亡くなった絵本作家かこさとしは、安倍政権を「大本営の参謀の戦後版」と痛罵!多数決は民主主義じゃないとの警鐘も

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安保法制を強行成立させた安倍政権を「大本営の参謀の戦後版」と痛罵!

「結果戦争に行かずに済んだのですが、それがずっと心にしっぽのように残っています。生き残って過去の償いをしなければいけない。それは己の判断が間違っていたからです。当時私は19歳だったんですが、その年以上の大人は全部戦争に責任があったはずです。後で反対してたなんて言う人ばかりでしたが、みな戦争に賛成し、負けたことにも責任がある。しかし、全然責任を取る姿勢がないから嫌でした。それで大人には飽き飽きして、責任のない僕より下の子供たちが、将来僕みたいな過ちをしないようにしなければならない。(中略)そのお手伝いをしたいと思いました」

 加古氏は東大工学部を卒業後、昭和電工に入社して研究者として働くかたわら、川崎のセツルメント活動(貧しい人の多く住む地域に居住しながら、その場所の住民に医療や教育などのサポートを行う社会事業)に参加して、川崎市の工場労働者の一家の子どもたちに紙芝居を演じる活動などを始める。

「家の光」(家の光協会)17年6月号のインタビューで加古氏は「この子たちに、それぞれの持っている感性を磨いて、どうかぼくのように愚かでまちがった判断をしない賢い子になってほしい、自分で考えられる人になってほしいと痛切に感じました。そして、そのための応援団をぼくはやっていこうと心に決めたのです。大人のためにはもう働きたくない。これからは、子どものために働こう。それがぼくの希望になりました」と語っているが、セツルメント活動を通して自らの作品で子どもの教育を充実させることに生きがいを見出していき、47歳で会社を早期退職。専業作家として生きていくことになる。

 そうして、多くの人に読み継がれる絵本を多数出版していくことになるのだが、過去の過ちを繰り返させないために本を描いてきた加古氏との思いとは裏腹に、この国は再び70年以上前の失敗を繰り返そうとしている。

 その状況は加古氏に危機感を抱かせただろう。安倍政権が安保法制を強行成立させた2015年の夏には、「中央公論」(中央公論新社)15年9月号に「よくぞここまで七○年」と題されたエッセイを寄稿。〈国民の生命財産を守る為に、国民の生命と武器をもってする不合理法案を、別荘地でゴルフをしながら策定する要人は、誤った作戦で多くの兵士を犬死にさせたのに、自らは汲汲逃げまわった大本営の参謀の戦後版なのでしょうか〉と、安倍政権を痛罵した。

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