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鶴保庸介沖縄北方相が元妻に信じがたいモラハラ! 入籍時の「離婚届署名」強要以外にも卑劣な行為
参議院議員つるほ庸介公式サイトより
8月の内閣改造で沖縄・北方担当相に抜擢された鶴保庸介大臣。しかし、この新大臣のキチクぶりは想像以上だった。例の「入籍即、離婚騒動」をめぐって、もっととんでもない事実が発覚したのだ。
この問題を最初に報道したのは「週刊ポスト」(小学館)9月2日号。2014年2月、18歳年下の萩原美穂さん(仮名)とデキ婚した鶴保大臣だが、わずか2カ月後に勝手に離婚届けを提出。しかも2人の交際、入籍の過程であまりに身勝手で冷淡な態度を示していた。
鶴保大臣が当時26歳だった美穂さんと出会ったのは2011年頃。ほどなく交際が始まった。そして2013年の夏、美穂さんの妊娠が判明するがその頃から鶴保大臣の態度が豹変したという。
「つわりで苦しんでいても優しい言葉をかけてくれないと、泣きながら電話してきたこともありました。美穂の両親も心配していましたが、ちょうど鶴保さんが国土交通副大臣をやっている時でしたから、美穂は心配させないように“あの人も忙しくてストレスがたまっているだけだから”と庇っていました。しかし9月末に副大臣を退任しても、様子が元に戻らなかったようです」(親族のコメント、「週刊ポスト」より)
しかも妊娠した美穂さんが入籍を求めても、鶴保大臣はそれに応じようとはしなかった。そのため関係者を交えて話し合いを持ったが、鶴保大臣は「婚姻届を出すなら、離婚届も書いてほしい」との条件を持ち出したという。その後2014年2月に2人は入籍するが、鶴保大臣はこれを極秘にしただけでなく、生まれた子どもにも数回しか会うことなく、2カ月後には美穂さんに断りなく勝手に離婚届を出してしまったという。
この離婚届は不受理となったが、あまりの不誠実な態度に美穂さんも離婚を決意、2014年10月には慰謝料なしで月額8万円の養育費を払うという条件で協議離婚が成立した。だがその養育費も15年秋からは支払われなくなってしまったという。
なんとも呆れるような身勝手、不誠実な態度だが、さらに今週の「週刊新潮」(新潮社)9月1日号では、美穂さんの両親が鶴保大臣に対しその心情を語ったのだ。
両親の告白は鶴保大臣の政治家として、いや人としての“資質”さえも問われるものだった。たとえば妊娠中の美穂さん(「週刊新潮」では仮名・山田貴子さん)が横になっていると「寝転がる時は、俺に断ってからにしろ!」と言ったり「なに、トロトロ歩いているんだ。早く歩けよ!」と怒鳴る。また鶴保大臣の上着を間違えて裏返しにかけてしまったことがあったが、その後も「お前は上着の掛け方も知らない女だからな」と何度も蒸し返すモラハラを繰り返していたという。
しかも今回、両親が告白を決意したのも事情があった。「週刊ポスト」で2人のことが報じられたことで、鶴保大臣の地元であり美穂さんが暮らす和歌山で、美穂さんに関する卑劣な噂が出回ったからだ。
「こちら(和歌山)では、娘が手切れ金として2000万円もらったらしい、授かった子どもは本当は鶴保さんの子ではないのではないかなどと、根も葉もない噂が立っています。本当はもう忘れたい。でも、このまま黙っていては娘の名誉にも関わるので……」(父親のコメント、「週刊新潮」より)
「週刊新潮」は誰がそんな噂を立てているのかを書いていないが、地元を取材すると、鶴保大臣の事務所関係者、後援者がこうした誹謗中傷の噂を口にしているらしい。
政治家以前に、人間としての資質、品格に疑問符をつけたくなる鶴保大臣だが、その女性に対するこの身勝手で高圧的、差別的な姿勢は、今回に始まったことではない。
鶴保大臣といえば、野田聖子議員の元夫としても有名だが、実は野田氏に対しても相当にひどい言動を繰り返していたのだ。
鶴保大臣は野田議員と2001年に事実婚をし、2007年に離婚するのだが、離婚の3年ほど前から野田のことをこんなふうに攻撃していた。
「結婚当初、彼女は『私は子供を作るために結婚した』と、よそさまに向かって言っていたわけですよ。
だから私が『俺はお前が子供を産むための道具じゃないよ!』と、はっきりそう言ったこともあるんです」
