安倍首相があの百田尚樹『日本国紀』を「購入した」とPR! 一国の総理が“Wikiコピぺ”指摘の歴史修正本を宣伝する理由

2018.12.30 01:23
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷

一国の総理がPRする『日本国紀』にあったWikipedia丸写しの記述

 たとえば、いま筆者の手元にある『日本国紀』(1刷)は、国旗の「日の丸」についてのコラムで〈日輪のマークは天下統一の象徴であり、源平合戦の折も、平氏は「赤字金丸」、源氏は「白地赤丸」を使用した。それ以降、「白地赤丸」の日の丸が天下統一を成し遂げた者の象徴として受け継がれていったといわれている〉と書いてある。一方、Wikipediaの「日本の国旗」の項目では、〈古代から国家統治と太陽は密接な関係であることから日輪は天下統一の象徴であり、平氏は御旗にちなんで「赤地金丸」を、源氏は「白地赤丸」を使用した。平氏が滅亡し、源氏によって武家政権ができると代々の将軍は源氏の末裔を名乗り、「白地赤丸」の日の丸が天下統一を成し遂げた者の象徴として受け継がれていったと言われる〉と書いてあった。

 見ての通り、使用している語彙のみならず文章構成もほとんど一緒で、とりわけ〈「白地赤丸」の日の丸が天下統一を成し遂げた者の象徴として受け継がれていったといわれている〉(『日本国紀』)の部分はWikipediaの記述から〈言われる〉をひらがなにしただけだ。

 他にネット上で指摘されている「コピペ疑惑箇所」も同じような調子だ。前述のウェブサイト「論壇net」による11月21日付けの検証まとめ記事によれば、少なくとも全体の2.8%が「コピペ改変」であると推測されるという。百田センセイは〈僅かなミスを指摘して、「嘘本!」呼ばわり。全体の1%にも満たないwikiからの引用を取り上げて、「コピペだ!」と印象操作〉(11月24日のツイート)などと逆ギレしているが、そもそも「引用」の要件を満たしていないし、1%もあれば十分問題だろう。

 もちろん、この「コピペ疑惑」についてはネットメディアだけでなく毎日新聞もとりあげるなど、大きな話題になっていた。安倍首相が、そのことを知らないわけがない。

 しかし、安倍首相にとってはそんなことはどうでもよかったのだろう。なぜなら、『日本国紀』はそもそも、安倍首相の悲願である憲法改正に向けたプロパガンダとして、オトモダチの百田尚樹と幻冬舎・見城徹社長が仕掛けた本だからだ。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

安倍首相があの百田尚樹『日本国紀』を「購入した」とPR! 一国の総理が“Wikiコピぺ”指摘の歴史修正本を宣伝する理由のページです。LITERAは政治・マスコミ・ジャーナリズム・オピニオン・社会問題や芸能(エンタメ)・スキャンダル・カルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。安倍政権、安倍晋三、日本国紀、有本香、百田尚樹、編集部の記事ならリテラへ。

人気記事ランキング

1 高市早苗“G7ドタキャン”言い訳の嘘と本当の理由を徹底検証!
2 検察・国税の元担当記者が明かす癒着
3 自衛隊が小学生まで「自衛官勧誘」目的のパンフレット作成
4 吉高由里子が元カレに言った一言
5 RADWIMPS野田洋次郎の優生思想丸出し差別発言の背景にあるもの
6 葵つかさが「松潤とは終わった」と
7 高市首相の熊本地震視察は北朝鮮並みのプロパガンダ!
8 また出た関東連合本!比較して読み解く
9 小出の所属事務所が女性叩く情報リーク
10 ネトウヨ「Dappi」敗訴判決で自民党事務総長の関与が濃厚に
11 辻仁成が告白「彼女に新しい人が…」
12 結婚した綿矢りさの大失恋体験
13 三笠宮が日本軍の南京での行為を「虐殺以外の何物でもない」
14 高市早苗が「戦争をしたがっている」ことを証明するトンデモ発言集!
15 朝ドラ『まんぷく』の憲兵より本物の憲兵のほうがヒドい
16 今秋発足「防災庁」の職員は「国家情報局」の半分しかいなかった!
17 小泉防衛相ら靖国参拝 靖国のグロテスクな戦争礼賛の本質
18 読売テレビが子ども相手に竹田恒泰の「フェイク皇室史」刷り込み放送
19 市川沙耶と熱愛・野島アナに二股の過去
20 フジ系『最高のオバハン』が結婚詐欺師の名を小室氏と一字違いの「小室敬」に
マガジン9

人気連載

アベを倒したい!

アベを倒したい!

室井佑月

ブラ弁は見た!

ブラ弁は見た!

ブラック企業被害対策弁護団

ニッポン抑圧と腐敗の現場

ニッポン抑圧と腐敗の現場

横田 一

メディア定点観測

メディア定点観測

編集部

ネット右翼の15年

ネット右翼の15年

野間易通

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

赤井 歪

政治からテレビを守れ!

政治からテレビを守れ!

水島宏明

「売れてる本」の取扱説明書

「売れてる本」の取扱説明書

武田砂鉄