中川翔子“長期炎上”はネットいじめだ!背後にオタク芸能人への反感も

2014.10.04 10:55
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中川翔子オフィシャルブログ「しょこたんぶろぐ」より


 ネット上での中川翔子へのバッシングが、なかなかおさまらずにいる。テレビには元気そうに出演しているので「なにをバッシングされているの?」と不思議に思う人も多いかもしれないが、ネット上ではすでに1カ月半にわたって批判が巻き起こりつづけているのだ。

 ことの発端は、8月14日に中川がTwitterでつぶやいたひと言だった。

「保健所に連れて行くなっ」。──これは、4匹の捨て猫を飼ってくれる人を探していた女子大学生が、2匹の里親を見つけることができず、やむなく保健所に連れて行ったことをTwitter上で報告したことに対して、中川が反応したつぶやきだった。中川はすぐに「言葉遣いが悪かったです申し訳ない。が、保健所に連れて行くとガスで殺処分されるんです。」と、言い方がきつすぎたことへの謝罪と、猫が殺処分されないための保護活動の必要性を訴えた。だが、フォロワーが35万人超える影響力をもつ中川が“一般人を晒した”ことに対する批判は止むことがなかった。

 しかも、この“猫問題”をきっかけに中川への追及は拡大。ネット民たちの“調査”により、中川が猫の保護を訴える一方で、自身のブランド「mmts」で過去にリアルファー製品を取り扱っていたという疑惑がもちあがったのだ。なかには中川が以前、ディズニー映画『塔の上のラプンツェル』でヒロインの声優をつとめ、「mmts」でもコラボ商品を展開していたことから、毛皮製品を取り扱わない方針を打ち出しているディズニーに“凸る”(突撃する)人まで登場。『塔の上の〜』のAmazonレビュー欄も大荒れする事態にまで発展した。

 さらに、騒動は“猫問題”とは関係のない話にまで波及する。2013年3月に、日本赤十字社のWebサイトで中川が献血に挑戦するレポートが掲載されたのだが、献血してはいけない条件のひとつである「ヒト由来のプラセンタ注射薬」を中川が受けていたことを指摘する声があがったのだ。

 たしかに、11年8月3日のブログで、「メガビタミンプラセンタ点滴というのをやってきました、めちゃめちゃにんにくスメルがする、かなりキクとのうわさ!(中略)しかし胎盤を注入するってなんかすごかりしだな(゜∀゜)」と綴っており、しかもこの文章が後に削除されていたことから、ネット民は日本赤十字社に突撃を開始。よほど問い合わせが多かったのか、日本赤十字社はついにHPで『キャンペーン起用タレントの「ヒト由来プラセンタ製剤」の使用について』という報告を行い、『同氏が所属する事務所及び本人に調査を依頼し、献血をお断りしている「ヒト由来プラセンタ製剤」は使用したことはない旨の回答をいただいております』と発表するまでにいたった。

 ──このように2度にわたる大炎上が起こった中川。しかも現在は、中川が「不正商品撲滅キャンペーン」のイベントに登場して「コピーを楽しんでいる人は魂や先祖が泣いている。バチが当たりますよ!」と言っていたにもかかわらず、アニメ『Free!』のグッズとして発売されている「岩鳶高校水泳部ジャージ」のニセモノと思しきものを身につけていることをネット民は問題視。さらなる大きな炎上へと発展しそうな状況となっている。

 たしかに“猫問題”に関しては、親身になって里親探しを行っていた一般の女子大生に対して、中川は誤解を招きかねない表現をしてしまったかもしれない。だが、軽率な部分があったとしても、そのほとんどはうっかりミスに等しいものだ。それをここまで吊るし上げるさまは、まさしく“いじめ”と同じ。──この中川の騒動に限らず、ひとつのミスに対して寄ってたかって血祭りにあげる行為はネット上でよく見られるが、炎上というよりも“ネットいじめ”と呼ぶべきものだ。

 ただ、今回、中川がこれほどまでにバッシングを受けてしまった理由には、彼女の“オタクブランディング”にもあるのではないだろうか。中川だけではなく、アニメ好きであることを芸能人がアピールすると、「ほんとうはリア充のくせに」「ビジネスヲタでは?」「軽々しく語ってほしくない」と、オタクたちから声が挙がることはとても多いからだ。

 実際、中川に対しても、大炎上の合間に“小さな炎上”が頻発している。たとえば、中川が大好きだという『ジョジョの奇妙な冒険』のアニメ版主題歌である「ジョジョ~その血の運命~」について「第1話が流れた瞬間にハートが震えて」とコメントしたのだが、ネット民は“実際は第2話から放送された”ことを指摘。アニメ『Free!』についても、Twitterで主要キャラの名前を間違えたことで、中川の代名詞ともいえるアニメ趣味について「やっぱりニワカだったのか」「ニワカでまかせ薄っぺら」として切り捨てられたのだ。

 だが、中川といえば、芸能人が二次元好きを公にした先駆者的存在である。先日、よりにもよってこのタイミングで発売された中川にとって初の“アニメ語り本”である『中川ブロードウェイ』(エムオン・エンタテインメント)にも、いかに中川がアニメ好きかが細かに綴られているが、なかでも注目したいのは本書で中川と対談している声優・三石琴乃の発言だ。

 三石は『新世紀エヴァンゲリオン』のミサト役や『美少女戦士セーラームーン』の月野うさぎ役で知られる、中川が敬愛する声優のひとり。三石は対談で、中川にこう語りかけている。

「しょこたんのアニメラヴ的なオーラ、私たちの業界にはすごいプラス効果で。ホントは好きなのに『何それ?』って知らないフリをしていたアニメ好きなコたちが、『いいよね』って素直に話せるような環境を作ってくれたのには感謝感謝」

 いまではアニメ好きをオープンにすることは実社会でもよくあることだが、中川が注目を集め始めた05年当時は、グラビアアイドルが二次元への愛を語ることはまだまだめずらしかった。とくにバラエティ番組『考えるヒト』(フジテレビ系)で披露したイラストは、アイドルらしからぬシュールさとプロ顔負けの画力が話題を呼び、中川がブレイクするきっかけとなったが、そこには中川のマンガやアニメへの強いリスペクトが感じられた。──三石の発言が示すように、中川はオタク趣味が世間に受け入れられる土壌をつくった功労者といえよう。中川以後、オタク趣味をビジネス利用するアイドルは増えたが、その扉を開いた中川には、損得勘定はなかったはずだ。

 だいたい、キャラの名前を間違えることも、主題歌がいつ流れたかを失念してしまうことも、ふつうに考えればあり得ること。そんなに目くじらを立てるような話ではないことは明白だが、ネット民の攻撃は止むことがない。おそらく、知識や情報の体系化がなされていないネット上では、先駆者である中川と、最近の戦略的な“二次元好き”アピールを行うニワカアイドルが一緒くたにされてしまっている部分もあるのだろう。

 昨晩10月3日のTwitterでは、「きっと、わかってくれるひとはいる だから笑顔で、いきる」と書き綴った中川。この文面からも長引く炎上に疲弊しているようすが見て取れる。中川の精神面が非常に心配な状態だが、どうかバッシングに負けることなく、乗り越えてほしいと思う。
(水井多賀子)

最終更新:2015.01.19 05:12

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