「私も彼女を女性として、女房として見たときにピーチクパーチクしゃべる女性はいったいと思ったりもするわけですし(笑)」(「女性自身」 04年12月21日号/光文社)
しかも、野田議員が45歳で不妊治療を断念すると宣言したことに話が及ぶと、こんな“脅し”のような言葉を投げつけていた。
「本人(野田議員)が45歳でやめたいと決めているのであれば、そのことに関して何も言わない。そのかわり、“ダンナのひとつの可能性を奪った”ということについては、やっぱりある程度の責任を取ってほしいというのは、やっぱり男としてはあるんですね。もし今後(2人の間に)何かがあれば、その責任だけは取ってもらいます」(前同)
いったいこの男は何を言っているのだろう。“俺はお前が子どもを産むための道具じゃない”と言いながら、妻が子どもを産むのを諦めたら“ダンナの可能性を奪った”“責任取ってほしい”──。この男こそ、女性を子どもを産むための道具としか考えていないのではないか。
こんな男だから、事実婚の解消が決まると、野田に対してセコい悪口の言いたい放題だ。
「野田聖子がかわいそうなんて言う人がいるけど、かわいそうなのはこっちなんですよ。疲れました」
「(02年1月に東京・帝国ホテルで開いた“結婚を祝う会”の)収入になった約900万円は、みんな彼女が持っていってしまったんですよ。一人占めですよ。まったくひどいオンナです」(「フライデー」06年12月29日号/講談社)
さらに野田議員が10年に卵子提供による出産を公表した際、鶴保大臣はフォローするどころか、不妊治療を攻撃するようなコメントまで発している。
「別室へ行って、アダルトビデオを見て射精。それを試験管に入れて終わり。言葉は悪いですが、不妊治療をしている男性は自分のことを“精子製造機”のように思ってしまう瞬間があると思います」
「不妊に悩んでいる女性のなかにも、代理出産や今回のような卵子提供のケースに対しては、批判的に見ている方もまだ多いと思います」(「女性セブン」10年9月16日号/小学館)
女性に対して、支配的で上から目線、しかも、自分はいつも被害者という甘え、“差別男”の典型のような人物ではないか。繰り返すが、今回、鶴保大臣は自分の子どもを妊娠した女性に対し、入籍の条件として「あらかじめ離婚届を書け」と迫り、入籍した後はさんざんモラハラを繰り返した挙句、わずか2カ月で勝手に離婚届けを提出しているのだ。こんな人物が政治家をしていて許されるのだろうか。
安倍政権は「女性が活躍できる社会」などという美辞麗句の一方で、こんな人物を大臣に据えているのだ。
しかも、鶴保大臣はただの大臣ではない。沖縄の米軍基地問題を担当する沖縄・北方相である。鶴保大臣は就任会見でさっそく、「沖縄の振興策と基地問題は確実にリンクしている」「消化できないものを無理やりお口開けて食べてくださいよでは、全国民の血税で使われているお金を無駄遣いしているという批判に耐えられない」などと発言。また8月9日に沖縄県議会議長らと会談した際にも「仮に額が減ったとしても、やることはいっぱいあるはずだ。額ありきではない」と政府の基地政策に反対するなら、金をやらないという恫喝発言を行っている。
その後、沖縄の反発から「最低限3千億円は維持したい」と前言を撤回したが、しかしこうした身近な女性たちに対する身勝手な仕打ちを見ると、今度はその矛先が沖縄に向かうのではないかと危惧せざるを得ない。
ところが、新聞、テレビはこの鶴保大臣の問題を一切報道しない。「プライバシーの問題だから」などと言い訳をしているが、「離婚届強要」「勝手に離婚届提出」「モラスハラスメント」というのは、明らかに違法行為であり、国会議員、大臣としての資質に関わることだ。結局、いつものごとく、安倍政権の圧力に怯えて、自主規制をしているだけなのだ。
安倍首相に尻尾をふる自民党の国会議員ならば、どんな人格破綻者でも、どんな差別主義者でも批判されないし、大臣にだってなれる。この国はいま、そういうことになっているらしい。
(伊勢崎馨)
最終更新:2016.08.27 11:59
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