司会を務めるものだったから出席したと話し、今回、代理出席しなかったことを正当化したのだ。それを「例を紹介しただけ」と言い換えるのはゴマカシでしかない。

 また、急な質問だったというのも、辻元議員が〈私は委員会質疑にあたり、「外務大臣は宿舎にいたのに、なぜ代理出席しなかったのか?」と質問通告しているよ。〉と反論しているように、事実ではない。

 この態度の豹変ぶりに驚いた辻元議員らは、改めて事実関係をひとつずつ外務省に確認していったという。

──コロナのワクチン確保のために日本が呼びかけ、茂木外相が司会をした会議というのはワクチン・サミットであって、G7ではない、でよいか?
「はい」
──茂木外相が代理で出たG7会議は1回だけで、それはアフガンの会議である、でよいか?
「はい」
──パラリンピックの後に菅総理が来たのはどちらか?
「アフガンのG7です」

 個別の事実を突きつけられればごまかしようがないため、認めざるをえなかったのだろう。しかし、では茂木外相の答弁はやはり誤りではないか、と指摘すると、外務省幹部はやはり認めようとせず「ご意見として承ります……」と消え入るように繰り返すばかりだったという。

 なぜ政府はここまで誤りを認めようとしないのか。普通なら、大臣の記憶違いだったと言えばいいだけだ。にもかかわらずこうした頑なな姿勢を貫いているのは、もしその答弁が間違いとなると、茂木外相が代理出席しなかった根拠がなくなってしまうからだ。

 高市首相欠席、遠藤審議官の代理出席が外務省の判断だという説明を撤回しない以上、今度は外相や外務省は誤った根拠をもとに判断して、重要なG7会議を官僚にまかせてしまったことになり、「前例を無視した外交上の大失態」という批判が向けられることになる。

 ようするに、茂木外相と外務省は、高市首相が欠席の本当の理由を隠すためについた「外務省の判断」という嘘の辻褄が合わせようと、さらなる嘘とゴマカシをはかったものの、その矛盾を指摘され、立ち往生してしまっているということだろう。

くだんの外務省幹部は、辻元議員からの「茂木大臣に言うなと言われたのか」という質問に、「そのようなことはございません!」と完全否定したというが、この問題の対応は外務省、官邸からの指令で何も言えなくなっているのではないか。

 しかし、どれだけごまかし、屋上屋に嘘を重ねようと、今回の高市首相欠席が「外務省の判断」というのはありえない。高市首相や茂木外相は「今回の会議は30分で日本の発言も1回数分程度だから官僚でいいと判断」などと言い張っているが、外務省にそんな基準はない。実際、2024年4月14日のG7オンライン首脳会議は45分で、各国の発言は数分程度になるが、日本の岸田首相も各国首脳も誰も欠席していない。

 前例を重視する外務省が、率先して「30分だから首相は出なくていい」などと判断することなど考えられないのである。

実は“代理出席者”はいなかった!ドタキャンはやはり飲酒が原因か 会食同席者も飲酒を事実上認め…

 しかも、代理出席問題をめぐってはもうひとつ、決定的な嘘が判明している。それはほかでもない、代理出席者が遠藤外務審議官だったという説明だ。

 今回の欠席が判明した直後に、高市首相が〈遠藤外務審議官が代理出席してくれました〉とポストしたのを皮切りに、外務省も同様の説明をし、茂木外相も今回の答弁で、G7に自分が代理出席しなかったことについて「今回の会議は30分という極めて短時間で、日本の発言も1回数分程度と見込まれたため、遠藤外務審議官が出席することが適切だと判断した」と、前もって高市首相の代理として遠藤審議官を出席させることを判断したかのような答弁をした。

 だが、実は、アメリカに滞在中だった遠藤審議官はG7シェルパとして、高市首相の出席欠席に関係なく、もともと高市首相のサポート役として首脳会議に同席する予定だった。

 つまり、遠藤審議官は「代理」として駆り出され出席したわけではなくもとからの出席予定者。当日のG7に、欠席した高市首相の代理は実は誰もいなかったというのが真相なのである。

