安倍首相が「国のために死ねるか」の質問に「△」と答えた事が判明! それで国民には命を捨てさせるのか

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 もちろんそれは、この番組が安倍首相にとってはアウェイではなく“ホーム”だからだ。何を言っても「(そんな)謙虚な〜!」という声があがるこの番組。靖国参拝についても、アメリカから「残念だ」と言われたことを取り上げ、司会者の辛坊治郎は“来日時に朝の散歩でそっとオバマを靖国に連れて行ったら?”と言い出す始末で、国際的にバッシングを受けた安倍首相はすっかり癒やされているようだった。

 だが、そんななかでも空気が変わったのは、前述した「私はお国のためなら死ねる」という質問だった。辛坊などは勇ましく「もちろんです!」と安倍首相が答えることを期待していたようだが、一方、隣の安倍首相は微妙な顔つきで、「これは……そんなことは軽々しく言うべきでないと思ってますが」と口ごもった。そして、このような言い訳をはじめたのだ。

「私の親父、安倍晋太郎は晩年ですね、膵臓ガンになったんですが、まさに手術の後、命を削ってモスクワに行って当時のゴルバチョフ大統領と交渉して、北方領土問題、平和条約問題を解決するという言葉を引き出すことができたんです。まさに政治家が命を削っても成し得る必要のあるものはですね、やり遂げるものはやっていかなきゃいけない、というものを学んできたつもりではあります」

 期待外れの回答に業を煮やしたのは、番組パネラーの津川雅彦だ。津川はいかにももどかしい表情で「総理になった途端に死ぬ覚悟はできているわけでしょ?」と畳みかけたのだが、しかし、安倍首相は「これはあの、あの、死ぬ覚悟はできてると、いま私が言ってもですね、嘘っぽく聞こえてしまうんだなと思うんですが、あの〜、晩年の父の姿を見てですね、そう簡単なことではないなと、政治という仕事はですね、ということは認識しましたね」と、またしても父親の話でお茶を濁したのだ。

 いや、アンタは体調が悪化したとか言って、2007年に首相辞任してるじゃん!と誰もがツッコみたいところだろう。だいたい、この人、辞任するときは一言も体調不良とは言わず、総裁選になってから「辞任したのは病気が理由だった」と言い出した。辞任の明確な理由も挙げず、所信表明演説の2日後に無責任にも辞任しておいて再び首相に復活するとは厚顔無恥も甚だしいが、挙げ句、「病気の父に政治は命を削る仕事だと学んだ」とはよく言えたものだ。

 政治家として命を削ることもできず、さらには御託を並べ質問をうやむやにする。いわば安倍首相は「日本のために死ぬ覚悟はない」と言っているのだ。自衛隊には平気で死ぬ覚悟を要求しておいて、である。

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