「日本の女子学生の13%が援助交際」発言は撤回でも…JKビジネスとアイドル界の“児童売春”的現実

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ここでまず重要なのは「(性的搾取の)行為自体がすべて犯罪化の対象にはなっていない」という部分である。

 JKビジネスに対する摘発が強まったいまでも、秋葉原では制服やコスプレ姿の少女たちがビラ配りのため街頭に立ち、その客寄せの数は歌舞伎町よりも多いという事態が続いている。氏も指摘している通り、JKリフレやJKお散歩のような、これらJKビジネスの店舗で働いたとしても、未成年の女性たちがいきなり売春行為に関わるわけではない(添い寝やハグなどのグレーな行為は行うにせよ)。店側が正式に出しているオプションはあくまで法律の範囲内にある。「最初は非常に罪のないかたちで始まる」わけだ。ただ問題となるのは、巷間知られている通り、店が正規に用意しているものではない、客と従業員の金銭交渉で決まる「裏オプション(裏オプ)」と呼ばれるもので、これに手を染めることにより、穿いている下着の売買・キスやペッティングやフェラなど性交類似行為、果ては売春行為へと発展していく。

 これら裏オプションは、店がおおっぴらにしているものではないが、客・従業員・店にとって暗黙の了解となっている。いやむしろ、この裏オプの存在こそが店にとって客をおびき寄せる餌となり、とどまるところなく横行していった経緯がある。こうしてJKビジネスは現在のような混沌とした姿になっていった。

 今年7月には、愛知県でJKビジネスを全面規制する条例が施行されるなど、取り締まりも続いているが、女子高生との会話を売りにした「JKコミュ」、少女たちが目の前でおにぎりをつくってくれる「JKおにぎり」、下着が見えるような姿勢で折り紙を折るのをマジックミラー越しで見学する「JK作業所」など、摘発されては新たな業態が生まれるいたちごっこが続いている。ちなみに、このJK作業所でも、ミラー越しにお互いの姿がうっすら見えることから、連絡先の交換が生じ、結局は売春の温床となっていたという。

 また、グレーゾーンの児童ポルノが見過ごされているこの構図は、会見でも指摘されている通り、「アイドル」に関しても同様のことがいえる。2012年にCNNの記者が秋元康にインタビューした番組のなかで「日本社会には現在、若い女の子たちの性的な搾取が多いとの声もあります。あなたが手がけたミュージックビデオにも、制服やビキニ、セクシーな下着に身を包んだ女の子たちが、お互いの顔をなめたり、キスしたり、お風呂に入ったりといった表現があります。ご自身も、この問題に関与していると思いますか?」と質問し話題となったことも記憶に新しい。

 AKB48グループのようなメジャーアイドルではない、着エロ系のジュニアアイドルとなると、事はさらに深刻なものとなる。07年、17歳の女子高校生が出演した作品での過激な演出により、出版社「心交社」のチーフプロデューサーらが児童ポルノ法違反容疑により逮捕。また、09年には過激なイメージビデオで「藤軍団」の異名をとった芸能プロダクション「ピンキーネット」の社長らが児童買春・ポルノ処罰法違反容疑で逮捕されているが、それらは氷山の一角。同程度に過激な他社による未成年着エロコンテンツは野放しにされたままであり、一度摘発が起これば業界は一時萎縮するものの、すぐに過激化が始まるいたちごっこをJKビジネスと同じくこちらも繰り返している。

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