神戸か伊勢か広島か? サミット会場選定で安倍首相お気に入りの警察官僚が“暗闘”

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷
abe_01_150529.jpg
今国会で党首討論にのぞむ安倍晋三首相(安倍晋三Facebookより)


 いま、新聞・テレビ各社の政治記者たちがしのぎを削っているのは、意外にも、国会論戦が続く「安保法制」ではない。国民の関心が集まる重大案件を脇に置くとはとんでもない話だが、大手マスコミが躍起になって追いかけている焦眉のテーマとは、来年夏、日本政府が主催する「サミット」(主要国首脳会議)の会場選びだ。政治ウオッチャーが解説する。

「殺害されたフリージャーナリスト・後藤健二さんの人質交渉をめぐって、安倍晋三首相がイスラム国を敵視する行動に出たのはご承知の通り。そのあおりで、欧米主要国と一緒にターゲットにされた日本政府は、サミット会場を国内のどこに置いたらテロリストから首脳たちを守ることができるのかと、ヒヤヒヤしながら選定作業を続けているよ」

 名乗りを挙げているのは、仙台、新潟、長野・軽井沢、浜松、名古屋、三重・伊勢志摩、神戸、広島の8カ所。選定作業のタイムリミットは、今年のドイツ・サミットが始まる6月7日だ。最終コーナーにさしかかったこの1週間がスクープ合戦のヤマ場。実際、5月31日付けの産経新聞は先陣を切って「仙台、志摩、広島 首相、サミットの開催地絞り込み」と打ってきたが、的を絞り込めていないところをみると、官邸のリーク情報がまだ心許ないのだろう。

 本サイトには、「会場は神戸市で決まったようだ」という最新情報も舞い込んでいるが、いずれにせよ、会場選びの結果は政府発表を待てばいいだけの話。それよりも興味深いのは、選定作業の裏側で、安倍首相お気に入りの警察官僚たちが激しく蠢いたという暗闘劇のほうだ。なんとこの騒動、1年近くにわたって繰り広げられてきたからである。

 その一端を、会員制月刊誌「FACTA」(ファクタ出版)5月号がレポートしている。記事のタイトルは「後出し『伊勢志摩サミット』急浮上」。雑誌発行当時、軽井沢や神戸などの有力候補地を出し抜いて、三重県の伊勢志摩エリアが立候補締め切り後に名乗りを上げて有力候補に浮上したいきさつに照準を置いているが、警察官僚たちの暗闘劇もつぶさに紹介している。

 問題の選定作業はまず、昨年8月までに伊勢志摩をのぞく7つの自治体が名乗りを上げ、主催官庁である外務省に誘致計画書を提出したところからスタートした。外務省と警察庁は、昨年末までに現地の視察を済ませていたという。官邸詰め記者がこう解説している。

「警察庁は、警備面を重視した前回(2008年)の北海道洞爺湖サミットにならって、周囲を山に囲まれ、外敵が侵入しにくい軽井沢、次の浜名湖畔の浜松市が適地と見ていた。一方、外務省は各国首脳をもてなす施設の格式を重んじ、近くに随行団の宿泊施設やメディアセンターがある神戸、軽井沢、名古屋を推していた」

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

この記事に関する本・雑誌

安倍政権とジャーナリズムの覚悟

新着芸能・エンタメスキャンダルマンガ・アニメビジネス社会カルチャーくらし教養

神戸か伊勢か広島か? サミット会場選定で安倍首相お気に入りの警察官僚が“暗闘”のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。官僚警察高橋憲一郎の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

総合
いいね! 数
1 下村博文がセクハラ被害記者に「犯罪」攻撃
2 「安倍はトランプに捨てられた」と海外で酷評
3 羽生結弦パレードに和田政宗ら右派勢力が
4 元家族会の蓮池透が「安倍は嘘つき」
5 宮崎駿が『永遠の0』を酷評
6 たけし独立に沈黙の文春に林真理子が「忖度か」
7 キムタク・マツコ共演の裏で中居が…
8 長尾敬、杉田水脈…安倍チルがセクハラ暴言
9 財務省の矢野官房長がテレ朝に圧力
10 柳瀬秘書官が「安倍命の官邸についていけない」
11 安倍首相が大阪でやらせ応援プラカード
12 セクハラ被害のテレ朝記者に卑劣個人攻撃
13 セクハラかばう麻生財相の女性蔑視発言
14 AKB48「Teacher Teacher」に批判の声 
15 安倍の嘘つきは小学生時代からだった
16 コムアイが明かした社会的発信への葛藤
17 財務省・福田次官のセクハラ否定がヒドい
18 首相案件文書に安倍首相と加計理事長の相談が
19 加計獣医学部講義で小川榮太郎のデマ本が
20 松本人志『ドキュメンタル』のセクハラ
1セクハラかばう麻生財相の女性蔑視発言
2首相案件文書に安倍首相と加計理事長の相談が
3首相秘書官「本件は首相案件」
4羽生結弦パレードに和田政宗ら右派勢力が
5安倍首相が大阪でやらせ応援プラカード
6村田諒太が安倍政権の国民栄誉賞に異論
7 安倍が「こんな人たち」につづき「左翼は人権侵害が平気
8柳瀬秘書官が「安倍命の官邸についていけない」
9「安倍はやめろ」抗議デモが国会前を埋め尽くした
10加計獣医学部講義で小川榮太郎のデマ本が
11財務省の矢野官房長がテレ朝に圧力
12柳瀬秘書官、安倍、加計が一緒にゴルフ
13財務省・福田次官のセクハラ否定がヒドい
14「安倍はトランプに捨てられた」と海外で酷評
15柳家小三治「総理いつまでやってんだ」
16長尾敬、杉田水脈…安倍チルがセクハラ暴言
17田崎史郎が「僕“でさえ”会ってると思う」
18下村博文がセクハラ被害記者に「犯罪」攻撃
19上念司もケントと同様、加計の客員教授
20セクハラ被害のテレ朝記者に卑劣個人攻撃