安倍友の「桜を見る会」ケータリング業者に官邸・内閣府が蓮舫の調査の動きを漏えい!「内閣から『蓮舫さんが調べてる』と連絡が」

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安倍友の「桜を見る会」ケータリング業者に官邸・内閣府が蓮舫の調査の動きを漏えい!「内閣から『蓮舫さんが調べてる』と連絡が」の画像1
蓮舫ホームページより


 安倍自民党による大規模な“有権者買収”の場だったことが明確になりつつある「桜を見る会」問題。一方、安倍首相や菅義偉官房長官は「長年の慣行」という言葉を強調し、またぞろ民主党批判に矛先を向けようと必死になっているが、そんななか、新たな問題が飛び出した。立憲民主党・蓮舫議員の情報漏洩問題だ。

 蓮舫議員は22日、こうツイートした。

〈知らない番号で私の携帯に着信。一昨日の夕方。
「蓮舫さんの携帯ですか?」で始まる留守電には、その方の名前と会社名と肩書に続いて「お話したいことがあります」とありました。
「桜を見る会」に飲食物を提供する業務を担う会社CEOから、でした。
私はこの方を存じません。携帯も伝えてません。〉
〈予算委員会理事懇の協議事項の一環として、桜を見る会の飲食物提供業者について2回、内閣府、内閣官房の数人の職員と打ち合わせでケータリングについて話しました。いただいた資料はこれだけ。まだ調査もしていない段階なのに、なぜ当事者のCEOから私の携帯に連絡がくるのでしょうか。〉

 内閣府や内閣官房の職員と「『桜を見る会』に飲食物を提供する業務を担う会社」について2回打ち合わせし、資料を要求しただけなのに、なぜか当該企業のCEOから直接電話がかかってきた──。蓮舫議員は行政文書を出すよう要求はしたが、〈当事者に何か確認してほしいとの要請ももちろんしていません〉と述べている。

 つまり、どう考えても、蓮舫議員が「桜を見る会」のケータリング業務を担った企業について調べていることを、内閣府か内閣官房が企業側に情報を漏らした。そうとしか考えようがないのだ。

 つい先月にも、国民民主党・森裕子議員の質問通告が外部流出し、安倍応援団の高橋洋一氏が国会質問の前日に『真相深入り!虎ノ門ニュース』(DHCテレビ)で「(質問)通告書を見た」「役所のほうから来たんですよ」と明言するという出来事があったが、その後、今月13日には岡田直樹官房副長官が外部流出の事実を認めたものの、一方で内閣府で実施した調査では外部流出の関与を認めた職員がおらず「経緯が判明に至らず、結果として外部に出たことは遺憾だ」「国会情報、質問通告は内部情報だということを徹底し、漏洩させない」と謝罪したばかり(朝日新聞14日付)。だが、またも同じことが繰り返されたのだ。

 言うまでもなく、行政監視のために国会議員が関係府省に調査をおこなうことは当然の活動であり、その情報を外部に漏らすことは重大な守秘義務違反行為だ。だが、この野党の国会追及の妨害も引き起こしかねない深刻な問題を、産経新聞は「蓮舫氏「私の携帯番号が漏洩」政府に調査要求」などと、まるで個人的な番号流出の調査を政府に要求したと思わせるようなタイトルで記事化。案の定、ネトウヨが蓮舫議員をバッシングする攻撃を仕掛けているのだ。

〈警察に行ったら?? 政府を私物化しないでください‼️〉
〈いやそこは政府じゃなくて警察でしょwそれか自分で調べろ!もう何言うてんのか訳わかんない。被害妄想しすぎでしょこの人w〉
〈図々しい人だなぁ。 あなたの携帯番号になんの価値がある。お金もらえてもいらん! 被害あったなら警察に行きなさい〉
〈国会は、個人的なゴタゴタを 調べる場ではありません。 警察に頼んだら良いのに(笑)〉
〈これもヘタクソで詰めの甘い自作自演じゃないかな〉
〈流石に陰謀論 100歩譲って自分の不注意で漏洩したんだぞ〉

 内閣府あるいは内閣官房から漏れたとしか考えられない情報漏洩問題を、「政治の私物化」「被害妄想」「自作自演」だのと叫ぶ──。呆れてものも言えないが、しかし、産経やネトウヨといった安倍応援団が一生懸命矮小化しようとするのは、これが「安倍首相案件」にほかならないからだ。

 そう。今回の情報漏洩の重大な問題点は、情報を漏らした相手が安倍首相と昵懇の企業だということだ。

「桜を見る会」のケータリングを独占してきた業者JCコムサは安倍首相のお友だち!

