横田一「ニッポン抑圧と腐敗の現場」⑦

新潟県の米山知事が記者クラブを開放した会見で語った原発と共謀罪への疑問、鹿児島・三反園知事との連携

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
yoneyama_170217_top.jpg
米山隆一・新潟県知事

 1月5日の東京電力トップとの初面談で「(原発再稼動の議論開始の前提条件である)福島原発事故の検証に数年間はかかる」と明言し、柏崎刈羽原発再稼動を阻む“防波堤役”としての存在感を示し始めた米山隆一・新潟県知事が新たな試みをスタートさせた。2月8日、県政記者クラブ以外の記者も参加可能な知事会見「メディア懇談会」を初めて開いたのだ。

「さまざまな形で新しいメディアを通じ発信する」(米山氏)のが狙いだが、これも県知事選で訴えた「泉田(裕彦)県政継承」の一つといえる。同様の会見が2013年9月と10月に開かれていたからだ。

 米山知事が冒頭の主旨説明後、記者はまず、原発テロ対策が不十分ではないかという問題について質問し、これに米山知事がこう答えた。

「事実としては仰るとおりだと思います。私も(柏崎刈羽原発に)行ってきましたが、相当程度の方々が突っ込んできたら、どうにもならないと思います。原発は、襲われていろいろなことがテロリストの思いどおりになった場合に、極めて大きなリスクを出す機関ですから、非常にその対策というのは必要なのだと思います」

 いきなり原発テロ対策について聞いたのは、他でもない。前回のメディア懇談会で泉田知事(当時)が安倍政権や原子力規制委員会がすぐに取り組むべき課題として問題提起していたからだ。

 2013年9月、原子力ムラの内部事情をよく知る現役霞ヶ関官僚が書いた小説『原発ホワイトアウト』(講談社)がベストセラーになり、このなかに泉田知事がモデルとされる伊豆田知事が登場。電力業界など原子力ムラの画策で伊豆田知事が逮捕されて失脚した直後、原発テロが起きてメルトダウンに至る結末となっていた。当然、出版翌月(10月)のメディア懇談会では原発テロに関する質問が相次ぐことになった。

 これに対して原子力防災の専門家として泉田知事は、欧米など世界の潮流は「メルトダウン事故は起きる」という前提で対応を考えているのに対し、日本はそうなっていないと批判。原発テロについて警告を発していた。

 しかし現在でも、泉田前知事が問題提起した原発テロ対策は不十分なままだ。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着芸能・エンタメスキャンダルマンガ・アニメビジネス社会カルチャーくらし教養

新潟県の米山知事が記者クラブを開放した会見で語った原発と共謀罪への疑問、鹿児島・三反園知事との連携のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。テロ共謀罪原発東京電力横田 一の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
いいね! 数
1 山口達也の強制わいせつでマスコミの忖度!
2 俳優・宍戸開が真っ当な安倍批判を連発
3 辺野古警備代7億円水増し請求の裏
4 昭恵夫人がヘイト運動家にメッセージ
5 羽生結弦パレードに和田政宗ら右派勢力が
6 セクハラかばう麻生財相の女性蔑視発言
7 ジャニーズタブーで犯罪もみ消し
8 りゅうちぇるの意見が真っ当すぎる!
9 宮崎駿が『永遠の0』を酷評
10 柳瀬秘書官が「安倍命の官邸についていけない」
11 「安倍はトランプに捨てられた」と海外で酷評
12 下村博文がセクハラ被害記者に「犯罪」攻撃
13 元家族会の蓮池透が「安倍は嘘つき」
14 財務省の矢野官房長がテレ朝に圧力
15 葵つかさが「松潤とは終わった」と
16 原発広告に文化人や芸能人が
17 松本人志『ドキュメンタル』のセクハラ
18 たけし独立に沈黙の文春に林真理子が「忖度か」
19 安倍の嘘つきは小学生時代からだった
20 NYTの直撃に山口敬之が卑劣コメント
1林芳正文科相に関する記事の削除とお詫び
2セクハラかばう麻生財相の女性蔑視発言
3羽生結弦パレードに和田政宗ら右派勢力が
4安倍首相が大阪でやらせ応援プラカード
5村田諒太が安倍政権の国民栄誉賞に異論
6柳瀬秘書官が「安倍命の官邸についていけない」
7下村博文がセクハラ被害記者に「犯罪」攻撃
8「安倍はやめろ」抗議デモが国会前を埋め尽くした
9加計獣医学部講義で小川榮太郎のデマ本が
10財務省の矢野官房長がテレ朝に圧力
11「安倍はトランプに捨てられた」と海外で酷評
12 俳優・宍戸開が真っ当な安倍批判を連発
13財務省・福田次官のセクハラ否定がヒドい
14昭恵夫人がヘイト運動家にメッセージ
15長尾敬、杉田水脈…安倍チルがセクハラ暴言
16柳家小三治「総理いつまでやってんだ」
17田崎史郎が「僕“でさえ”会ってると思う」
18上念司もケントと同様、加計の客員教授
19セクハラ被害のテレ朝記者に卑劣個人攻撃
20高畑勲監督が「日本の侵略戦争」を問うた幻の映画企画