きょう一周忌、野坂昭如が死の当日まで日記に綴っていた安倍政権への怒り 「戦前がひたひたと迫っている」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
nosaka_161209_top.jpg
野坂昭如『絶筆』(新潮社)

 本日2016年12月9日で作家の野坂昭如氏が亡くなってから1年が経った。

 野坂氏といえば、大島渚・小山明子夫妻の結婚30周年を祝うパーティーで大島渚と大乱闘を繰り広げたり、ブルーフィルム製作を営む青年たちを主人公にした小説『エロ事師たち』を出版したり、編集長を務めていた月刊誌「面白半分」に永井荷風『四畳半襖の下張』を全文掲載してわいせつ文書販売の罪で起訴されたりと、無頼な姿勢を貫き通した作家だった。

 その一方、高畑勲監督によってアニメ映画化もされた『火垂るの墓』に代表されるように、野坂氏は自身の戦争体験を語りながら、生涯にわたり「平和」の大切さを伝え続けた作家でもある。

 だからこそ最晩年の彼は、昨今の日本を覆う「戦争に向かいつつある空気」には忸怩たる思いを抱いていた。今年1月に出版された『絶筆』(新潮社)には、04年から亡くなる日まで野坂氏が書き続けていた公開日記が掲載されているのだが、その死の当日である12月9日の日記はこんな言葉で結ばれていた。

〈この国に、戦前がひたひたと迫っていることは確かだろう〉

 死の直前まで野坂氏はこの国がつき進もうとしている方向に危惧を抱き続けていた。それは、70年以上前、彼が見聞きしてきた、この国が「かつて来た道」とそっくりだったからである。

 晩年の野坂氏は車椅子での生活を余儀なくされ、原稿も暘子夫人の手を借りて口述筆記で書かれていた。日記を読んでいくと、大好きだった酒はもちろん、食事を飲み込むのも難しくなっていたことが伺える。

 しかし、日記を読み込んでいくと、そんななかでもひときわ目を引くのが、戦後日本が守り続けてきた平和を壊そうとする安倍政権への怒りである。昨年の2月には、平和憲法を打ち捨てようとする安倍政権、そして、その野望を国民の目から隠すことに協力するマスコミに対し、このように書いている。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

新着芸能・エンタメスキャンダルマンガ・アニメビジネス社会カルチャーくらし教養

きょう一周忌、野坂昭如が死の当日まで日記に綴っていた安倍政権への怒り 「戦前がひたひたと迫っている」のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。新田 樹の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
いいね! 数
1 日本の外務省が文大統領と同様の発言
2 長渕剛が安倍政権を批判する新曲を発表
3 トランプ差別発言に有本香と玉川徹が
4 『永遠の0』は恐い!元特攻要員が批判
5 Nスペ731部隊検証にネトウヨ錯乱!
6 吉永小百合が「9条は変えさせない」
7 ウーマン村本こそ“最強反戦芸人”だ!
8 中居ジャニーズ残留とキスマイ
9 欅坂46平手欠席の背景にブラック労働
10 ネトウヨ高須院長に息子が苦言!
11 葵つかさが「松潤とは終わった」と
12 工藤静香が『Mステ』で二宮に姐御発言
13 綾瀬はるかが毒ガス製造の元兵士を取材
14 トランプ的どっちもどっち論横行の日本
15 テレ朝が萩生田に全面謝罪した背景
16 日本政府がつくったGHQ専用慰安婦
17 幹部から新人までほとんどが商売右翼
18 寂聴「憲法を汚した安倍は世界の恥」
19 水木しげるが描いた慰安婦「地獄だ」
20 『朝生』で百田尚樹が徹底論破され大恥
1吉川晃司が安倍の核禁止条約拒否を批判
2ウーマン村本こそ“最強反戦芸人”だ!
3 Nスペ731部隊検証にネトウヨ錯乱!
4菅官房長官が壊れ始めた!トンデモ会見
5長渕剛が安倍政権を批判する新曲を発表
6加計幹部が官邸訪問、安倍と下村が
7久米宏、さんま、村本も東京五輪批判
8綾瀬はるかが毒ガス製造の元兵士を取材
9テレ朝が萩生田に全面謝罪した背景
10高橋洋一ら安倍応援団が特区ビジネス
11市原悦子が語る戦争と安倍政権への怒り
12長崎のメッセージも安倍には届かず!
13安倍応援団が発狂状態でメディア攻撃
14グアム北ミサイルは存立危機事態でない
15仲代達矢と桂歌丸が語った戦争体験
16トランプ的どっちもどっち論横行の日本
17寂聴「憲法を汚した安倍は世界の恥」
18手塚治虫が描いた戦争をいま読み直す
19閉会中審査、小野寺防衛相も隠蔽体質
20幹部から新人までほとんどが商売右翼
PR
PR 飲むだけで女性のカラダの悩みを解消!?

人気連載

アベを倒したい!

室井佑月

室井佑月が斎藤貴男と「共謀罪」を徹底批判!「安倍政権に逆らう人が片っ端から逮捕される」

アベを倒したい!

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄

"体育会系相田みつを"松岡修造は本当に「ブレない男」なのか? 年を追うごとに変わっていく修造語録を読み解く

「売れてる本」の取扱説明書

ネット右翼の15年

野間易通

高市早苗はいかにして"ネオナチ"と出会ったか

ネット右翼の15年

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

戦争を放棄せよ! 軍事力がなくても侵略と闘う方法はある、自由のために闘える!

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」