 まず、この「桜を見る会」のケータリング業務を請け負っていたのは「JCコムサ」という企業で、安倍政権下で開かれた「桜を見る会」では2013〜2019年と7年間にわたって受注。一般競争入札ではなく企画競争入札という、企業が金額も含めて提案するというかたちによって契約が結ばれているのだが、契約金額は2013年は972万2000円だったのが、今年には2191万3232円にまで膨れ上がっていた。

 しかも、JCコムサは20年以上前から「桜を見る会」の一部料理の提供をおこなっていたが、〈13年からは酒を含む飲食物を一括して提供するようになった〉(毎日新聞23日付)という。つまり、安倍首相が総理に返り咲いて「桜を見る会」を主催するようになってから、飲食物全体の提供業務を1社で独占してきたのだ。

 その上、今月22日に政府が閣議決定した答弁書によって、2017〜2019年の「桜を見る会」では高級日本酒の「獺祭」が振る舞われていたことが判明したが、「獺祭」といえば蔵元が安倍首相の地元・山口県にあり、オバマ大統領やプーチン大統領にプレゼントするなど安倍首相がことあるごとに贔屓にしてきたもの。これを「桜を見る会」で提供しようと提案したのも、このJCコムサだったという。

 そして、本サイトでいち早くお伝えしたように【https://lite-ra.com/2019/11/post-5086.html】、じつはこのJCコムサの代表取締役社長である大河原愛子氏や、夫で代表取締役CEOである大河原毅氏、さらに大河原愛子社長の弟で取締役であるアーネスト・M・比嘉氏は、安倍首相や昭恵氏と深い関係をもつ人物なのだ。

 たとえば、大河原愛子社長が代表をつとめる「食品業界女性経営者ネットワーク」が今年10月11日に帝国ホテルで開催した設立15周年記念会のパーティでは、昭恵氏が出席して祝辞を述べている。また、安倍首相が2018年のリトアニア訪問時に日本の元外交官・杉原千畝の記念館を視察した際、記念館で安倍首相を案内したのは大河原毅CEOだったという。

 さらに、この大河原夫妻以上に安倍夫妻と深い関係にあるのが、アーネスト・M・比嘉氏だ。

 比嘉氏は1952年生まれのアメリカ国籍の日系3世で、1985年にアメリカのドミノ・ピザの営業権を得て日本で事業を展開。2011年には日本を撤退したウェンディーズを再上陸させている起業家なのだが、じつは比嘉氏は安倍夫妻とは「友人」関係にある。

 実際、比嘉氏は昭恵氏のFacebookにもたびたび登場。たとえば、2014年2月23日に昭恵氏は〈今日は東京に戻り手話ダンスの練習 そして友人たちと楽しく美味しい夕食を楽しみました…〉と投稿し、1枚の写真をアップ。そこには安倍夫妻とにっこりと笑う4人の男女が写っているのだが、そのうちのひとりが比嘉氏なのだ。

 また、同年12月30日にも昭恵氏は〈友人たちと夕食〉と綴って写真を投稿しているが、そこでも安倍夫妻と比嘉氏の姿がある。昭恵氏が「友人」と綴っているとおり、投稿されたこれらの写真はいかにも“気の置けない仲間”といった雰囲気で、その親密さが伺える。ちなみにこれらFBの写真には、安倍夫妻と比嘉氏、その妻と思しき人物のほか、加計学園問題で話題となった「男たちの悪巧み」写真で安倍首相や加計孝太郎氏とともに肩を並べていた鉄鋼ビルディング専務の増岡聡一郎氏とその妻と見られる人物も一緒に写っている。

ケータリング業者CEOが「内閣の方から妻に連絡が」「蓮舫さんが調べてる、と」

 つまり、安倍首相が主催する「桜を見る会」で飲食提供事業を独占し、契約価格が約1200万円も吊り上げられてきたのは、安倍首相と深い関係をもつ「お友だち」企業だったのである。

 ここまで親密な関係であることがわかった以上、安倍首相は「桜を見る会」を地元有権者を税金で接待する場として「私物化」していただけではなく、事業の発注も「お友だち」の企業を選定、さらには飲食物を一括発注という大きい枠組みに切り替えたのではないか。そう疑われるのは当然の流れだろう。

 だからこそ、蓮舫議員は調査をおこなっていたと思われるが、なんとその情報がJCコムサ側に伝えられていた──。事実、蓮舫議員がおこなった一連のツイートによると、蓮舫議員に電話をかけてきた大河原毅CEOに事務所を通じて連絡をすると、大河原毅CEOはこう述べたという。

「内閣の方から妻に連絡が」「蓮舫さんが調べてる、と」「妻や弟は総理夫人と学生時代から懇意だが」「仕事について説明したい」

 ようするに、JCコムサの大河原愛子代表取締役に対し、内閣府あるいは内閣官房、または考えづらいが内閣──安倍首相や国務大臣──が「蓮舫さんが調べてる」という情報を漏らし、釈明のため、大河原毅CEOは直接、蓮舫議員に電話した、というわけだ。

 そして、なぜ蓮舫議員が調査しているという情報が漏れたのか。これは、内閣府あるいは内閣官房が「安倍首相案件」としてJCコムサ側と国会追及について情報を共有し、政府が何らかの口裏合わせ、情報隠蔽をしようと動いていることの証拠ではないのか。

 繰り返すが、外部への情報漏洩は重大な守秘義務違反行為であり、調査妨害を起こす可能性もある深刻な問題である。一体、誰が、何の理由があって情報を漏らしたのか。早急に政府ははっきりさせるべきだ。

最終更新:2019.11.26 12:34

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