自民党副総裁・高村正彦がAKB島田晴香と謎の対談、現状を「プチ独裁だから大したことない」と暴言!

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高村正彦・島田晴香『18歳からの政治学入門 選挙ってなんだろう!?』(PHP研究所)

「国民の命を犠牲にしてまで、憲法9条2項の条文を守れというような考えをしてはならない。そのような解釈をする人は法律家ではなく、憲法本来の目的を忘れた法律屋、法匪だ」

 ──先月24日、高村正彦・自民党副総裁が講演会でまたしても“暴言”を吐いた。憲法9条を守れと言うのは立憲主義に基づいた至極真っ当な指摘。そのため、この発言には“元弁護士”である高村自身こそ「憲法本来の目的を忘れた法律屋」ではないか、と非難が集中した。

 そんなザ・鉄面皮の高村副総裁が、先日、珍妙な対談本を出版した。というのも、対談相手はなんとAKB48メンバーの島田晴香。タイトルは『18歳からの政治学入門 選挙ってなんだろう!?』(PHP)だ。

 AKBといえば、昨年、憲法暗唱が特技の現役慶大生・内山奈月が憲法学者・南野森氏とともに『憲法主義』(同じく版元はPHP)を発表、「わかりやすい憲法入門書」としてヒットした。この二番煎じとして企画されたことは想像に難しくないが、とくに政治に興味があるようにも思えない島田晴香という人選もさることながら、政権を担う政治家が語ればバイアスがかかり、入門書としてはまったくフェアな本とは言えない。

 しかも失笑してしまうのは、本の装丁だ。国会議事堂をバックに高村副総裁と島田が並び立つ写真といい、黒で統一された文字、「選挙ってなんだろう!?」というタイトル……。そう、ヒットしたSEALDsと高橋源一郎による『民主主義ってなんだ?』(河出書房新社)に何もかもソックリなのだ。もちろん、国会前にAKB衣装とスーツ姿が並ぶ違和感や、ヌケ感のない文字組など、本家のスタイリッシュさは皆無である。

 と、読む前からイヤな予感しかしない本書だが、実際にページをめくってみると、やはりツッコミどころが満載だった。

 たとえば、島田に投票率の低さの理由を訊かれた高村は、「やはり、自分たちが主権者だ、という意識に欠けているということだと思います」「(国民は投票に行っても)「どうせ変わらない」ということを、「どうせよく変わらない」という意味でしか意識していないと思うんだよね」ともっともらしく語っている。

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憲法主義 (PHP文庫)

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