 そもそも遠藤審議官を代理出席させたという説明は、最初から不自然だった。仮に茂木外相が何らかの事情で出席できなかったとしても、普通に考えれば、外務副大臣(中曽根康隆、堀井巌)を出席させるはずだからだ。

 それすらしなかったというのは、あらかじめ出席することになっていた遠藤審議官しか参加できないくらい=しかるべき代理出席者を誰も立てられないくらい、高市首相の欠席が急なトラブルだったということだろう。

 もちろん、それは、高市首相が最初の頃に説明していたような「ディスプレイが間に合わなかった」などというトラブルではない。

 高市首相は「大きなディスプレイ使うので、業者に頼むので整わない」と言っていたが、首相公邸で業者が来ないと国際会議もできない体制になっていることなどはありえないし、もし何らかの機器トラブルで公邸でのオンライン会議ができなかったとしても、官邸や外務省に移動すれば、30分もかからないで対応できる。

 いや、それ以前に、G7オンライン会議だからといって、高市首相のいうような大きく特別なディスプレイが絶対に必要なわけでもない。実際、2024年4月14日のG7ではドイツのショルツ首相が中国訪問の最中に開かれたが、AP通信が伝えたその様子を見ると、ショルツ首相は中国のホテルの一室から10インチ程度の端末参加しており、大型ディスプレイは見当たらなかった。

 ディスプレイの問題でもない、体調不良でもない(体調不良ならそう発表するはずである)、代理出席が間に合わないくらいの急なトラブルとはいったいなんだったのか。矛盾だらけの嘘の言い訳を並べ立てても、高市首相が隠したい、本当のドタキャンの理由とはなんだったのか。

前回の記事でも指摘したが、高市首相はG7開始直前の18時30分から〜19時45分に開かれた麻生太郎副総裁、木原稔官房長官らと首相公邸で会食をしており、官邸周辺では「その際に酔っ払ってG7に出られなくなった」という理由が確定的に語られている。

 実際、高市首相がその席で飲酒していたことがここにきて確実になった。これまでは時事通信が匿名の出席者証言として報じただけだったが、辻元議員が同席していた中西祐介官房副長官を国会で追及したところ、こんな答弁があったからだ。

辻元「この会合ではどのようなアルコール類が出されましたか?」
中西「総理の私的な会合に関することでございまして、詳細については差し控えたい」
辻元「あなたは飲みましたか? お酒」
中西「いただきました」
辻元「高市総理はどうでしたか」
中西「承知をしておりません」

もし高市首相が飲んでいなかったら、当然、否定したはずで、この回答は飲酒を認めたに等しい。

「場所を移動するどころか代役を立てる暇もなかったのは、高市首相が酔っ払ってしまい出席できる状態でなくなった、あるいは寝てしまって起こしても起きなかったとか、風呂に入ったまま出てこなくなったとか、そういうトラブルだったからでしょう。しかし、酒を飲んで酔っ払って、G7を欠席したなんてことが明るみに出たら、それこそえひめ丸事故の時にゴルフを中断せずプレーし続けて退陣に追い込まれた森喜朗元首相のように、進退問題に発展しかねない。だから、すぐに嘘とわかるような言い訳でも、必死で並べ立てて隠そうとしているのでしょう」(全国紙官邸担当記者)。

 辻元議員ら野党は引き続き追及の姿勢を崩しておらず、11月5日の外防委員会でも立憲民主党の田島麻衣子参院議員が質問する予定だというが、おそらくまたぞろ、高市首相や外務省はおそらく嘘や矛盾を誤魔化すためにまたぞろ新たな嘘をつくのだろう。

 一国の首相がありえない失態を覆い隠すために無茶苦茶な嘘をつき、行政機構と官僚がその嘘と口裏をあわせるために組織を挙げて事実をねじまげ、真実を隠す。こんな政権を存続させたら、この国のガバナンスと民主主義は完全に終わってしまうだろう。

最終更新:2026.11.01 07:52

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